ラグビー部
HEADLINE

【ラグビー部】創部113年、史上初の全敗

12月2日に東大阪市花園ラグビー場第1グラウンドで行われた、ムロオ関西大学ラグビーAリーグ対関学大戦。最終節を初勝利で飾りたい同志社は、前半からゴールラインを粘り強く守り続けたが、後半に関学大のアタックに翻弄(ほんろう)され、7-48で大敗した。

何としても1勝をもぎ取りに行く同志社は、関学大の固いディフェンスと鋭いアタックに阻まれる。今日のプランを橋野コーチは「前半に我慢して、後半でトライを取り切る」と後半戦のチャンスを狙った。
開始早々、自陣でのディフェンスとなり左右へと展開される。そして、なすすべなく右サイドのギャップを突かれ先制トライを許した(0-7)。

当たりに行く久保太(社3)


早々から雲行きは怪しくなると常に相手にボールを持たれ、ディフェンスの時間が続いた。
セットプレーに関しても、スクラムの劣勢やペナルティーが目立ち、自陣から抜け出すことができない。前半18分には、岡野(商4)が右サイドからゲインを図るも、SH藤田海(商3)がノックオン。同20分にもバックドアを通して突破を試みるが、パスが乱れた。このボールを蹴られ、敵陣22㍍から自陣5㍍へと大きく後退。またもチャンスを見失った。同25分には、エース岡野が負傷交代となり1つの攻め手を失った。
その後も防戦一方の展開となり、ロスタイムにはPG(ペナルティーゴール)も与えてしまう(0-10)。大きく点差はつかなかったが、苦しい前半戦となった。

ボールをキャリーする岡野

巻き返しをはかる後半戦。試合は一気に動き出す。後半4分、6分と広くスペースを使う相手に対しタックルを連続で外され、2トライを奪われた(0-22)。しかし、同志社の連続アタックからファイアラガ(社1)が関学大の乱れたディフェンスラインを突破。そのままゴールラインへ飛び込んだ(7-22)。ファイアラガは「市川さん(法4)がいいボールキャリーをして、自分の前が空いた」と味方をたたえた。
このトライで一矢報いた同志社だったが、その後は得点を重ねることはできなかった。わずか2分後には、関学大FWをダブルタックルで仕留めに掛かるが、荒川駿(法1)のバインドが外れ、すぐさまトライを奪い返された(7-29)。

パスを出す大島(スポ2)


同20分には市川が体をずらして突破し桃田(商2)へパスするも、あと一歩トライにはつながらなかった。
そして終盤以降、同志社は相手の勢いにのまれてしまう。同29分には、中央のラインアタックから右へ展開され、防御網を切り裂かれた。(7-36)。同35分、41分にも簡単なミスやペナルティーからボールを回され、立て続けに失点(7-48)。長いホイッスルが鳴り響いた。

円陣を組む選手たち

80分を通して、なすすべなくアタックで翻弄(ほんろう)され、同志社のAリーグは終わりを迎えた。宮本監督は「やっていることが我慢できずに、相手にモメンタムを渡してしまった 」と戦況を振り返った。また、入れ替え戦に対して「同志社を守る戦いになる」と強い覚悟を口にした。
苦しいAリーグ戦を過ごした山本敦は「緊張や不安がある中で、それを打破したい。最後の試合になるので全力を尽くしてやりたい」と意気込んだ。

同志社は創部113年の歴史で、初めてのリーグ全敗。入れ替え戦はBリーグ全勝の大体大が相手となり、決して一筋縄ではいかない。この1年積み上げてきたものを古豪の看板とともに死に物狂いで守り切れ。【文責:西田雄哉、撮影:勝部健人】

ページ上部へ