弓道部
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【弓道部】インカレ遠的個人で齋藤が優勝、東本が4位入賞!

8月10日から13日にかけて開催された全日本学生弓道選手権大会。12日に日本武道館(東京都)において近的大会の個人戦が、13日に明治神宮武道場(東京都)において遠的大会が行われた。13日の遠的大会で、女子は齋藤(文2)が優勝、男子は東本(スポ4)が4位入賞を果たした。

大会3日目の12日に行われたのは近的の個人決勝戦だ。女子からは、川口(商1)、齋藤(文2)、松吉(法2)が出場。外せば即敗退の射詰形式を採る決勝戦に、緊張の面持ちで射位に入った。1本目、齋藤と松吉が的中ならず脱落。川口が尺二2本目までを的中させるも、3本目で敗退した。続いて行われた男子決勝には、東本、宮之原(スポ3)が出場。尺二1本目、優勝さえも期待されていた東本がまさかの脱落。宮之原は3本を的中させたが、八寸1本目で惜しくも的からそれる。男女ともに入賞者は出なかった。

行射する川口
弓を引く宮之原

大会4日目。関東に台風の接近が予報されたため、試合形式が大幅に変更された。通常、1次予選は2射1中で通過、2次予選が2射皆中で通過、そして決勝射詰という流れで試合が進むが、この日の予選通過者は2射皆中した者のみ。2次予選は行わず、すぐに決勝射詰が行われることとなった。

男子からは、宮之原、竹内、東本、三隅(商4)が出場した。予選、同志社の立順は21立目。悪天候のため、同志社の出番直前で試合が一時中断されるアクシデントに見舞われながら立順を迎えた。視界を遮るほどの豪雨と突然の試合形式の変更に心を乱される中、脅威の集中力で1本目は全員が矢を中てる。行射の結果、竹内と東本が2射皆中、宮之原と三隅が1本的中。本来ならば4人全員が予選通過となるはずだったが、通過基準の変更のため、竹内と東本の2名のみ決勝射詰進出となった。

竹内(生命4)
6本目まで勝ち進んだ東本

続く決勝1本目で竹内が脱落。いっぽう、勝ち残った東本は連続して的を射抜き続けた。4本目の直前、またも長時間の中断を挟むも的中させ、5本目の矢所は的の中央。圧倒的な実力を見せつけた。6本目、4人の選手が勝ち残る中、的が80㌢霞的へと小さくなる。ここで放った矢は、惜しくも的の右下をわずかにそれた。順位は残りの選手の結果に委ねられる。しかし、他の3選手は矢を的中させたため、東本の全国4位が確定した。

「近的の個人が一本目で終わってしまって、その分も何か持って帰りたいと思っていたので良かった」と語った。十分すぎるほどの結果だが、目標は頂点だっただけに悔しそうな様子も見せた。秋リーグでは十傑入りを目指す。

続いて行われた女子遠的大会。女子からは齋藤(文2)、松吉(法2)、岩佐(心理4)、服部(法4)が出場。予選で齋藤が2射皆中し、決勝射詰に進出した。

射位につく(左から齋藤、松吉、岩佐、服部)

1本目を確実に射抜くと、残ったのはわずか3名。この時点で齋藤の3位以上入賞が確定した。「ここまできたら絶対に優勝したい」。2本目は的中者がなく、全員が再挑戦の機会を手にした。3本目、4本目は3人全員が安定感を見せ的中。試合は均衡状態が続いた。

展開が動いたのは5本目。國學院大の選手が矢を外し、ここからは関大の選手との一騎打ちとなった。6本目から的が80㌢霞的に変更される。難易度が上がり、さらなるプレッシャーがのしかかる中、先に行射していた関大の選手の矢がそれた。結果は齋藤の一矢にかかっていた。緊張感が張り詰める中、齋藤が放った矢は的中の音が響く。見事、日本一の栄光を手にした。

優勝を決めた齋藤

試合直後のインタビューで、「自分でも日本一というのが信じられない」と笑顔を浮かべた齋藤。インカレ初出場にして見事優勝をつかんだ。

インカレを終えた部員たちを待ち受けるのは、関東の大学との定期戦、そして夏合宿だ。この期間内にとにかく矢数をかけ、的中率の底上げを図る。「毎年ここでぐんとチームとしての的中が上がる」(竹内)。鍛錬の夏を乗り越え、秋季リーグではさらに成長した姿をみせてくれることだろう。

(文責・城山歩美、撮影・栗林真菜、城山歩美)

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