第53回関西学生サッカーリーグ
7月21日、同志社大学京田辺キャンパスサッカー場で第102回関西学生サッカー選手権リーグ第11節が行われた。同志社は大経大と対戦し3-1で大勝した。
スタメンには、GK波多野(スポ3)、DFに長野(スポ2)、廣島(社4)、久保田(商3)、鈴木良(法3)、MFに安井(政策3)、小野(経2)、宗川(法4)、中山(商2)、FWに山崎(商3)、鹿取(商3)が起用された。
今シーズンは関西制覇を果たしたものの、ここまでリーグ1勝1分8敗と大きく負け越していた同志社。前節でのDF小山(法4)のけがもあり、バックラインを大きく変更し最終節に臨んだ。
最初のチャンスは開始3分で訪れた。右サイドから鈴木良がロングスローを投げるも、ボールは相手GK正面へ流れ、ゴールにならない。同18分、再びチャンスが訪れる。左CKを獲得すると、キッカーは鹿取。身長190㌢の久保田が頭で合わせると先制点を決めた。「紅白戦でも鹿取から良いボールが来て決めていたし、昨日のセットプレー練習でも決めてたので、本当に練習の形が出たのかなと思う」(久保田)。
わずか3分後、追加点を決めた。自陣20㍍あたりでボールを奪われるとカウンター攻撃を受ける。その攻撃を安井、鈴木良のディフェンスで守り切ると続いて同志社のカウンターを仕掛ける。中盤右サイドから中山がドリブルでボールを運ぶと、ミドルシュート。「逆サイドのカウンターの時に、鈴木良くんと安井凌羽くんが2人で守ってくれたおかげで、相手が前のめりになって、逆サイドがフリーになった」(中山)。前半終了間際に失点するも、1点リードで試合を折り返した。
後半も果敢にボールを狙うが、相手に主導権を渡し簡単に奪うことはできない。同13分には、警告2回により相手MFが退場。関西選手権では立命大相手に10人で白星を奪った相手だけに油断は許されない。「選手の気持ちを聞いた時に、まだ前に出るのは怖いと言うことで、このまま守備的にリードをキープしようと確認した」(望月監督)。均衡した展開が続く中、同26分にまたしても追加点を挙げる。鹿取のセットプレーでボールをゴール前に飛ばすと、廣島がヘディング。そのボールを鈴木良がトラップし、そのままボレーシュートを放った。「フリーキックは自分が活躍できる場だと思ったので、いつでもいける準備をして、ちょっとスペースが空いたので落ち着いてシュートを打つことができた」(鈴木良)。後半AT6分には相手にPKを献上。ボールの読みは外すも、波多野のプレッシャーを受けた相手がボールをポストにぶつけ、失点を防いだ。全員で一体となり戦った90分間。リードを守り抜き、3-1で最終節を白星で飾った。
春季リーグは今節を持って閉幕し、約1カ月後の総理大臣杯に向けた準備期間に突入するリーグ最下位を脱出したとは言え、まだ降格圏にいる限り安心はできない。。「日頃のコミュニケーション含めて、チームとしてやることと個人としてやるところ、もう1回みんなで意見合わせながら向上させていければ日本一になれると思う」(波多野)。夏の期間で個々として、そしてチームとしても磨きをかけ、1カ月後の総理大臣杯で結果を残す。(文責・浅川明日香、撮影・村川愛実、大橋楓子)