4月24日、立命館OICフィールド(大阪府)で2022年度関西学生ホッケー春季リーグ対立命大戦が行われた。1部昇格を果たし、新境地での戦いとなる同志社は、1桁失点に抑えるという目標を掲げ、気合を入れて初戦に臨んだ。
試合は開始早々動いた。2分、相手の巧妙なパス回しでゴール前までボールを運ばれると、鋭いシュート。呆気なく1点を奪われた。貴重な先制点を早々に失い、追いかける展開に。続く9分、PC(ペナルティコーナー)を連続で相手に奪われるも何とか防ぎ切った。しかし、第1Q終了間際にまたもやシュートを決められ、2-0となる。
続く2Q、日本一の強さを誇る立命大に圧倒的な力を見せつけられ、何度もゴール前にボールを運ばれる。「パスのスピード、1人1人の技術が1部の方が圧倒的に高い」(池田・スポ4)。力の差がある中でも、ディフェンス陣の懸命なカバーでゴールを死守。徐々に調子が上がってきた同志社は、立命大の勢いに着いて行けるように。主将の池田を筆頭に、サークル目前まで攻め込む展開も見られた。
無駄なスペースを作り、相手に隙を付け込まれないようなコンパクトなプレーを意識した。しかし、残り8秒でまさかの相手PCが成功。惜しくも失点を許し、3-0となり、後半での反撃を試みる。
第3Q、ほんのわずかな隙を攻め込まれると、開始6分でまたもやPC。常に走り続ける選手たちの体力も次第に奪われていく。その中でも、目立ったのは新戦力の台頭だ。「ボールを取った後の処理の仕方だったり、周りを見たりというのを意識して落ち着いてできた」(坂間・商1)。優れたボールカットが光るなど、新戦力が躍進を遂げる場面も見られた。
しかし、この回もPCをきっかけに、さらに2失点。キーパーの大河原(法4)も倒れ込む。
迎えた最終Q。開始3分で矢野が大群を飛び抜けると、ゴール直前まで迫る大チャンスをつくる。しかし、束の間の攻撃タイムも一転、シュートを防ぎ切れず、0-6とリードを広げられた。
気持ちを切り替えて得点の機会を狙うもPCを連続で取られ、耐えられずに一気に3失点。相手のスピードに追い付けず、見事な連携プレーを見せつけられる。
何とか1桁失点に抑えたい踏ん張りどころ。しかし、そんな思いも儚く散り、残り20秒で痛い失点。0―10と、強豪・立命大に対し、大量失点で敗北を喫した。
「目標は1桁失点で抑えることだったが、2桁いってしまい、負けるって分かっていても悔しかった」(池田)。今までの2部との差を痛感する試合となった。
次戦は昨年2度対戦したことのある朝日大。新入生も入り、まだ戦力が100%の状態ではない中で、浮き彫りとなった課題をどれだけ修正し、生かし切れるか。新天地での戦いは始まったばかりだ。【文責・写真:伊藤千遥】