軟式野球部
HEADLINE

【軟式野球部】ニューヒーローの適時打でサヨナラ!連敗は3でストップ

TEAM 10 R H E
関学大
同志社 1× 10

 9月27日、寝屋川公園第一野球場(大阪府)で2023年度関西六大学軟式野球連盟秋季リーグ戦が行われた。同志社は関学大と対戦。拮抗(きっこう)した展開が続いたが、延長10回に大和(経1)がサヨナラ適時打を放ち、4−3で勝利した。

 ここまで3連敗と敗北ムードを振り払うことができないでいた中村豊組。今試合では第一線で戦ってきたメンバーの多くをスタメンから外し、顔ぶれを一新して起死回生を図った。

 初回から打線がつながった。先頭の吉岡(GR3)が右安打で出塁し、続く小中(経2)が犠打を決める。さらにDH加藤(法2)の四球、柳瀬(経2)のゴロで進んで2死一、三塁とすると打席には頼れるルーキー中川(商1)。3球目を右適時打とし、お手本のようなプレーで先制点をつかんだ。さらに橋本(文3)が死球を受け、なおも続く2死満塁のチャンスで今季初スタメンの東垣(法3)が打席に入る。力強くスイングした打球は右中間へ落ち、ランナー2人が生還。この回3得点に成功し、幸先の良い滑り出しを見せた。

 今日の先発を務めたのは公式戦初登板の鈴木(経1)。1回から2四球と制球が定まらず、ランナーを背負う。初回こそ逃げ切ったものの、2回に1死一、二塁とされた場面で相手8番、9番に続けて鋭い右適時打を浴び2失点。3回は立て直したが、その後は成尾(スポ2)にマウンドを託して降板となった。「自分の思い通りのピッチングができなかった」(鈴木)。リーグ戦の洗礼を受け、口惜しい表情を浮かべた。

 追加点が欲しい4回、1死から東垣が粘って左安打を放つも代走島田(スポ2)が盗塁を決めきれず2死まで追い込まれる。それでも大和、丸本(商2)が続けて進塁打を放ち2死一、二塁としたが、一塁走者が吉岡の打席で盗塁に失敗し攻撃の芽を摘んだ。

 鈴木の後を受けた成尾は3、4回をバックに助けられながら無失点で抑え込む。しかし、好調かと思われた矢先の5回に突如乱調した。相手1番、2番に連打を浴び、味方の失策も絡んで無死満塁の窮地に陥る。次打者の打席で一、二塁を併殺に打ち取るも本塁を譲り、同点とされた。その後もストライクカウントを取り切れず2四球を与え、満塁のピンチが続いたが最後の打者から三振を奪い取って脱出した。

 両者1歩も譲らないまま中盤からスコアが動かず、延長戦に持ち込んだ10回。3番手の唐木(政策2)が四球を出しながらも切り抜け、裏の攻撃へつなげる。8回から途中出場の天野(文3)の放った打球が外野へ抜けると、代打岡本(商1)が犠打で送って2死二塁のサヨナラチャンスが到来。「思い切って腹くくっていった」と大和が低めのストレートを振り抜いた。ナインが打球の行方を見つめて息を飲む中、相手右翼手が走り出す。グローブを差し出すも、打球がポトリと右前へ落ちサヨナラの右適時打に。ベンチから選手が一斉に飛び出し、歓喜の雄叫びを上げる。4-3で3試合ぶりの白星をつかみ取り、選手たちは安堵(あんど)の笑顔でグラウンドをあとにした。

 今季出場機会に恵まれてこなかったメンバーを起用し、首脳陣の期待そのままに本来の同志社野球への復調を予感させるプレーで連敗を止めた。次戦はリーグ最終戦かつ3年生の引退試合となる対関学大2回戦。「勝って終わりたい。下級生に雰囲気を受け継いでもらいたい」(中村豊・社3)。中村豊組の物語はエピローグへ移ろった。最後の瞬間まで戦い抜き、満開の笑顔を咲かせてほしい。(文責・撮影:金海彩夏)

※HPの不具合により、写真の掲載を一時取りやめております。

スタメン

(一)吉岡 6

(二)小中 4

(三)加藤 D

(四)柳瀬 8

(五)中川 5

(六)橋本 9

(七)東垣 3

(八)大和 2

(九)丸本 7

P 鈴木

バッテリー

(関学大)中澤、大西ー森

(同志社)鈴木、成尾、唐木ー大和

ページ上部へ