8月10日から8月13日にかけて西日本学生ハンドボール選手権大会がキリンビバレッジ周南スポーツセンター(山口県)にて行われた。春リーグを終え、練習では「誰が入っても戦力が落ちないチーム」を実現するべく意識統一をすることでチームの底上げを計った。得失点差で惜しくも全インカレ出場権を獲得することができず、リーグ3位で西日本インカレが終幕した。
第1戦の相手は琉球大。先制点を奪い同志社の流れを掴む。ロースコアで試合が進むが、前半17分堀のミドルシュートをきっかけに5点連続ネットを揺らす。一時は5人でのプレーを余儀なくされる。しかしそのような窮地をものともせず着実にシュートを決め6点リードで試合を折り返す。
後半戦では選手全員が西日本の舞台に立ち、果敢に攻め続けた。チームで鼓舞しながら、練習で力を入れた屈強なDFから速攻につなげるプレーを連発。28-15と大差をつけて勝利を収めた。
リーグ2戦目の相手は関西大。「相手に合わせてしまうことが課題」(村井)。立ち上がりの悪さが目立ち5連続失点。相手の猛攻は続き劣勢に立たされた村井組は5点ビハインドで前半を終える。
自陣の流れで進む後半戦ではキーパー榎本(スポ1)の好セーブが光り点差を着実に縮めた。必死に食らいつき試合終了30秒前、1点ビハインドでOFを迎える。全インカレ出場が大きく左右されるこの一手に会場が緊迫に包まれた。丁寧かつ素早いパス回しで後半24分、試合終了5秒前に河田(スポ4)がミドルシュートを決め同点に持ち込みブザーが鳴った。引き分けに終わり、全インカレへの可能性を繋ぎとめた今試合。安堵を見せるとともに課題も残った。”走って取るチームカラー”を発揮すべく気を引き締めなおし、次戦に臨む。
環太平洋大を相手にリーグ最終戦が行われた。格上の相手に劣らぬよう、練習を重ねて挑んだ今試合。チームで士気をあげ先制点を奪った。しかし、1点を相手に許すと一気に主導権を敵に渡した。必死に食らいつくも少しのパスミスが目立ち、点差を離される。
6-15の9点ビハインドで迎えた後半戦。「粘り強いディフェスができた」(村井)。諦めることなく最後まで攻め続ける。しかし、相手の隙をついた攻撃を止めることができず、速攻に苦しんだ。健闘するも点差は更に離され12-24で敗北を喫した。
今大会、主将・村井は負傷によりコートに立ったのは1回きりだった。「皆やってくれると信じています」(村井)。日頃の練習が本番に大きく影響することを痛感した西日本インカレ。全国ベスト8を成すためには秋リーグでの全インカレ出場権獲得が不可欠である。村井組の夢はチームメイトに託された。残り僅かな出場枠を獲得するべく秋リーグに向け更に総力を上げる。(長瀬来瞳)