9月29日、近畿大学記念館で第65回関西大学空手道選手権が行われた。同志社は男子団体組手、女子団体組手、男子団体形、女子団体形の全種目において出場。男子団体組手はインカレへの出場権を獲得、女子団体組手は3位入賞で悔しくも優勝には届かなかった。また団体形は男女ともに関西優勝を果たし、実力を示した。
男子団体組手の初戦は強豪近畿大学。互角の試合を展開するも2-3で敗北となった。しかし、インカレ出場をかけた敗者復活戦に出場。背水の陣で挑む相手は立命大。粘り強いプレーで相手を圧倒すると3-0で大きく差を広げ、勝利を決めた。
続く女子団体組手、初戦は関西外国語大学と対決。同志社のリードで試合を進め、2-0で白星を挙げた。2回戦では摂南大学とマッチ。圧巻の攻めでコートを掌握し、同じく2-0でストレート勝ちを果たした。迎えた近畿大学との準決勝。強者を前にしても姿勢を崩さない同志社は1ゲーム目を先取する。しかし、後半ではノータイムで得点を加えられ、周囲の空気が徐々に近大へ傾く。怒涛の追い上げに怯み、抵抗むなしく敗北を喫した。
次に女子団体形種目が行われた。大会9連覇がかかった形種目。しかし、出場予定だった菊池(文情3)が大会2日前の怪我により欠場し、不安が残った。1回戦では、3人の掛け声とともにクルルンファを披露。直前にメンバーが変わったとは思えない息の揃った迫真の形を打ち切り、25.00で1位通過した。続く決勝戦では、観客全員の視線を集める迫真の演武を披露。一糸乱れぬ圧巻の形に会場の空気は飲み込まれた。結果は27.80で1位。見事優勝を手にし、悲願の大会9連覇で、選手の目には安堵の涙がこぼれた。
続く男子団体形種目ではクルルンファが披露された。洗練された正確な演武を披露し、25.40で1位通過。決勝へと駒を進めた。決勝戦ではアーナンを披露し、3人が一心同体となった演武を行った。分解のパートに移ると、3人は向かい合う。実際に戦っている姿を大事にしている選手たちは、本当に突き、本当に蹴ることを意識して挑んだ。「分解に関しては本当に1日の7、8割をかけたのではないかというぐらい練習した」(渡邊・社3)。同志社ブランドを背負っているからこその自信から激しい演武を披露し、観客を釘付けにした。結果は27.60で1位。男女でW優勝を果たした。
次なる団体戦の舞台は日本武道館。「今年こそ帝京大学を倒して、同志社の名前を日本一に掲げたい」(渡邊)。優勝に向けて努力する彼らにこれからも期待がかかる。(青山由菜・村川愛実)