2024年度関西大学ラグビー春季トーナメント
1.上野(商4)2.荒川駿(法2)3.土井(社4)4.寺北(スポ4)5.木村圭(政策4)
6.奥平(法4)7.中谷(法1)8.林慶(スポ3)9.石田(法3)10.大島(スポ3)
11.下平(経2)12ファイアラガ(社2)13. 立川(社3) 14.中村大(経3)15.隅田(法1)
Re. 16.末次(法2)17.前田(スポ2)18.谷井(社1)19.柏村(社2)20.久保(社4)
21.藤田海(商4)22.江口(社4)23.山本(スポ4)24.野村(スポ4)25.永住(スポ4)
5月26日、たけびしスタジアム(京都府)で第53回京都ラグビー祭(2024年度関西大学ラグビー春季トーナメント2回戦)が行われた。この日は京産大と対戦。強豪相手に果敢に挑むも、7-43で敗北を喫した。
たくさんの観客が見守る中、同志社のキックオフで試合が開幕。開始早々、京産大のスクラムからコラプシングを誘われ自陣でラインアウトのピンチを迎える。モールを組まれるも強靭(きょうじん)なフィジカルに耐えきれず、前半4分に先制トライを献上(0-5)。
再開後も素早いアタックに対応しきれず徐々に前へ押し進められる。相手のミスも相まって何とか耐えしのぐと、同30分に同志社にチャンスが訪れた。京産大のハイタックルでペナルティを獲得すると迷わずラインアウトモールを選択。徐々に押し込みゴール前まで迫るが、ノックオンで相手にボールを譲り得点のチャンスを失った。すると同35分には京産大ラインアウトから、華麗なパス回しに対応しきれず追加点を許した(0-12)。反撃したい同志社は、BK陣を筆頭に素早いラグビーを展開。しかし、連携がうまく噛み合わずまたもボールを奪われる。そのままスコアは動くことなく0-12で試合を折り返した。
何としても一矢報いたい後半戦だったが、ダイレクトタッチから自陣22㍍ラインアウトと早々にピンチを迎える。左大外に展開されるも、下平のドミネートタックルが炸裂しノックオンを誘発。その後も自陣でのプレーを強いられるが、粘り強いディフェンスで何とかゴールラインを守り切った。しかし後半22分、同志社のコラプシングから自陣5㍍ラインアウトの窮地に追い込まれる。またも、モールを組まれ前半に続き後半初得点も奪われた(0-17)。
未だに無得点と攻撃の真価を示したい同志社は、同26分に天才司令塔大島が見せる。「自分が打開するしかないと思った」(大島)。相手の反則からクイックスタートでプレーを再開させると、大島がディフェンスラインのギャップをうまく突きインゴールへボールをねじ伏せた(7-17)。
このまま波に乗りたい同志社だったが、前半から激しい肉弾戦を繰り広げたFW陣にも疲労が見られ思うようにはいかなかった。京産大の多彩なランやパスに翻弄(ほんろう)され立て続けに失点。約20分間で4トライ3ゴールの26点を許した(7-43)。同志社はそのまま追加点を挙げれることなく大島の7点のみで試合終了。昨年の西の王者相手に前半は0-12と善戦を繰り広げるも、後半は計5トライを献上し、ディフェンスがうまく機能しなかった。
トーナメントの結果により次戦は、亀岡市ラグビー祭で敗北を喫した立命大と激突。「どれだけ自分たちが強くなったかを証明する機会でもある」(寺北)。雪辱を晴らすべく、成長を遂げた寺北組でリベンジを果たせ。(文責・西川有人、撮影・岡本和香、湊結子、渡邉柚果)
【試合後のコメント】
〇キャプテン:寺北(LO)
ーー今日の総括
1番ターゲットとしている試合っていう風にチームとして挑んだのですけど、昨日から含めてどのチーム(対京産大B戦)も負けたところで、まだまだ今僕たちの目標としているのは京産大、関西優勝だと思うので、去年全国ベスト4の京産大とはまだまだ差があるなと思いました。
ーー前半の拮抗した展開について
前半は特にミスが多くてペナルティーもあったのですけど、 前半で12点差っていう中でまだまだいけるっていう風に思っていました。前半の最後はモールで前に出たのですけど、最終的に取りきれず相手ボールになってしまい、どんどん自分たちの流れをつかみきれずに、 チームとして足がくところもあったんですけど、どうしても相手の流れになってしまったかなっていう感じです。
〇奥平(FL)
ーー1回戦対中京大から中2週間注力して練習してきた部分
チームとしてはセットプレーのところをやってきて、 個人としては外国人選手とか強い選手がいっぱいいるので、ディフェンスのところにフォーカスして準備してきました。
ーー対中京大戦、対京産大B戦でも課題に上がっていた「入りの部分」について
入りの部分は自分たちのミスからセットプレーが多かったです。スローなスタートになったんですけど、スローのペースは京産大がやりたいことだと思うのでもっと入りのところを意識して、次の試合からはうまくやっていきたいと思います。
〇中尾総監督
ーー今日の総括
セットプレーやろね。セットプレーでやっぱり自分たちがああいうリズムでやるのを避けないとだめなところを、やっぱりスクラムとラインアウトであれだけ時間使って。プレッシャーを受けたところはやっぱり避けたかった。京産大と(対等に)やるには最低限マイボールは出さないといけない。今日はラインアウトのマイボールの獲得率も悪かったし、ああいうところだろうなと思う。でも何本か通用する部分はあったので、そこをなんとか広げていかないといけないと思います。
ーー主力の選手がいなかったBK陣の評価
頑張ったんちゃうかな。その3人がいない中でも、下平とか山本とかはそれなりにいいところが何箇所かあったので。ああいうちょっとでもよかったところに自信を持ってほしい。次に今日のようなビックゲームが来ても、「俺はできるんだ」と積み上げていってほしい。試合に出場しないとそういうのができないので、ビックゲームはできるだけ試合経験が少ないメンバーを使って経験を積ませたいと思っている。良いところと悪いところがあったから本人は反省していたと思うし、それが良いんちゃうかな。
ーー春季トーナメント3回戦対立命大との再戦に向けて
今度は勝たなあかんよな。勝てるように頑張ります。精一杯やらないと。今は強いわけでもないので、少しずつ積み上げていって自信をつけるしかないから。対戦相手は関係なく、自分たちが伸びるためにやっていくしかないと思います。
〇酒井HC
ーー昨日のB戦に引き続き、京産大戦はターゲットゲームだったということでどのような対策をしてきたか。
この春から走って自分たちがコンタクトを練習してっていう、いわゆる泥臭いことをやろうと。スローガンはORIGINってことでラグビーの原点に戻ってやろうっていうことをずっとやっていましたので、それがどれだけ今の京産大さん、いわゆる去年の(関西春季トーナメント)優勝校に通用するのかなと。今試合をターゲットにするという意味を込めてターゲットゲームとしていました。
ーー後半に数回選手交代があったことについて
やっぱりターゲットゲームなので、もちろん80分間戦うというところは変わらないのですけれども、戦っていく中で勝つためとか、シーズンに向けて試したい良い選手であるとか、そういうことはどんどんやっていきたいなと思って変えました。