2024年度 関西大学ラグビー春季トーナメント 7.8位決定戦
【本日のスタメン】
1.前田(スポ2) 2.荒川駿(法2) 3.小西(法3) 4.寺北(スポ4) 5.木村圭(政策4)
6.吉田慧(政策2) 7.柏村(社2) 8.林慶(スポ3) 9.石田(法3) 10.野村(スポ4)
11.ファイアラガ(社2) 12.大島(スポ3) 13.岩本(社3) 14.中村大(経3) 15.上嶋(スポ2)
Re.16.長島(スポ3) 17.潰田(経4) 18.是枝(文情1) 19.山崎暖(政策3) 20.中谷(法1)
21.藤田海(商4) 22.田中勘(法4) 23.山本(スポ4) 24.桃田(商3) 25.永住(スポ4)
7月6日、天理親里球技場(奈良県)で2024年度関西大学ラグビー春季トーナメント7.8位決定戦が行われた。春季最終戦で摂南大に果敢に挑むも後半に失速。36-57で敗北を喫した。
前半開始6分、摂南大の反則からラインアウトを選択。荒川駿がトライに成功し、先制点を獲得する(5-0)。同12分、ハーフウェイライン付近でのラインアウトから好機を演出され、すぐさま7点を返された(5-7)。同18分、上嶋がアタックを受けながらも敵陣22㍍ライン付近まで侵攻。さらに相手の反則からクイックスタートでプレーを再開すると、上嶋がトライを決めた(12-7)。
同22分にも追加点を挙げ、試合の主導権を握ったかのように思われた。しかし、その後2トライを許し同点に追いつかれる(19-19)。「前半は最後にトライをとって折り返したので、後半の勢いにつながると思った」(木村圭)。同38分に敵陣5㍍でのラインアウトからモールで押し込み寺北が決め切ると、24-19で前半戦を終えた。
「後半の立ち上がりの部分で流れを持っていかれた」(中村大)。先制点を決め、幸先の良いスタートを切った前半戦とは一転。後半戦は開始直後から相手に流れを渡した。留学生を擁する摂南大のスキルに圧倒され、開始から4分間で計3トライを献上(24-36)。瞬く間に点差が開いた。それでも、同10分にスクラムを起点にパスを展開し野村が追加点を挙げるなど、劣勢の中でも勝利への執念を見せた(31-36)。しかし、一度勢い乗った相手を食い止めることは容易ではなかった。同13分、プレー再開後すぐに得点を許すと(31-43)、同19分にも自陣22㍍でのラインアウトからチャンスを与え、31-50とされた。同30分には中村大が相手ディフェンスの裏側に蹴り込み、自らトライ(36-50)。反撃に出るも、わずか4分後にラインアウトからダメ押しトライを決められる(36-57)。その後は攻撃のチャンスを見いだせず、試合が終了。昨秋敗れた相手へのリベンジはかなわなかった。
「悔しいという気持ちしかないが、練習するしかない」(上嶋)。リーグ8位という結果に終わった春季リーグ戦。「去年とスキルもメンタルも何も変わっていない」と主将の寺北は現実を厳しく受け止めた。今後は秋に向けて、夏合宿が控えている。春季トーナメントで見つかった課題と真摯(しんし)に向き合い、秋は笑顔でリーグ戦を締めくくる。(文責・小野理紗、撮影・浅川明日香、早川京、岡本和香、湊結子)
【試合後のコメント】
〇キャプテン:寺北(LO)
ーー敗因
ちょっと前に出られたりとか、倒されたりとか、そういう部分でちょっとずらしてからの乗ってオフロードとか、そういう相手の得意な形を作らせてしまったかなっていう風に思うので、そこは敗因かなと思います。
ーーハーフタイムで話したこと
リードしては折り返しましたけど、取られる場面では自分たちがあんまり取られたくない形っていうのが多くて、明治の試合もやっぱりペナルティーが多かった中で、オフサイドの部分でアドバンテージを出してからすぐ後手に回ってしまって、トライであったりとか、すごい嫌な取られ方自体はしていたんで、そういった部分をしっかり気を引き締め直そうかなと。いい部分、悪い部分が出た前半でもあったんで、その悪い部分をしっかり修正して、どんだけ自分たちで強みを出していけるかっていう風にミーティングしました。
ーー春8位という結果に対する率直な感想
本当に去年とスキルの分、メンタルの分、何も変わってへんなっていうのが現状だと思います。別に監督とか選手が学年変わったからといって強くなるっていうのはないので、そもそも4回生自身甘い部分が多分いっぱいあると思うんで、そういう部分でももっともっと僕たちはそういう部分でもっと気を引き締めて。しっかり夏合宿もあるのでそこでもう1回強化して、秋の初っ端に勝てるように頑張っていきたいと思います。
〇木村圭(LO)
ーー試合の総括
前半は、最後にトライをとって折り返したのでそこはすごく後半の勢いにつながるかなと思ったんですけど、ちょっと後半の入りが甘くて、もう一気に3トライ取られてしまったところが完全に敗因だったと思います。
ーー春全体を振り返って
良くなった所としては去年はやっぱり走れないっていうのはあったけど、今年は去年よりも全然走れるようになってるっていうのは結構良かったと思います。でも、まだまだチームとしてまとまりきれてないかなっていうのはあるのでそこはしっかり秋に向けて、戦術であったりとかセットプレーっていうところは精度を高めていきます。
◯中村大(WTB)
一一春季最終戦への意気込み
春最後だったので最後は絶対勝って終わろうって。去年と違う同志社を見せようって臨んだんですけど、結局去年と一緒になってしまって、納得のいかない結果になったので、しっかり切り替えて秋勝てるように頑張っていきます。
一一春季の全体を振り返って
成長できた部分とできなかった部分があった。最初の4月に比べると積み重ねてきたいい部分ってのは見えてるんすけど、それ以上に周りももっとどんどん速いスピードでレベルアップしてるので、そこで満足せずそれを追い越していけるぐらい成長したいです。
〇上嶋(FB)
-ー春季全体を振り返って
アタックの部分では、どの相手にもトライを取れる力が分かって、あとはどれだけ自分たちがボール。持てるかと、相手にアタックするためにはディフェンスをもっと合宿でやっていきたいです。
一ー秋に向けて夏合宿がこれからあるが、どのような部分に注力して練習するか
まずはやっぱりディフェンスのレベルをもっと上げないとどれだけアタックが良くても勝てないのでディフェンスを頑張ろうと思います。
○酒井優HC
一一総括
悔しいですね。今日は結果にこだわりたかったんですけど、こういう結果は1番最悪。
一一春シーズンの土台作りでの手応え
こんなに暑い中でああいう状況になると、アタックが断然有利だと思うんですけども、まだまだここからやらなあかんなって。あとは試合でのチーム力ですね。試合だけでチーム力を上げるってのは無理だと思うんですね。次はそこの段階からかなと思います。本当に今日出てるメンバーは春休まずに練習しきたので、同志社の中では1番練習して体力あるメンバーを選んでます。なのであとはもう信じてやるだけです。
一一秋シーズンに向けて夏合宿で注力したいこと
これだけ失点してますので、まずはディフェンスですね。ディフェンスのところは 1回整理したいなと思ってます。ここでやっぱり受け出すとこういう展開になりましたので、相手がどうとかというよりかは、自分たちから下がって下がってっていうのが多かったかも。なのでそこをやりきりたいなと思います。