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【空手道部】女子形、組手で2冠達成!

7月2日、ヴィクトリーナ・ウインク体育館で第67回全日本学生空手道選手権大会が行われた。同志社からは男子組手と女子組手、男子形と女子形の全ての部門において出場。女子形では釜(スポ2)が優勝し、また男子形では渡邊(社2)が3位入賞、女子形では大内(スポ4)が優勝、菊池(文情2)が3位入賞を果たした。


 開会式後すぐ始まったのは女子組手競技。階級関係なく対戦する今試合では、体格差を考慮した戦術が必要であった。武田(同女2)は3回戦まで駒を進めたが、0-1で惜しくも敗北。岡田(商3)は時間をかけながら慎重に相手の隙を見極め攻撃。順調に5回戦まで勝ち進んだ。5回戦目の対戦相手は近大の藤田。試合前半は互いに攻撃への切り口を探し、試合は硬直状態。試合開始後1分、岡田は相手の攻撃を避け逆に上段突きを決めることに成功した(1-0)。その後、激しい攻防戦を繰り広げ、先に点数を取ったのは藤田。上段突きの有効を貰ってしまった(1-1)。岡田のほうが忠告が多く、このままでは判定負けになってしまうと考え、果敢に蹴り技を決めようとするが届かず。試合は残り17秒。試合を制したのは対戦相手のほうだった。残り6秒で中段突きを有効にされ1-2。次戦こそは優勝と意気込んだがその思いは儚く散り、ベスト8に終わった。

蹴りを入れる岡田

 一方、釜(スポ2)は6回戦まで駒を進め、勝てば決勝進出が決まる。この試合の対戦相手は先ほど岡田が敗北した藤田だった。「岡田さんとは高校から共に戦ってきた関係で、準決で戦うことが出来ず悔しい」(釜)。声援が飛び交う中試合はスタート。先に点数を入れたのは釜。上段突きで1-1。その後相手から1点を奪われるも、冷静に動きを読み反撃の切り口を待つ。試合時間残り44秒、釜が突然攻撃を仕掛け、右手が相手の上部へ。試合終了まで2-1で持ちこたえ、勝利。念願の決勝進出を果たし、駆け寄った岡田と勝利の喜びを分かち合った。迎えた決勝の相手は京産大の小堂。歓声は鎮まり、センターコートに注目が集まる中で、試合は開始。開始から30秒は互いに距離を詰めず、様子を伺いあう。静寂の中で先に切り込んだのは小堂。しかし、相手の隙を突いた釜が上段突きを決め、1ー0。続けて初得点獲得から10秒後、懐に入り込む力強い中段突きが決まり2ー0となった。その後は相手からの蹴りに耐え抜き、距離をとりながら様子を伺う釜。次に試合が動いたのは開始から1分半。またもや釜の上段突きが決まったものの、相手の快進撃が始まる。すぐさま小堂が上段突きを連続して決め、3ー2。さらにコート端に追いやられ、失点。同点まで追い上がられてしまう。残り30秒に差し掛かった時、互いの上段突きが決まり4ー4。そのまま耐え抜き、先取で優勢であったた為、優勝を掴み取った。試合を終え「国際大会では結果が残せていたが、学連での試合では勝てていなかった為、やっと勝てたことが非常に嬉しい」と歓喜の気持ちを語ってくれた。

上段突きを決める釜

  次に始まったのは男子組手競技。同志社からは井戸(スポ4)、木村(商2)が出場した。井戸は2回戦まで勝ち進むも、0-2で敗北を喫した。一方の木村は2回戦で上段蹴りで1本、3回戦では中段蹴りで技ありと技の正確性の差を見せつけた。続く4回戦。相手の猛攻を回避しきれず連続失点を許してしまった。反撃を狙うもマットの端に追いやられ残り1秒を切った時点で有効を出される。0-5で大敗を喫した。

敵の攻撃を避ける木村

 続いて男子形競技。渡邊と東畑(社4)が出場。9人中4位までが2回戦に進めるROUND1では、渡邊、東畑ともにクルルンファを選択。キレのある演武を披露し、ともにROUND2に進出した。ROUND2では渡邊、東畑ともにスーパーリンペイを演舞。スーパーリンペイは同じ動きが何度も繰り出されるうえに、ダイナミックな大技が多い。技の正確性とバランス力が得点につながる。ひとつひとつの技を丁寧に演舞し、結果は東畑が21.90で5位、また渡邊は22.20で全国3位入賞を勝ち取った。

結果を待つ渡邊

 組手と共に進行ていた女子形には三井・菊池・大内が出場。ROUND1では三井と菊池がクルルンファ、大内はニーハイポを披露。揃ってROUND2に進出。菊池はパープーレンで3位入賞、大内はパープーレンで一位通過を果たし決勝戦に駒を進めた。決勝戦での相手は慶応大の山田。観客全員が注目する一戦、先攻は慶応大がパープーレンを披露。勢いのある演舞で実力を見せるも、大内は動じることなく体を動かす。力強い声で形名を叫び、始まった後攻。大内はチャタンヤラ・クーシャンクーを披露した。動作の丁寧さとキレ、さらにはスピード感のある演舞を見せ、会場全体を我が物とした。結果は慶応大の山田が27.40、大内は28.20で優勝を掴み取った。試合を終え「プレッシャーはあまりなかったが、自分の今できるベストを尽くそうと思い挑んだ」と決勝に対する意気込みを語ってくれた。

演舞する大内

学連初の釜と2年連続の大内が女子形・組手W優勝を飾った今大会。「目標は世界一。技術的に足りない部分が数えきれないくらいあるのでひとつひとつ修正する。また人としても選手としても成長していきたい」(大内)。ともに次なる目標は世界一と語る両者。海を越えて活躍する二人の姿に期待だ。(平沼栞・倉田蓮大)

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