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【体操競技部】長尾が初のJAPAN出場決めた

 8月26日から27日にかけて、白石市文化体育活動センター(宮城県)で第74回全日本学生新体操選手権大会が行われた。同志社からは男子4人、女子2人の選手が出場。女子は長尾(スポ1)が20位に入り、全日本選手権への出場を決めた。

 長尾が同志社の女子選手として初の快挙を成し遂げた。秋に開催されるJAPANへの出場枠は22。ここを大きな目標として、初めての全国大会へ臨んだ。「とにかく成功率を上げる」と、西カレ準優勝に満足することなく、課題克服に捧げた1ヶ月。通した本数とノーミスの本数をノートに書き出し、自分に厳しく練習に取り組んだ。その成果が発揮されたのは、2種目目のボール。ボールを丁寧に扱い、難易度の高い技を次々と成功させる。精密な手具操作に加えて、1年生とは思えない多彩な表情。高い表現力で22.700を記録した。しかしフープが全体29位と落ち込み、決着は2日目へともつれ込んだ。

ボール演技中の長尾

 3種目目クラブは中盤の小技で少しミスがあったものの、引きずることなく最終種目リボンへとつないだ。勝負のリボンは長尾の得意種目。ここでベストの演技をすれば、JAPAN行きが決まる。「全てを捨てまっさらな状態でフロアに立った」。言葉通りの大きな演技で、観客の視線を独占。最後に放ったリボンを足で受け、JAPAN行きを確信した。「自分が今できる最高の一本」と自分自身を称え、20位でフィニッシュ。女子新体操界のニューヒロインの飛躍にこれからも目が離せない。

リボン演技中の長尾

 そして西カレで、2日目の巻き返しにより全カレへと進んだ安原(スポ2)。自身2種目目のボールでは、丁寧な試技で大舞台にも動じない強さを見せた。「転がしを滑らかに正確にできた部分が良かった」。他種目も大きなミスなくまとめ切り、全体38位で挑戦を終えた。しかし、西日本とは比べ物にならない全国のレベルの高さを痛感。「上手な人の表現力を取り入れ、来年はJAPAN出場を目指して頑張ります」。彼女がさらに強くなって、同志社をJAPAN常連校へと導いていく。

ボール演技中の安原

 学生最高峰の舞台、全日本インカレが終幕した。そこで見せたルーキー長尾の快進撃。女子新体操界に存在する「東の壁」に衝撃を与えた。秋には、昨年西の全女子選手が出場できなかったJAPANを控える。「フロアに立てることに感謝の気持ちを持ち、さらに進化した演技ができるように一層力を入れて練習していく」(長尾)。次なる舞台でも、彼女の快進撃は続く。(文責・林康陽、撮影・杉本結衣、家村有多)

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