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【柔道部】松田が関西制覇!計3選手が全国へ!

2022年度関西学生柔道体重別選手権大会

 8月20〜21日、堺市立大浜武道館で2022年度関西学生柔道体重別選手権大会が行われた。同志社からは男子21選手、女子3選手が出場。60kg級の松田がこの階級において、41回目の大会にして、同志社の選手として初優勝を成し遂げた。また、81kg級の瀬戸、90kg級の丹波も7位以内に残り、全国大会出場を決めた。

 21日の大会初日、男子60kg級、女子全階級の試合が行われた。60kg級で2回戦から出場した松田。ベスト8以上で出場できる全国大会、決勝進出で出場できるシニアの講道館杯を目標に今大会に挑んだ。「1番しんどかった」と振り返った初戦。緊張から体が思い通りに動かない。試合は3分で決着がつかず、ゴールデンスコア方式(以下、GS)の延長戦に突入した。「相手に1回技をかけられたら自分も打ち返す。とにかく自分の技で終わるように意識した」(松田)。積極果敢な攻めが功を奏し、相手の指導が3回に。辛くも難関だった初戦を乗り越え、3回戦に進出した。

技を仕掛ける松田(スポ3)(右)

 硬さのとれた3、4回戦は持ち味を発揮。いずれも得意な形に持ち込み、背負い投げで仕留めた。この時点で全国大会出場を決めたが、松田はさらに躍動する。講道館杯出場が懸かった準決勝の相手は強豪・天理大の兵頭。インターハイに出場している相手にも松田は冷静だった。「相手は長い試合が続いてて、体力は削られている。自分の中では投げれなくても、延長戦を見据えていた」(松田)。試合は想定通りに一進一退の攻防が続いた。そしてGSに突入。体力、気力で相手を上回り、指導による反則勝ちで決勝に駒を進めた。休む間もなく始まった決勝戦は東(京産大)と対戦。この試合も投げるのは難しいと読み、延長戦を見据えて組み立てた。プラン通りの試合運びでも自ら技を仕掛け続け、試合を優位に進める。そしてGSで指導による反則勝ちで勝利。この大会において同志社からは8大会ぶり、60kg級においては初の優勝を飾った。「柔道人生で初めて関西優勝できたので嬉しい。(全日本では)勝ち上がるのは難しいかなと思っているんですけど、チャレンジャー精神を持ってベスト8、3位入賞できるように頑張りたいと思います」(松田)。関西チャンピオンの称号を手に全国、そしてシニアの大会に挑む。

賞状とトロフィーを手にする松田

 大会2日目は残る男子の全階級の試合が行われた。この日目立ったのは90kg級の丹波と81kg級の瀬戸。

丹波は昨年から階級を1つ上げて出場した。2回戦からの登場となったが、初戦から自分の柔道を見せつける。2試合連続で一本勝ちを収め、危なげなくベスト8入りを決めた。しかし、ここからが正念場だった。全国大会出場を懸けた試合の相手は池田(天理大)。「今までの相手やったら、柔道着両方2本持ってからどう投げようか考えながら柔道を展開できた」(丹波)と語るように苦戦を強いられた。GSまでもつれ込んだが、ペースを上げた相手に対応できず敢えなく反則負け。全国大会出場枠をかけて7位決定戦にまわった。疲れが残ったまま臨んだ決定戦は得意の大外刈りが決まり、押さえ込みで一本勝ち。最後まで自分の柔道を貫き全国への切符を手にした。

相手を押さえ込む丹波(社3)

 一方の瀬戸も全国を目指して今大会に挑んだ。初戦は得意の袖釣り込み腰、続く2回戦も合わせ技で一本勝ちを収める。勢いそのままに臨んだ3回戦は「背が低い相手でやりづらかった」と苦戦するも寝技に持ち込み相手を仕留めた。4回戦で対戦したのは天理高校時代の先輩小猿。相手をよく知る者同士、絶対に負けられない相手にも積極的に技をかけ続けた。白熱した試合は瀬戸が技ありを取って勝利。ベスト8入りを果たした。それでも4強の壁は厚かった。今大会優勝を果たした山﨑(関大)と対戦するも力負け。なんとかGSまで持ち込んだが体力・技量共に差を見せられ敗れた。「もっと技を極めないと勝てない」(瀬戸)。7位決定戦でなんとか最後の1枠をつかみ取り、全国大会出場権を獲得したが課題を口にした。

時計を確認する瀬戸(社2)

 今年の関西学生柔道体重別選手権では3選手が好成績を残した。「全国大会では1回でも多く勝って、同志社でもこんだけできるんだぞってところを見せたいなと思います」。同志社の意地・誇りを持ち、全日本の舞台で、はたまたシニアの舞台で躍動してくれるに違いない。

(丸山潤一郎)

全国大会を決めた(左)81kg級の瀬戸、(右)90kg級の丹波

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