
10月16日に山代総合運動公園球技場(京都府)で行われた第32回関西学生ラクロスリーグ4戦目。同志社は甲南大学と対戦。拮抗した試合を制し、4-2で勝利した。
入れ替え戦出場に向け、絶対に勝つという意気込みが見える今試合。緊張の中、第1Qが始まった。開始直後から相手に主導権を許す。ボールを奪い返し、すぐさま島本がショットを狙うも僅かにゴールの横へ。その後も相手陣地の中で果敢に攻めるが、惜しくも得点につながらない。相手にショットを許す隙を見せるも、ディフェンス陣が活躍を見せ先制点を阻止。両者無得点で第1Qを終えた。
続く第2Q。またしてもフェイスオフから、相手にボールを奪われる。巧みなパス回しを阻止しようと奮闘するも、止められない。そのままショットを打たれるも、ゴーリーが守る。観客席から歓声が沸き起こった。開始2分後、相手のファールにより流れが変わった。攻めの姿勢を取り、ゴール正面から米田が力強くショットを決め、先制点を獲得する。「均衡してたので、あの場面で先制できてよかった。」(米田)引き続き得点を狙い、差をつけたい選手達。相手のディフェンスをくぐり抜け、ボールを死守する。宮本が、ゴール右斜め前からロングシュートを狙うも惜しくも外れた。立て続けに、永江から米田にロングパスを繋げ、連続得点を狙うも相手のゴーリーに止められる。しかし、攻めのプレーを止めることはなかった。ゴール前で細やかにパスを回し、正面から野村が目にも止まらない速さでショットを決める。2-0で相手にプレッシャーを与えた。しかし、開始10分。甲南大は隙を見逃さなかった。相手の勢いを止められず、得点を許す。1点差で前半戦を終えた。

さらに得点差を広げたい第3Q。先制点を取った米田が、何度もショットを狙うも敵のディフェンスに防がれる。試合の流れを自分たちのものにすることができず、苦しい時間が続く。同点に追いつかれるピンチが何度も訪れるが、ゴーリーの磯部がナイスプレーを見せ、危機を救う。クォーター終了直前、永江がゴール左横からショットを放ち、得点に繋げる。3-1と相手に追加得点を許さず、2点差をつけ第3Qを終了した。

このまま逃げ切りたい永江組。緊迫した空気の中、最終クォーターが始まった。両者引けを劣らず、拮抗した試合が続く。積極的にゴールを狙い、パスを回すも点が入らない。敵も逆転しようと、攻め続けるがディフェンスの活躍が光る。高い気温の中、グラウンドを走り続ける選手たちには疲れも見えていた。このまま逃げ切ることができるかと希望が見え始めた。しかし、試合終了まで残り4分。相手に得点を許してしまう。喜びの声を上げる相手に対し、後がなく焦りを見せる。絶対に同点に追いつかせない、という気合を入れラストスパートを迎える。試合終了まで残り1分。ゴールに近づいて行ったのは主将の永江だった。ゴール左からショットを放ち点差を広げる。相手のディフェンスにより負傷するも、仲間の想いを繋げて、4-2で試合終了となった。
主将の永江は自身の得点シーンを振り返り、「最後試合も荒れてた中でやってたんですけど、隙があればゴールを自分が決めに行く意思っていうのを見せて、それがたまたまゴールに繋がった。」と語った。次戦に勝利すれば、入れ替え戦への出場が確定する。一部昇格という目標に確実に近づくため、必ずとも勝利しなければならない。勝利の流れを止めないよう奮闘する彼らの戦いに今後に注目したい。
(文責・撮影:粟野桃)