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【ラグビー部】摂南大と引き分け、連勝途切れる

2023関西大学ジュニアリーグ第4節

 10月28日、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場(京都府)で2023関西大学ジュニアリーグ第4節が行われた。先週、Aリーグで歴史に残る黒星となった摂南大と対戦し、36対36のドローで試合を終えた。

喜ぶを分かち合う左・岩本、右・藤田海

 開始早々、試合は動いた。摂南大のパントキックを大島(スポ2)がうまく処理しビックゲインすると、サポートについた岩本(社2)にボールを繋ぐ。そのまま、爽快な走りを見せトライを決め、貴重な先制点を奪った(7-0)。「アグレッシブにアタックすることができた」(岩本)。前半12分、ペナルティから敵陣でのラインアウトを獲得した同志社。モール際から藤田海(商3)が抜け出し追加点を獲得。さらにリードを広げた(12-0)。しかし同14分、自陣ゴール前でラインアウトを獲得されると、そのままFW陣に押し込まれトライを許してしまう(12-5)。続けて同28分、スクラムからフェーズを重ねた同志社だったが、虎視眈々(こしたんたん)と機会を狙っていた摂南大のインターセプトが炸裂。トライを許し、試合がふり出しに戻った(12-12)。

 さらに同33分、自陣5mライン付近でラインアウトのピンチを迎えた同志社は、相手モールになんとか喰らいつくも、モール際の隙をつかれ、逆転を喫す(12-17)。

インゴールに迫る藤田海

 しかし、同志社も果敢に立ち向かう。前半37分、敵陣深くでゲームを展開した同志社は、ラック際からまたも藤田海が抜け出し、同点に追いついた(17-17)。だが、同39分、自陣で摂南大の圧力に耐えられずターンオーバーを許してしまう。密集近くを狙われ、再びリードを許した(17-24)。最後は、点差を広げ前半が終了。

飛び込むコーエン(神2)

 前半に続き後半でも先制点を飾り、追いつきたい同志社。しかし、そうはいかなかった。ディフェンスラインのギャップを相手にうまく突かて大きくボールを進められると、そのままフォワードに押し込まれ後半初得点を奪われた(17-29)。しかし後半7分、同志社に好機が訪れる。固いディフェンスを展開し、ペナルティを獲得する。外に蹴り出し、敵陣でラインアウト。そのままモールを組むとFW陣の底力が摂南大を圧倒し、点差を縮めた(22-29)。その後も岩本やファイアラガ(社1)などが大きくボールを進めてチャンスを作り出すが、摂南大のディフェンスに阻まれ得点には繋がらない。開始から14分、摂南大の素早いアタックに翻弄され再び失点した(22-36)。

コンバージョンキックを放つ大島

 もう後がない同志社は、速いテンポで攻撃を仕掛け何度もチャンスを演出するも、うまくオフロードが繋がらず、試合は終盤を迎える。しかし、後半32分転機は訪れる。摂南大のアンストラクチャーディフェンスラインをうまく突破したが石井伶(心理4)そのままインゴールに飛び込んだ(29-36)。勢いが増し、相手を射程圏内に捉えた同志社は、同35分、バックス陣の連携により大きく陣地を進め敵陣に突入する。ゴール周辺ではFW陣のコンタクトプレーが光り、相手をラック際に集め右大外にスペースを作る。空いたスペースを大島が見逃すことなく、キックパスを成功させ岩本がグラウディング。右大外からのコンバージョンキックであったがボールは綺麗にゴールポストの間を通り、同点に追いついた(36-36)。「緊張せずに落ち着いて蹴ることができた」(大島)。その後も同志社の流れは続く。同40分、ターンオーバーから相手の反則を誘い敵陣22m周辺でペナルティを獲得すると、迷うことなくゴールを選択。大島から放たれた楕円体は、放物線を描きゴールポストの間を通ったように見えたが判定はノーゴールとなった。選手たちはすぐに切り替え、ターンオーバー。果敢に攻める同志社は敵陣に突入し、フェーズを重ねると大島がドロップゴールを狙う。ボールはポストの横をとおりインゴールを割る。「チームのことを配慮したSOとしての判断だった」(大島)レフリーが長い笛を鳴らし36-36の同点で試合が終了。

 ジュニアリーグでも摂南大に白星を飾れなかった同志社。しかし、劣勢から勝利への執念を燃やし掴んだ引き分けには確かな価値がある。ゲームキャプテンを務めた野口は「最後に自分たちの持ち味を出して、追いつくことができたのは良かった」と試合を前向きに振り返った。今試合で見つかった課題を修正し次戦で勝利を掴み取れ。

【文責:西川有人 撮影:浅川明日香、小野里律子、平沼栞、勝部健人、林康陽】

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