空手道部
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【空手道部】男女形部門で宿敵倒せず準優勝

第68回全日本大学空手道選手権大会

 11月17日、日本武道館(東京都)にて第68回全日本大学空手道選手権大会が日本武道館(東京都)で行われた。同志社からは男子団体組手と女子団体組手、男子団体形と女子団体形の全ての部門において出場。結果は女子団体形競技、男子団体形競技ともに準優勝を果たした。

分解を披露する選手たち

 同志社の大会初戦は女子団体形部門。菊池(文情3)のけがにより、メンバーを変更して挑んだ。1回戦ではパープーレンを選択。気迫のこもった力強い演武を披露した。19.60を獲得し、決勝へと駒を進めた。迎えた女子団体形部門の決勝戦。前半の帝京大はウンスーを選択し、後半の同志社はアーナンを選択した。開始直前まで調整を重ねて本番に臨む。チームを引っ張って来た北口(スポ3)は「新しい構成も考えたし、気持ちの作り方も工夫してきた」と語り、一糸乱れぬ動きを披露した。分解のパートに移ると、精度の高い技が続く。リアクションや大きく飛ぶ動きで観客を魅了し、演武を見守る人たちからは感嘆の声が漏れた。しかし結果は28.4対27.3で敗北。優勝という目標には届かなかった。「本気で空手ができ、なんでも言い合えるような信頼関係のあるチーム作りをしたうえで、もっと実力を上げられるように練習を積み重ねていきたい」(北口)。来年こそ全国優勝することを誓った。

技を決める生駒(理工3)

 続く男子団体形部門。初戦の第1回戦ではクルルンファを選択した。力強くも洗練された演武を披露し観客を沸かせる。2回戦へ1位通過した。続く2回戦はスーパーリンペイを披露。完成度の高い演武で高得点をたたき出し、決勝への切符をつかんだ。迎えた決勝戦ではアーナンで勝負に挑む。分解のパートでは躍動感のある動きを魅せた。3人の息のあった演武だったものの28.8対27.2で敗北。やはり帝京の壁は高かった。「悔しい部分はあるが、今の自分たちに出来ることは果たすことができた」と渡邊(社3)は振り返った。

相手と対峙する辰己(商2)

 男子団体組手の初戦の相手は明大と対戦。先発は為本(社3)で開始した。激しい戦いが始まり1分26秒時点で相手に蹴りをいれられると、先制を許す。その後も猛攻を続けるも相手にペースを委ね、0-4で敗北した。流れを取り返すべく出場したのは佐治(商1)。序盤から一進一退の攻防を広げ、思うように進められない。相手の注意が重なるも空いた隙を突くことができず引き分けとなった。続く第3試合には春の西日本インカレで頂点に立った木村(商3)が登場。持ち味の素早い突きで開始から相手に攻め込み隙を与えない。睨み合う形が続くも先に動いたのは木村。間合いに入ると上段突きが成功し先制点を獲得した。やっとの思いで追いついた同志社にリードをつくるべく登場した山川(商2)。激しい撃ち合いとなり先に得点を決めたのは山川だった。上段突きを成功させると、残り1秒にも蹴りを繰り出し2点を獲得。勝負を委ねられたのは辰己。先制を許すも負けじと追いつき、引き分けに持ち込む。追加点を思うように加えられず1-1で試合を終えた。ゲームカウントが引き分けとなったため、最初に先制を取った明大に軍配が上がり同志社は一回戦で幕を下ろした。

攻める釜(スポ3)

 続く女子団体組手部門の初戦の相手は日大。最初に登場したのは釜(スポ3)。開始から相手のペースに飲まれ先制点を失う。残り30分で蹴りを決め3点を獲得した。リードを広げるべく登場した小川(スポ2)。開始から体制を崩し、ピンチに陥る。しかし、中段突きを決めると間合いを確保し、攻撃は小川に偏る。最終的に2-0で試合を終わらせた。確実に決め切りたい第3試合に登場したのは武田(社3)。開始から30秒、先制点を奪われる。追加失点で焦りが出るも、残り30秒で中段突きが有効。粘りつずけるも敗戦で終了。同志社として2-1で次の試合へ駒を進めた。続いて対戦したのは東北福祉大学。2-1で順調に勝利をもぎとると準決勝へと進出した。準決勝の相手は明海大。初戦に登場したのは釜。互いに1歩も譲らない攻防戦。折り返し地点に立っても点数は動かない。先制点は京産大。突きを許した釜から笑顔は消えない。連続する打ち合いを制したのは釜。1-1に持ち込む。連続して得点を挙げ2-1もラスト15秒で2-2にまで追い上げを許す。相手選手の突きは釜の胸に届き2-3で終了。続いて出場したのは武田。勝ち点を作りたい2回戦、冷静を装いながら攻撃の糸口を狙い続ける。折り返し地点で先制点を奪う。しかし、すぐさま特典を献上し1-1。睨み合いは残り15秒で崩れる。中段を許し1-2に持ち込まれた。ラストで1-3と連続失点で無念にも準決勝で散った。
 大いに存在感を放った同志社。しかし乗り越える壁は少なくない。「まずはチームづくりから見直していく」(北口)。新たな時代を築き栄光を掴むその瞬間まで、片時も目が離せない。(文責・村川愛実、青山由菜、撮影・倉田蓮大、平沼栞)

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