2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ
【本日のスタメン】
1.上野(商4)2.荒川駿(法2)3.土井(社4)4.永住(スポ4)5.小野(経4)
6.鈴木崇(政策4)7.山中(スポ4)8.中谷(法1)9.石田(法3)10.村岡麟(文情4)
11.江口(社4)12.田中勘(法4)13.ファイアラガ(社2)14.岩本(社3)15.上嶋(スポ3)
Re16.長島(スポ3)17.小川(スポ3) 18.三輪(法3)19.山崎暖(政策3)20.土肥祥(法3)
21.藤田海(商4)22.末松(経2)23.中村壮(経2)
11月4日、2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグがたけびしスタジアム京都で行われた。立命大と対戦した同志社は22-38で敗北を喫した。
チアリーダーによる花道を駆け抜け、選手たちはフィールドに入場。ラグビー部応援団長・藤田幸(スポ4)を筆頭とした声援が響き渡る中、試合は始まった。
春季、2戦とも敗北を喫している宿敵立命大とのリベンジ戦。前半の主導権を握ったのは立命大だった。開始9分、強みであるロングキックパスを成功させた立命大が先制点を獲得(0-7)。「先制からそのまま立て続けに取られてしまった」(村岡麟)。完全に勢いを失い、3連続トライを許した。
同31分、敵陣深くの中央で反則を誘発。「3点でもスコアしておきたかった」(村岡麟)。着実に初得点を獲得すべく、PG(ペナルティーゴール)を選択。無得点の同志社は冷静に判断をくだした(3-21)。しかし、脅威であった高精度のキックに苦戦。「立命大の山下選手はキックがトップレベル」(永住)。警戒していたものの対応しきれず、ドロップゴールを許した。
「試合前から味方のミスはカバーし合って、15人で勝とうと声を掛けていた」(永住)。同38分、シンビンによる数的不利の状況に屈することなく、石田がゴール中央に同志社の初トライを挙げる。2トライ差で逆転の可能性を残して、試合を折り返した(10-24)。
後半は開始直後からアグレッシブに攻め込んだ。同6分、素早いオフロードパスで防御網を突破し、最後は岩本が右大外にグラウンディング。「練習通りに飛べたので気持ち良かった」(岩本)。劣勢を打開するプレーで追加点を獲得した。さらに同17分、相手の反則から陣地を広げ、好機を演出。「全試合ラックサイドを狙っていて、(田中)勘太さんがうまく抜けていいパスをくれた」(上嶋)。ディフェンスラインの隙をつき、インゴールを走り抜けた(22-31)。
9点差にまで追い上げたが、今試合2度目のシンビンを取られる。同28分、モールで押し込まれ、ダメ押しトライを許した。「14人で戦う時間が多くて、追いつけなかった」(村岡麟)。その後は得点板が動くことはなく、22-38で試合終了のホイッスルが鳴った。
「前半苦しめられたのが敗因」(上嶋)。後半は追い上げをみせたものの、前半の失点が痛手となった。また、規律面での課題も再び露わになった。「僕の中ではこの試合をターゲットにしてきただけあって、落としたことはショック」(岩本)。またもや黒星を重ね、選手たちは肩を落とした。
開幕5連敗となり、昨年同様に勝ち点はいまだ0のまま。「前半の入りから後半の終盤のような戦いができたら結果は変わってくる」(荒川駿)。2週間後の対関大戦に向け、再調整の期間に入る。「もうすぐ引退なので、漢としてのプライドを持つ」(上野)。6節目で待望の勝利を飾り、勝ち点を獲得せよ。
(文責・湊結子、撮影・浅川明日香、岡本和香、平沼栞)
【試合後のコメント】
○ゲームキャプテン:村岡麟(SO)
ーー前半PGを選択した理由
その前のペナルティーでモールを選択して、なかなか押せてなかったし、3トライ取られてて。3点でもスコアしたいと思ったので、確実に決めれるような場所だったので3点を狙いました。
ーー意気込み
毎試合言ってるのですけど、もう本当に勝つしかないし、こっからまたちょっと開くので、まずは関大戦に向けてしっかりいい準備して、残り2試合なんとしても勝ちたいと思います。
○上野(PR)
ーージャッカルで意識していたこと
スクラムでペナルティーを取られて僕のせいっていう危機感や焦りがあったので、絶対取り返してやろうという気持ちだけでいきました。
ーーモールディフェンスの反則が多かった原因
みんな低く行く意識はあったので、ファーストで勝ってるのですけど、そのあとの後ろの重りで下に押されて低く入ってるプレイヤーが自立できてなくて下敷きになって崩してしまう反則が多かったので、そこは修正しないといけないと思います。
○荒川駿(HO)
ーー今日の総括
前半あそこまで点差開いてしまったところが敗因かなと思います。
ーーセットプレーの完成度
まずラインアウトは100㌫で取れたので、めちゃくちゃ良かったと思うのですけど、スクラムはやっぱり1個ペナルティーを取れた部分もあったけれど、ペナルティーを取り返されたこともあったんで、そこは修正していかないといけないと思います。
○永住(LO)
ーー副将として声を掛けたこと
試合前にもチーム全体に向けて80分間のここにいる全員でつながり続けて、絶対勝ち切ろうっていう声掛けをして、その後に特にフォワードってところでつながりが大事なので、ここにいる8人で絶対にミスもあるけど、カバーしあってこの試合勝ち切ろうっていう声を懸けました。
ーーブレークダウンについて
やっぱりジャッカルだったりターンオーバーされたところは何か所かあって。自分的には防げるところもあったかなとは思う。以前の試合を見させていただいたのですけど、それに比べれば意識していた分、ちゃんと対策が効いていたと思うところも多かったです。
○岩本(WTB)
ーー後半6分のトライシーンを振り返って
ああいう場面のトライっていうのは割と練習してきたので、練習通りにもう飛ぼうかという感じでやりました。
ーーゲームプランとその遂行度
前半のうちは強いプレーの選択っていうところで、僕的にはスペースはある程度あったり余ったりしたのですけど、そこでやっぱり立てていこうっていうところを中に指示して、それはある程度できたのかな。後半は外に展開できたので、自分自身の遂行力で言えば結構、70、80ぐらいあるかなと思います。
○上嶋(FB)
ーー前節から特にどのような部分に注力したか
今回は相手がロングキッカーってことでボールを保持しようってことで(ボール)持っていた部分もあるのですけど、ペナルティーで苦しんだと思います。
ーーBK陣のアタック、ディフェンスを振り返って
ディフェンスは人数が少ない中で結構守れていたと思うのと、アタックはもうちょっと外に振っても良かったと思います。
○酒井HC
ーー今日の敗因
正直、立命さんもうちも苦しい中でいかに自分たちの強みを出して弱みを出さないか。もう当たり前の話なのですけど、そういうところでやっぱりうちの方が弱いところが出てしまった。特にやっぱりペナルティーであるとか、あれだけ釘付けにされる時間が長いと前でアタックできる時間は少なかったです。
ーー良かった部分は?
継続したアタックじゃないですかね。それができれば点数になるっていうのは、別にこの試合だけじゃないのですけど。アタックのところで継続しようという意識がすごく強かったと思います。