2023ムロオ関西大学Aリーグ
9月17日、東大阪市花園ラグビー場第二グラウンド(大阪府)で2023ムロオ関西大学Aリーグ第1節が行われた。立命大と対戦した同志社は、終始相手に主導権を握られ7-35で大敗した。
秋リーグ初戦に加え、同立戦となった今試合は多くのファンが会場へと詰めかけた。
前半は開始からキックの蹴り合いで試合が進む。左5メートルからラインアウトモールから展開し、トライを狙うも取り切ることはできなかった。試合が動いたのは前半7分、上嶋(スポ1)がキック処理を失敗し、BKへと展開されトライを許した。(0-7)
その後も相手陣地でプレーすることができず、自陣でのピンチが続いた。
今日の試合で意識していたことについて主将山本敦(社4)は「最初からアグレッシブに、自分らの1人1人の感情をしっかりぶつけよう」と声を掛けていた。
同18分にはハイタックルのアドバンテージからボールを外に出され、ラインアウトへ。その後、モールを組まれ、止めることができなかった。(0-14)
そして立て続けに同25分、立て直しのキックをチャージされてしまい、独走でのトライを許した。(0-21)
何とか1トライを返したい同志社は、FWとキックを使い陣地を回復し、相手のペナルティを誘った。その反則からPGを狙うも、惜しくもポールに阻まれ得点はならなかった。
そして残り時間もアタックを仕掛けるもトライを取ることはできずに前半が終了。
点差を縮めたい同志社は後半7分、バックスの要である岡野(商4)がゲインで流れを出すも、味方選手がフォローに付くことができず、相手ボールに。
流れを止められた同志社は後半13分、大外から抜け出しを許し、止め切ることができなかった。(0-28)
ここでついにチャンスが巡る。同19分、大島(スポ2)のチップキックからビックゲインし、5メートル圏内へ。しかし、サポートの選手とのコミュニケーションミスでボールを奪われた。チャンスをものにすることができなかった同志社は、苦しい時間帯が続いた。
そして同28分、ついに同志社に待望のトライが生まれる。前半から頭角を表していた岡野が目覚め、個人技で立命大のディフェンスラインを切り裂いていく。そして、そのままトライラインまで走り切り、今季初得点を手にした。(7-28)このトライを岡野は「同志社の流れに持っていくぞという気持ちで取った」と振り返った。
このトライから逆転を狙うも、同志社のアタックにもう力は残されておらず、得点を重ねることはなかった。
そして、立命大には同31分にモールドライブで圧倒され、5トライ目を献上した。(7-35)
そのまま後半終了。
今日の総括として、宮本監督は「やろうとしたことを最初出して、ゴール前で取り切れず、 自分たちでミスしてしまった」と敗因を語り、次節に向けて「やろうとしたことをやり切る」ということにフォーカスしてこの1週間に挑む。
秋の初戦を落としてしまったが、リーグ戦は始まったばかり。残り6試合の中、次節は近大戦。近大も今日の試合を落とし、何としても勝ち点を取りにくる。その中で同志社も熱い心を持ち続け、チーム一丸での勝利を目指せ。【文責:西田雄哉、撮影:丸山潤一郎、浅川明日香、林康陽、番匠麻衣】