居合道部
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【居合道部】個人、団体ともに全国優勝果たす

 第38回全日本学生居合道大会

 12月10日、中央大学多摩キャンパス第一体育館(東京都)において、第38回全日本学生居合道大会が行われた。個人戦では野村(理工4)が優勝を果たし、団体戦では圧倒的な実力差を見せつけ王座を奪還。全国の舞台で「王者としての同志社」の強さを見せつけた。

演武をする山室(生命4)

 個人戦に出場したのは野村、佐伯(社4)、白井(社3)、多那瀬(文4)、山室の5人。「個人戦、団体戦ともに全勝する」(野村)と、それぞれが高い目標を持って臨んだ。白井は初戦敗退、佐伯、多那瀬、山室が2回戦敗退に終わるも、野村は着実に白星を重ねた。

 決勝戦では京産大の三治と対峙(たいじ)し、会場は異様な静寂に包まれた。昨年、2回戦で加藤(GR卒)との対決に敗れ、苦杯をなめた野村。悔しさを糧に磨き上げてきた技術を発揮するべく、最後まで冷静に決め切った。審判の判定に注目が集まる中、上がった旗は赤3本、白0本。前回大会での雪辱を果たし、全国優勝を果たした。

刀を振る佐伯

 団体戦では前回王者の立命大から王座を奪還すべく、闘志を燃やした。他大学と圧倒的な差をつけて準決勝まで駒を進め、青山学院大との一戦に臨む。「団体戦のメンバーとなることに複雑な思いがあったが、選んでもらったからには後輩たちに先輩らしい姿を見せようと決めていた」(佐伯)。それぞれが大きなプレッシャーを感じながらも、仲間の思いを背負い、5―0で快勝し、決勝戦へ弾みをつけた。

団体戦に出場した儘田(心理2)

 迎えた決勝戦は、前回大会で敗れた京大との大一番。目標としていた「個人戦、団体戦ともに優勝」を果たすには、なんとしてでも負けるわけにはいかなかった。先鋒の野村が3―0で先制点を獲得。次鋒の山室は1―2で競り負けたが、その後は多那瀬、佐伯、白井が3―0で圧勝。強豪・京大に一切の隙を与えず、それぞれが圧巻の演武を見せて優勝を成し遂げた。

前年度副将を務めた多那瀬

 有観客開催となり、多くの観客が駆けつけた今大会。手を合わせて判定を見守るOB、 OGたちや、優勝が決まった瞬間、涙を流す後輩たちの姿があった。「ものすごく勇気づけられた」(野村)と、温かい応援が選手たちの背中を押した。「『王者同志社』として返り咲くことができたことを本当に嬉しく、誇らしく思う」(西島・心理3)。西島は主将として葛藤してきた1年間を振り返った。来年も個人、団体での全国制覇を目指し、「王者としての同志社」を次世代につなぐ。(文責:小野理紗、撮影:浅川明日香)

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