アイスホッケー部
HEADLINE

【アイスホッケー部】野呂組 15年ぶりベスト8入り果たす

第96回日本学生氷上競技選手権大会

12月25〜27日に青森県八戸市で第96回日本学生氷上競技選手権大会が行われた。同志社は上智大に14ー0、日大に4−3で勝利し駒を進めるも東洋大に0−7で敗戦し、全国ベスト8で今シーズンを終えた。

1番の盛り上がりを見せたのは、2回戦の日大との対決。初戦には上智大との対戦では、終始主導権を握り、圧倒的強さを見せつけた。吉山が先制点を獲得すると終始主導権を握り得点を量産。13ー1で1回戦を突破した。

パックを持つ村上(スポ4)

迎えた2回戦、日大との対戦では先制点を許し追いかける展開で試合が進む。ベスト8が決定するこの一戦で、両者譲らぬ熱い戦いが繰り広げられた。歓声とともに始まった第1セット。試合開始40秒、正面からシュートを決められ相手に先制点を許すと、続け様にシュートを決められた。反撃を試みる同志社にここで好機が訪れる。同3分、同6分に相手がペナルティーとなり、パワープレーの展開が続いた。拮抗した状態が続いたが、加藤和(法2)、村上が繋いだパスを野呂(法4)が受け継ぎシュート。しかし、敵の守備を攻略できずチャンスを逃す。同11分に近藤がパックをゴール前まで運び、再びチャンスが訪れた。シュートを打つも、相手の過度な守備により無得点。ペナルティーショットにより、ゴールキーパーとの1対1でのショットを認められた。近藤はパックをゆっくりとゴール前に運びシュートを試みる。ゴールキーパーの隙を狙いパックを打つも、惜しくもゴールキーパーの足に当たりチャンスをものにできなかった。その後も激しい攻防戦が繰り広げられるも初得点を挙げられず、2点ビハインドで第1ピリオドを終えた。

敵をかわす吉山(法3)

続く第2ピリオドでは同志社が主導権を握った。開始3分に村上からのパスを野呂が受け取ると、ゴールキーパーの隙を狙いシュート。パックがゴールネットを揺らし、初得点をあげた。勢いに乗った同志社は、シュート幾度となく試みる。しかし相手の攻撃も弱まることなく、拮抗した試合が続いた。同14分に状況が一変、敵陣に持ち込まれたパックは相手のディフェンスに跳ね返されながらもゴール前へ。ゴール右にいた加藤和がゴールキーパーが見失った隙に押し込むと、シュートが決まり同点に追いついた。「流れが最高だった」(加藤和)。2得点を挙げる展開を見せた同志社に、観客席からは歓声が上がる。再び攻防戦が繰り広げられるも得点板は動かず、2ー2勝負の行方は第3ピリオドに託された。

喜ぶ選手たち

第3ピリオド、相手の粘り強い攻撃に対抗するも、開始6分にゴール右からシュート決められ追加点を許す。同7分に阿部(商1)がペナルティーにより退場すると、数的不利な状況で相手に連続でシュートを撃たれる。加藤雄(法4)をはじめとするディフェンスの活躍が光り、相手の打ったパックを全て押さえ込んだ。なんとしてでも同点に追いつきたい同志社は、さらに士気を高める。同13分に野呂がパスを受け取りシュートのチャンスが訪れた。見事チャンスをものにし追加点を献上。首相としての意地を見せつけたシュートとなった。3ー3で両者先制点を挙げるべく奮闘を見せるも、終了のホイッスルが鳴り延長戦へ。

シュートを止める加藤雄

ゴールキーパーを含めて4対4でのプレーを5分間行うサドンデスの延長戦が行われた。両者どちらかのゴールが決まれば終了となる延長戦で、今日一番の緊張が走る。野呂、村上、水橋(商3)が出場し、先陣を切る。相手にパックを取られ主導権を握られるも、鉄壁の守備で相手にシュートを許さない。拮抗した試合の中、吉山、阿部、近藤が出場し、攻防戦を繰り広げる。試合に展開がないまま、野呂、村上、水橋が出場すると、同2分半に同志社がパックを奪い主導権を握った。水橋がパックを持つと、ゴールに向かって一直線にシュート。2分2秒を残し、2回戦日大との対決で勝利を飾った。「チームの仲間に感謝しかない。」(野呂)とベスト8への喜びを語り、次戦へ向けて更なる団結を深める。

称えあう選手たち

3回戦目には昨年敗れた東洋大との対決となった。昨年のチームを超える結果で勝利をするべく挑んだ3回戦。相手の正確なパスと素早い走りに翻弄さながらも、昨年の失点を下回る7点で抑える。強豪校の壁は高く、0ー7で敗北した。

「もう圧倒されたそれしかないです」(野呂)。強豪の東洋大に敗北を喫したものの、15年ぶりのベスト8入りを果たした野呂組。この全国大会をもって、4回生は引退を迎える。たくましい姿を後輩に見せつけ、アイスホッケー人生に終止符を打った。「一歩一歩進んでいって欲しい」(村上)。先輩の残した同志社アイスホッケー部を背負い、新たなチームで高みを目指す。(文責・白川愛梨、写真・岡本和香)

<4年生メッセージ>

野呂陽悦

ー4年間を振り返って

1年目はコロナで思うように活動が出来なかったんですけど、2年目から先輩とかすごく仲良くしてもらって同志社に来たから経験できたことがすごい多くて。その中でホッケーも楽しく自分も成長できたし、4回生でキャプテンをやって人としても成長することが出来て、人生において得るものが多かった4年間でした。

ー同期へのメッセージ

この6人だからこそここまで来れたし、不甲斐ない自分がキャプテンをやってて申し訳なさもあるけど結果ベスト8に進出できた、自分が活躍して進出できたっていうのは嬉しかったし、同期がいなかったら出来なかったことだと思うので感謝しかないです。

ー後輩へのメッセージ

今の4回生はインターハイベスト4、優勝を目指すような強豪の高校でプレーしてきた人が多くてそれが主力だったので抜けてしまって大変だと思うんですけど、その壁を乗り越えて関西制覇なのかインカレベスト8なのか目標は分からないけどそれに向かって頑張って欲しいと思います。

村上大雅

ー4年間を振り返って

高校卒業してすぐコロナ禍で大学がどんなものか知らない中で自分たちがホッケーに関わってない時間っていうのも大学生活の中で多くて、同期先輩とは他の学年よりは関わりが薄かったと思うんですけど、4年間ふりかえって自分的には自分が主体的に、選手主体のホッケーが出来て、のびのびと自分の思ったようにホッケーさせてもらったなと思います。

ー同期へのメッセージ

同期のみんなにはありがとうって伝えたいです。

4回生は6人いて今出川3人と京田辺3人なんですけど京田辺の人にはほんとにお世話になったなと思いますし、今出川の3人とは私生活で関わることは少なかったけどホッケーを通じて関われていい思い出になったなと思います。

ー後輩へのメッセージ

関西ではもっといい結果をこのメンバーなら出せると思うし、インカレでもベスト8以上狙えると思うし、全日本予選にも出場できるチームだと思うのでめげずに1歩1歩進んでいって欲しいと思います。

近藤龍耶

ー4年間を振り返って

4年間、 最初の2年間は結構長いなって感じたんですけど、やっぱり3回、4回って上回生なって、チーム中心となってく上ではあっという間だったっていう4年間でした。同期は6人いて、やっぱり支えられたことが多くて、自分はプレーで引っ張っていこうと思っていたので、その他でもいろんな同期が、いろんな面で支えてくれて、すごい周りに恵まれて、感謝してきた4年間だったなって思ってます。

ー同期へのメッセージ

1人1人言うとやっぱ長くなるんですけど、4回生全員に、こんなわがままな自分ですけど、うまく包み込んでくれて、すごい感謝できる4年間だったなって思います。

ー後輩へのメッセージ

後輩はこれから、多分僕ら4回主力が多くて、ゆうき(加藤雄)も抜けて、フォワードも僕ら結構いっぱいいたので、チーム的にも来年、抜けて多分厳しくなると思うんですけど、そんな厳しい中でもやっぱチーム力もっと上げて、 僕らが成し遂げなかった全日本選手権出場と、ベスト4で行けるような戦力をこの状態まで作ってくれれば僕としてもそんな後輩がいるので誇りだなって思うのでまた1年間頑張って下さい。

加藤雄己

ー4年間を振り返って

今朝なんですけど、自分が1回生の時の4回生から連絡が来て、「なんか上手くなったな」と、「俺らのこと超えちゃったじゃん、なんかやられたわ」って言われて…認められた感じゃないですけど、嬉しい反面、もう4回生なんだなと、終わりがちょっと近づいてきちゃったなって寂しい気持ちが一緒に、高ぶっちゃったって感じですかね。もうなんて言葉出していいかわからないです。 達成感です。本当に。

ー同期へのメッセージ

同期には本当助けられたし、やっぱ自分ゴールキーパー1人で、僕がやってしまった時はプレイヤーが点を取ってくれて、試合たくさん勝つことができたんで、こんなに良い学生生活はないです。

ー後輩へのメッセージ

まだまだこれから試合いっぱいたくさんするので、ぜひ勝ちにこだわってアイスホッケーやってほしいなと思います。

芹田知紀(文情4)

ー4年間を振り返って

同期は個性的な人が多くて、結構ぶつかったりしている事もあったんですけど、やっぱり4年間通してホッケーだけじゃなくて人としての成長もできたし、4年間楽しく続けられてきたのは同期のおかげかなと思います。

ー同期へ向けて

やっぱり1番に言いたいのはありがとうって言いたいです。楽しく最後までできたのは同期のおかげだと思うので、感謝しています。

ー後輩に向けて

後輩もずっと自分たち4年生を支えてくれたので本当にありがたいと思っていますし、自分たちが達成できなかった、全日本の出場だったり、関西制覇だったりをしていただきたいなというふうに思います。

吉田舜汰(政策4)

ー4年間を振り返って

僕は強豪でプレーしていたわけではなくて高校の時はクラブチームに入っていたので、プレー面では劣っていたんですけど、同期とか後輩とかに支えられて成長できたので本当に同期後輩と今はもういないですけど先輩方にはすごい感謝しています。

ー同期に向けて

正直最初はバラバラだったんですけど、最後のこの合宿でみんな一つになって最終的にこの同期でよかったなと思える締めくくりだったので、同期にはプレー面でも支えられたし、私生活でも支えられたし、本当に同期がいてプレーができたなと思います。

ー後輩に向けて

後輩はひたむきにチームを良くしようという子が多いので、その気持ちを絶対忘れず腐らずに頑張ってほしいと思います。

ページ上部へ