サッカー部(男子)
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【サッカー部男子】14年ぶり関西制覇果たす!

第53回関西学生サッカー選手権大会

 6月30日、ヤンマースタジアム長居(大阪府)で第53回関西学生サッカー選手権大会決勝が行われた。同志社は京産大と対戦し2-1で勝利。14年ぶり6度目となる関西優勝を果たした。

 スタメンには、GK波多野(スポ3)、DFに本田(経4)、小山(法4)、安井(政策2)、鈴木良(法3)、MFに中山(商2)、廣島(社4)、杉山(スポ2)、馬場啓(文情3)、FWに鹿取(商3)、野頼(法2)が起用された。

試合後笑顔を見せる部員たち

 準決勝で足を痛めた主将・國嶋(法4)に変わって右ウイングバックだった鈴木がCBに、中盤の右サイドの安井が右バックに、馬場啓が右ウイングとして出場した。「昨日の練習で國嶋が出れないと言うことが決まって、他にも負傷者がたくさんいる中で、残っている選手で絶対勝ってやろうと言う気持ちで試合に入った」(本田)。古豪同大の復活を掲げ試合に挑んだ。

 関西リーグに所属するチームの多くの選手たちが観客席に集まり、関西のトップを決める試合に注目が集まる。試合開始後、最初にチャンスを作ったのは京産大だった。左サイドを駆け上がった相手FWとGK波多野が1対1の展開となるも、相手の動きを読んだ波多野がスーパーセーブを見せる。「あの瞬間は本当に何も考えていなかった。ただただ止めてやるって思い」(波多野)。波多野が好セーブを見せると、それに続くようにボールをキープする場面が続く。わずか3分後に、相手陣地でボールを奪われたところを中山が逃さなかった。すぐにボールを取り返すと、そのままシュート(1-0)。「欲しくて欲しくてたまらない」と語っていた今大会初ゴールをついに決めた。

試合後笑顔を見せる中山(左)と祓川(右・社3)

 しかしその5分後、先ほどチャンスメークした相手FWが、縦に抜けてゴール(1-1)。奪ったリードはわずか5分間で振り出しに戻された。前半終了間際には、今大会初スタメンの馬場啓が左足を思い切り振り抜く力強いシュートを見せるも、惜しくもボールは左に逸れ、1-1で試合を折り返した。

高い打点でヘディングする小山

 後半に入った後も果敢に攻撃の姿勢を見せる。互いに左サイドから攻撃の起点をつくるプレーで得点を許さない。しかし同25分、ついにスコアが動く。相手陣地へ攻め入り、相手にプレッシャーをかけると、バランスを崩し倒れた相手の手がボールに触れ、直接FKを獲得。位置はゴールから20㍍の距離、キッカーはここまで今大会2度の直接CKを決めた鹿取だった。「位置的に狙える距離だった。合わせるという選択肢もあったけど、自分が得意としているキックでチームを勝利に導くと言う強い思いを持って打ち切った」(鹿取)。右足で蹴り出されたボールは、相手2人の壁を外側から巻くようなボールで、GKニアサイド、ポスト右下に収めた(2-1)。「前半のうちにクロスを上げる瞬間に少し動いたのをみていた。思いっきり打つって決めていたので、ゴールに吸い込まれてよかった」(鹿取)。勝ち越し点を挙げてもなお、相手へのプレッシャーを弱めることはなく、最後までゴールを守り抜いた。

勝ちロコを踊る選手たち

 「素直に優勝できて嬉しい。4年生で全国に出ることができたのは良い経験になるので、全国大会でも絶対に勝ちたい」(本田)。関西制覇を果たしても、慢心することはない。今週末には、リーグ再開戦として準決勝で対峙(たいじ)した関大と対決する。この流れに乗って勝ち点9を奪い、総理大臣杯へ。波にのるイレブンはもう誰にも止められない。(浅川明日香)

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