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【ラグビー部】負のスパイラル抜け出せず、開幕3連敗

2023年ムロオ関西大学Aリーグ

10月1日、鶴見緑地球技場(大阪府)で2023年ムロオ関西大学Aリーグ第3節が行われた。関大と対戦した同志社は主導権を握るも、29-31という接戦の末に敗北し、開幕3連敗となった。

 

まず初めに得点のチャンスを生んだのは同志社。
前半6分、スクラムからペナルティを獲得。ラインアウトから得点を狙い、モールを組むもオブストラクションで、得点をチャンスを失った。自分たちのセットプレーに関して、山本敦(社4)は「自分らの知識、スキルが足りなかった」と次節までの修正点を語った。

突破する市川

その後も同志社ペースで試合は進み、先制トライは同8分。嘉納(スポ4)のハイパントから相手のノッコンオフサイドを誘い、ラインアウトへと持ち込んだ。そこからFWがフェイズを重ね、大外が空いたタイミングで嘉納がパス。トライを奪った(7-0)。
同12分、同志社のハイタックルからペナルティを与えてしまう。そしてラインアウトモールを組まれるも、落ち着いて対処。
だがピンチは続き、同16分。キックから陣地を回復するも、ディフェンスラインが整っておらずギャップを突破された。そして、ラインアウトからモールを組ませてしまい、得点を許した(7-7)。
お互い、ハンドリングのミスなどで膠着状態が続いたが、同24分、追加点を獲得。パスとキックでボールをキープした同志社はバックスが外までパスを繋ぎ、最後はオフロードで久保太(社3)がトライを奪った(12-7)。
そして同27分、またも同志社にチャンスが巡る。ここでトライを奪えると勢いに乗れる展開で、自陣から市川(法4)が縦のギャップを突破。外を走っていた上嶋(スポ1)にキックパスを転がし、連続でトライを奪った(19-7)。このトライシーンについて、市川は「声が聞こえたのと上嶋のスペースがいないというところで上嶋の足のスピードで考えた」と話し、良い形でのトライを振り返った。

ステップを切る上嶋

ここから陣地の取り合いとなるも、両者トライを生むことはできなかった。
前半終了間際には、相手の5㍍ラインアウトからピンチを生んでしまうが、オブストラクションに救われた。そして前半終了。

 

逃げ切りたい同志社だったが、後半は関大ペースでスタート。開始直後からオフロードを駆使したアタックで徐々にディフェンスラインを下げられ、ついにラインアウトモールで後半初得点を奪われた(19-14)。

ラインアウトで競るFW

しかし同志社も黙ってはいない。山本敦(社1)がゲインすると、それに続きアタックもスピード良く反応。相手が遅れたタイミングで外へと回すも、上嶋のノックオンに終わった。だが、アドバンテージを得ていた同志社は嘉納が落ち着いて、PGを決めた(22-14)。
攻めにテンポが出始め後半13分には、スクラムサイドから数的有利をパスで突破。敵陣深くでプレー、FWで根気よくアタックし、最後は林(スポ2)が中央にボールを押さえた(29-14)。
このまま点差を広げるかと思われたが、関大もアタックを修正。同20分には、自陣ディフェンスの場面で大きく人数不利に陥り、ゲインを許した。そして関大の連続攻撃を止めきれず、トライを献上(29-21)。

スクラムサイドを見張る奥平(法3)

お互い一進一退の状況が続き、同26 分にこの展開を動かしたのは関大だった。ラインアウトモールからFWのアタックにゴールラインを打ち破られた。ついに一点差に(28-29)。膠着した状況の中、同39分には中央スクラムのペナルティからPGを選択され、相手SOに決められた(29-31)。残り5分のタイミングで逆転を許してしまう。
残り時間なし。同志社は意地を見せ、チーム一体となってトライを目指した。観客の熱も一気に跳ね上がり、声援が選手たちを後押しするも関大の気持ちの入ったディフェンスに後退。得点を持って帰ることができず、敗北した。NO8の林は「連敗という形になってしまったが、もう負けはいらない。僕らもあと残りの関西リーグ勝つしかない」として、選手権出場の切符を得るための意気込みを語った。

宮本監督は「最後勝たせられなかったのは僕のせいです、目の前で起きてることを修正するしか強くならないと思う」と内容を反省し、次節に向けて修正を図る。

 

同志社はこの関大戦を落とし、開幕3連敗。今後天理大、京産大という強豪校との試合が残る中、必ず勝たなければならない。まずは次節摂南大に向け、この3週間を駆け抜けろ。

【文責:西田雄哉、撮影:俣野百花、勝部健人】

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