8月12日〜8月14日、令和6年度西日本学生ハンドボール選手権大会が京都府立山城総合運動公園体育館(太陽が丘)で行われた。初日の相手は西南学院大学、2日目は愛知教育大学、3日目は関西大学。11月に行われる全カレの出場権を獲得すべく、強い気持ちで今試合に挑んだ。得点源である主将の堀が怪我により出場できない状況の中であったが全員が全力を尽くし、結果は2勝1敗で全カレの出場権を獲得したものの予選リーグ敗退となった。
初戦の相手は西南学院大学。試合を動かしたのは同志社。前半56秒、今谷(スポ3)が相手のディフェンスを突き、先制点を挙げる。前半4分には華麗なパス周しが続き最後に篠原がシュートを決めた。さらに同6分、相手のパスカットに成功し、山道がバウンドシュートを放ちネットを揺らす。序盤から確実にシュートを決め、堂々たる立ち上がりを見せた同志社。その後2失点を許すも、直座に連続2得点を奪い、同志社優位の試合となった。しかし、点差を広げリードを守り続けた同志社だったが前半終盤にミスが多発。「オフェンスのミスが続いてしまった」(榎本)。同15分~同20分の間、ゴール付近で数回シュートのチャンスを掴むも、相手キーパーの好セーブによりなかなか得点を挙げらない。その中でも同志社は声を掛け合い、果敢に責める姿勢を見せた。同24分、こぼれ落ちたボールをすかさず拾い、パスを受けた鍋島がステップシュートを放ち、11ー6で前半を折り返した。
迎えた後半。後半6分、今谷がディフェンスからの速攻で点を決め先制点を挙げた。続く同7分にも今谷が相手のディフェンスやキーパーの隙を突くサイドシュートで点を重ねるなど連続3得点を挙げ、徐々に点差を広げた。そのまま勢いを止めずネットを揺らし続ける。苦しい展開となった西南学院はタイムアウトを要請。同志社はタイムアウト明けも堅いディフェンスで相手に得点を与えない。「速攻だったり、いいプレーがたくさんあった」(堀スポ4)。同16.17分にノーマークシュートを篠原(スポ2)が決めるなど多彩なフェイントで相手を翻弄。同23分に同志社側の反則でペナルティシュートを許すも、試合の流れを相手に渡すことはなかった。
後半は相手にわずか5得点を許し、23ー11で大きな一勝を掴み取った。ベンチから熱い声援でチームメイトを見守る堀は「練習見ててもすごいいいプレーあったしみんなの力があればインカレもいけるし予選リーグも突破できると思ってたんで不安はなかったです」と試合を振り返った。
2日目の愛知教育対戦。試合開始早々、前半27秒先制点を許す。しかし、同1分、矢田(スポ1)が相手の隙を突き、武器であるロングシュートを放ち、続く同2分にもパスを受け取り素早く速攻を決めるなど、1年生ながら堂々たる姿を見せ、チームを勢いづけた。相手も負けじと食らいつき試合の流れは同志社に。その後2得点を献上するも同7分にペナルティシュートを獲得し点を着実に重ねていく。同8分、キーパーの榎本(スポ3)からのロングパスを受け取り、広く空いたスペースを大いに活かした矢田が、シュートを決めネットを揺らす。焦りを感じた相手はタイムアウトを要請。しかし、勢いに乗った同志社は同12分、葛谷(スポ2)が鋭いシュートを放つ。続くように同15分、矢田が速攻で点を決め連続4得点を獲得。その後2失点を許すも、同23分に仲間のパスを受け取った今谷(スポ3)が速攻で2得点を決め、20ー9で前半が終了した。
迎えた後半。後半は前半とは異なり、点を取って取られる試合展開が繰り広げられた。後半4分、ロングパスを受け取った山道(スポ3)がノーマークシュートを放つ。同8分、9分に篠原がサイドシュートを決め点を重ねていく。しかし、相手も負けじと食らいつき、同13分にはディフェンスの隙を突かれ、速攻を許す。その後は拮抗した試合が続いた。しかし、前半の大きく開いた点差が勝敗を決め、32ー24で試合が終了。昨年と引き続き全カレ出場への切符を掴んだ。
3日目の相手は関西大学。リーグ1位で通過するためには今試合で勝たなければならない。試合開始早々、前半26秒先制点を許す。しかし、同志社も黙ってはいない。9秒後にパスを受け取った今谷がシュートを決める。続く、同7分、矢田が力強いセンターラインからのシュートを放ち互角の戦いが続いた。9ー8の時点で同志社がタイムアウトを要請。その後2失点を許すもパスを繋ぎ、速攻に繋げるプレーを演出。相手の攻撃の起点を塞ぎ、逃げ切る形で11ー12と1得点リードを許し前半を折り返した。
迎えた後半。
後半4分、葛谷がセンターライン近くからシュートを放ち、点を決める。しかし、同11分から相手の素早いパス回しに翻弄(ほんろう)され、立て続けに連続3点奪われた。それでも終始、攻め続けてはいたものの、相手の勢いのある速攻に対し同志社は粘り強いオフェンスで応戦することを心がけた。同13分、着実にシュートのチャンスを作り、丁寧なパス回しを続ける。最後は鍋島がサイドシュートを決め切った。しかし、それでも相手の切り返しの速さに圧倒される。そのまま相手の勢いを止めることができず試合は20ー26で終了し、敗北を喫した。
2勝1敗で準決勝進出とはならずリーグ敗退となったものの、目標である全カレへの切符を掴み取った。「チーム一丸となって戦えた」(今谷)。これからの秋リーグから全インカレに向け、チーム万全で臨み、全員で白星を掴め。(文責・撮影 小野里律子)