ラグビー部
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【ラグビー部】後半5トライでシーソーゲームを制した

2023関西大学ジュニアリーグ第6節

11月25日、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場(京都府)で2023関西大学ジュニアリーグ第6節が行われた。Aリーグで敗れた京産大に対し、勝利への執念を燃やし果敢に挑む同志社。前半を17-26と劣勢で折り返すも、猛追を見せ52-38でシーソーゲームを制した。

 最初に試合を動かしたのは京産大。前半5分、ゴール目前でラインアウトの窮地に立たされた同志社は、モールから相手FWの進撃を止めれず先制点を許す(0-7)。
 雲行きの怪しいスタートとなったが、すぐに追いつく。同14分ノットリリースザボールでペナルティを獲得した。ゲームキャプテンを務めた福岡(スポ4)が迷わずクイックスタート。相手の意表をつくバウンドキックでエリアを大きく回復すると、チェイサーのターンオーバーによりボールを奪取。右大外に展開し、最後は内田(政策4)がフィニッシュし、点差を縮めた(5-7)。
 同18分またもピンチが訪れる。ノックオンにより自陣ゴール前のスクラムを許すと、NO8の剛力を止めることができずにトライを許す(5-12)。
 同21分には、ラインアウトをスチールしチャンスをつくり出すも、相手の鋭いインターセプトから独走トライを献上した(5-19)。

トライをする大島

 点差を縮めたい同志社は、キックオフからFWの激しいプレッシャーによりノックオンを誘発。スクラムから大島(スポ2)が相手ディフェンスラインのギャップを突くと、そのままインゴールに飛び込み追加点を獲得した(10-19)。


グラウディングをする左・久保太、駆け寄る右・小西優

 
 同32分には、京産大のノックオンにより相手ゴール前でチャンスを迎える。「自分の得意とする相手をずらしてボールをもらう形ができた」(久保太)。 FW陣のフィジカルが猛威を振るい久保太(社会3)がグラウディング。大島がコンバージョンキックを決め、17-19と相手を射程圏内に捉えた。
 このまま流れを引き寄せたい同志社だったが、37分にまたしても引き離される。京産大ボールのラインアウトが乱れるも不運にオーバーボールを獲得できない。勢いに乗った相手を止めることができずにトライを許した(17-26)。その後も相手に攻め込まれるも、相手ノックオンに救われ、前半戦を終了した。

 9点差を追いかける後半戦。開始早々に反撃ののろしを上げる。後半2分、ラック際で相手の反則を誘うとクイックスタートからファイアラガ(社1)の強烈なラインブレイクが炸裂。アンストラクチャー状態のディフェンスラインを福岡が見逃すことなくトライへとつなげた(24-26)。
 さらに同4分には、大島のキックを取りこぼした相手選手を見逃さず、廣岡(法4)がキャッチ。「コミュニケーションをうまく取ることができた」(廣岡)。そのままトライを収めて逆転に成功した。(31-26)
 このまま点差を引き離したかったが、関西王者の確かな実力が流れを覆す。同12分、自陣ゴール前で反則を取られた同志社は、相手のクイックスタートにうまく対応できずすぐに逆転を許した(31-33)。

力強く突破するファイアラガ

 しかし、同志社の屈強な戦士たちは果敢に立ち向かった。再開直後、フォワードの猛進でゲインをするとファイアラガが再び相手ディフェンスを崩壊。大きく空いた外のスペースを小西優(スポ4)が走り切り貴重な追加点を獲得した。大外からのコンバージョンキックも大島が捌き、勝ち越しに成功(38-33)。
 同19分行方のわからないシーソーゲームは振り出しに戻る。自陣5㍍ライン周辺でラインアウトのピンチを迎えると、モールを組まれインゴールへの侵入を許した(38-38)。

タックルを受ける前田卓(スポ1)

 それでも、同21分混戦にターニングポイントが訪れる。ハーフライン周辺でターンオーバー。そのまま早いテンポでボールを展開すると村岡(文情3)が相手をステップで置き去りにし、トライを奪取した(45-38)。
 その後、京産大の激しいアタックで陣地へ侵入されるも鉄壁のディフェンスでしのぎきり失点を抑える。同34分には大島の機転の利いたキックパスに廣末(心理1)がうまく反応し、京産大インゴールで喜びの雄叫びを上げた(52-38)。
 このまま終わると思われたが、同志社に最後のピンチが立ち塞がる。京産大にペナルティを与えると自陣ゴール前でラインアウトを迎えた。しかし、途中出場の柏村(社1)がジャッカルを炸裂させ窮地を脱出。その後得点が動くことなく、52ー38で試合は終了。レフェリーの長い笛がグラウンドへ鳴り響き、選手たちは喜びを露わにした。

 今回の結果に宮本監督は「練習でやってきたことを全て出し、最後に勝ち切ることができて来週につながる良いゲームだった」と選手たちを称えた。ジュニアリーグも残す試合はあと1試合。限られた時間で関学大を徹底に対策し、必ず勝利を収め有終の美を飾れ。

【文責:西川有人、撮影:浅川明日香・平沼栞・早川京・渡邊柚果・松島萌笑】

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