第72回関西学生剣道優勝大会/第48回関西女子学生剣道優勝大会
9月8日、第72回関西学生剣道優勝大会及び第48回関西女子学生剣道優勝大会がエディオンアリーナ大阪で開催された。男子チームはベスト8、女子チームは3位入賞で全日本出場権を獲得した。
「どの大学よりも仕上げて、確実に優勝できる」(小倉・商4)と自信を持ち臨んだ男子チーム。初戦は神戸学院大と対戦した。先鋒の橋本(スポ2)、次鋒の北川(経3)は引き分けとなったが、五将の手島(経3)が面で一本勝ちを収め、流れを作った。その後、小倉、加藤(商2)が見事二本勝ち。3(5)-0(0)で初戦をものにした。
2回戦は関大と対戦。橋本が面で一本勝ちしチームを勢いづけた。その後は拮抗(きっこう)した試合で、引き分けが続く。試合を動かしたのは三将の小倉。攻めの姿勢を貫き、小手で一本勝ちを収めた。副将の加藤、大将の渡會(法3)は引き分けに終わったものの、2(4)-0(2)で3回戦に駒を進めた。
3回戦の相手は京産大。この試合では、戦略的に順番を変えて試合に挑んだ。小倉、手島、加藤がそれぞれ一本勝ちを収め、3(3)-1(2)で準々決勝進出を決めた。
準々決勝では立命大と対戦した。橋本は引き分け、北川は一本負けを喫しチームに暗雲が立ち込める。その後も引き分け、二本負けが続き、三将に小倉が登場した。落ち着いたプレーを披露し、面で一本勝ち。意地を見せた。しかし、その後流れを変えることができず1(2)-(2)4で敗退した。
女子主将・御手洗(商4)は試合前、「色々な展開があると思うけどいつも通りに。楽しみましょう」とチームを鼓舞した。女子チームの1回戦の相手は奈良女大。「先輩たちが後ろにいるので、先輩たちを勇気づけられるような試合をしたい」(髙橋・経1)と先鋒にはルーキー髙橋がコートに立った。序盤から果敢に仕掛けるが、一本につながらず引き分け。続く二上(スポ2)、塚田(商3)、堀(法3)も2本勝ちを収め、チームの勝利が決定した。大将の御手洗は面で一本勝ち。4(7)-0(0)でストレート勝ちし初戦を突破した。
2回戦は関学大と対戦。髙橋が面で一本勝ちしチームを勢いづける。二上は粘り強く守り引き分け。塚田は先に面を取られるも、すぐに奪い返す。しかし、またも面で返され負けとなった。続く堀は一本負けとなり、ここまで1-2と暗雲が立ち込める。代表戦に持ち込むには御手洗が勝利する必要がある。拮抗(きっこう)するも、面を取り一本勝ちした。2-2で代表戦のコートに立った御手洗。メンバーたちは勝利を祈り、慎重な面持ちで主将を見守った。両者譲らない展開が続くが、均衡を破った御手洗が小手で一本勝ち。主将の意地を見せ、3(4)-2(3)の勝利に導いた。接戦を制した勇姿を称え、部員たちは拍手を送った。
3回戦は対関福大戦。髙橋が序盤から小手と胴を決め危なげなく2本勝ちした。二上、塚田は引き分け。堀、御手洗は一本勝ちし、3(5)-0(1)の快勝で準決勝進出を決めた。
優勝への道が見え始め、園田女子大との戦いとなった。園田女子大は関西大会上位常連校であり、緊張感が漂う。髙橋、二上ともに一本決めるがすぐに奪い返され二本負けしてしまう。幸先が不安ななか、塚田は引き分けとなる。堀は面を取られ一本負けを喫した。御手洗は引き分けとなり、0(2)-2(5)で3位が決定した。「チーム戦というのを稽古で徹底できていなかった」(御手洗)と敗因を分析し、今後の課題とした。
男子チームはベスト8、女子チームは3位入賞となった。「本当に悔しい」(小倉、御手洗)。アベック優勝をかなえられず、悔いの残る結果となった今大会。しかし、男女ともに全日本選手権への切符を勝ち取った。全日本まで約1か月。全力で稽古に取り組み、最高の結果を見せてほしい。(古川亜依、村川愛実)