ラグビー部
HEADLINE

【ラグビー部】入れ替え戦回避でシーズン終えた

2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ

【本日のスタメン】

1.前田(スポ2)2.荒川駿(法2)3.土井(社4)4.寺北(スポ4)5.木村圭(政策4)

6.山中(スポ4)7.鈴木崇(政策4)8.中谷(法1)9.石田(法3)10.大島(スポ3)

11.ファイアラガ(社2)12.田中勘(法4)13.森岡(商2)14.岩本(社3)15.村岡麟(文情4)

Re16.長島(スポ3)17.上野(商4) 18.三輪(法3)19.柏村(社会2)20.久保(社4)

21.藤田海(商4)22.立川(社3)23.上嶋(スポ2)

盛り上がりを見せる観客席

 11月30日、2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグが東大阪市花園ラグビー場第2グラウンドで行われた。「先週勝ったことでチームの雰囲気が良く、いい準備ができた」(村岡麟)。前節で白星を飾り、勢いそのままに挑んだ今試合。摂南大と対戦し、39-38で辛勝した。

相手の侵攻を阻む石田

 前半2分、ラインアウトを成功させると敵陣深くに侵攻し、寺北が先制点を奪取(7-0)。同7分には摂南大の反則からPG(ペナルティーゴール)を選択し、3点を追加した(10-0)。さらに同12分、敵陣ゴール間際で得たラインアウトから一気に攻め込み、またも寺北がトライを成功させる(17-0)。試合開始から好調ぶりを発揮し、流れをつかんだかに思われた。しかしここから相手の猛撃が始まる。同19分、22分、34分に連続でトライを献上(17-19)。いずれもディフェンスラインのギャップを突かれ、防御網のほころびが失点につながった。

 序盤に広げたリードが消滅したものの、この日の紺グレは違った。前半終了間際に敵陣ゴール前でラインアウトのチャンスを獲得。主将・寺北が執念で決め切り、3点差で試合を折り返した(22-19)。

自陣ゴール前で敵の猛進を止める選手たち

 後半開始直後、先に試合を動かしたのは相手だった。同2分、自陣ゴール前でのセットプレーを起点にボールを展開され、グラウンディング。22-26とされ、またも逆転を許した。それでも同8分、敵陣10㍍でのスクラムから着実にフェーズを重ねて前進を繰り返し、山中がゴールラインを割る(29-26)。「初めてAリーグでトライを取れた」と最高学年の意地が光った瞬間だった。同11分には森岡が独走し、一気に敵陣深くまで侵入。仲間からつながれたラストパスを受け取り、森岡自身がトライを決めた(34-26)。また、同17分にも自陣10㍍でのラインアウトから岩本が抜け出し、ゴール前まで迫る。大島が得点に成功し、点差を拡大(39-26)。点を入れる度に雄たけびを上げる選手たちの姿は、この試合に懸ける思いの強さを現していた。

 終盤は息の詰まるような緊迫した時間が続いた。同37分、ラインアウトを成功させるもターンオーバーを許し、5点を追加される(39-31)。このまま逃げ切りたいところだったが、わずか4分後に自陣ゴール前でのラインアウトからトライを献上し、39-38と1点差まで迫られた。駆け付けた紺グレファンの誰もが勝利を願い、固唾をのんで勝負の行方を見守った。同43分、攻撃権を奪うと、鈴木崇がスクラムからボールを蹴り出しノーサイド。「点数を気にするところはあったけど、何をすべきかというところを遂行できれば大丈夫と信じていた」(鈴木崇)。歓喜の瞬間に、全員の笑顔が輝いた。

試合終了後、喜びを分かち合う

 計3トライを決めた寺北がPOMに選ばれた。「自分の活躍でチームに勢いを与えられていたならよかった」(寺北)。前節で復帰を果たし、ハットトリックを達成する活躍ぶりはチーム全体の士気を高めた。同日行われた関大対立命大の試合で、38-8で立命大が関大を下したため、入れ替え戦進出を回避。長かったシーズンが終焉(しゅうえん)を迎えた。「最高の仲間とラグビーができた」(上野)。崖っぷちから這い上がり、最終順位は6位で終幕。4年生は後輩たちの活躍を願い、すがすがしい表情でグラウンドを後にした。(文責・小野理紗、撮影・浅川明日香、河村柚希、平沼栞、渡邉柚果)

○キャプテン:寺北(LO)

――先制トライについて

今日の試合が大学ラグビーのラストと思って試合をしていたので、気持ちが入った中で最終的に僕がトライしましたけど、FWが粘って粘ってのトライだったので、FW全員のトライかなという風に思いました。

――試合終了後、POMに呼ばれた時の感情

嬉しかったですし、それよりもチームで勝ったことが嬉しかったので、チームで勝ち切った頭の部分だと思うので、まず勝ったことが何より良かったと思います。3トライ取ったので、そこを評価されたとは思いますが、全部のトライが僕1人のトライじゃなくて、チーム全員のトライだと思います。

――同期へのメッセージ

自分的にメンタルがきつい時期もありましたけど、同期のみんながいることでリラックスできて、ストレス発散になる部分で、助けられているなというのは日々感じていていました。この4年間やりきれたこと、ラスト1年間キャプテンとしてやらしてくれたこと、同期には感謝しかないです。

○村岡麟(FB)

――勝敗を分けたポイント

勝つという気持ちがプレーに出ていたことです。小手先じゃなくて、自分の気持ちが、全員がプレーに現れたところが1番大きかったかなと思います。

――最高学年として、副キャプテンとして挑んだ1年間を振り返って

副キャプテンとして引っ張っていけたのかは微妙だけど、同期と後輩に支えられた1年間でした。結果として優勝はできなかったけど、去年よりもいい結果が得られたので同志社として前進しているなと思います。

――同期に伝えたいこと

ありがとうございました。出会えて良かったです。

○土井(PR)

――今日のゲームテーマ

原則固まる。オフロードをしてくるチームなのでそこをさせないようにボールを殺し切って、タックラーだけではなく、その周りのプレーヤーもボールを殺しに行くというテーマでした。

――主将の先制トライについて

モールで前に進むサインは1週間前に対摂南大戦に向けて作ったサインなので見事にささって嬉しかった。主将の寺北がさしてくれて「おお、お前いってくれたか」と思って嬉しかったです。

○木村圭(LO)

――最終戦に向けてどのような準備をしてどのような気持ちで臨みましたか?

摂南大はアタックが上手く、パスでつないでくるので、2人でしっかりタックルに行くというのが今日の戦い方でできたので良かったです。

――監督やコーチ陣、仲間からもらった言葉で印象に残っている言葉はありますか?

試合後に酒井ヘッドコーチが、「お前を出して良かった」と言ってくれたことがものすごく嬉しかったです。

――同期に伝えたいこと

試合に出ていないメンバーも含めて、最後まで声を掛けてくれて応援してくれたのが力になったのでありがとうと伝えたいです。

○山中(FL)

――ご自身のプレーを振り返って

初めてAリーグでトライ取れたというのはすごい嬉しいです。反省する点はいっぱいあったけど、とにかく最後トライを取って勝ち切れたっていうのだけで満足です。

――同志社でラグビーをして得られたものは何か

まず1番は仲間で、4年生もですし、後輩たちも含め、良いチームメートに恵まれました。体育会ラグビー部で試合ができたことは人生において自信になると思います。

○鈴木崇(FL)

――今日の試合で特に誰のプレーが良かったか

やっぱりキャプテンです。脳振とうを初戦にして、なかなか戻ってこれず関大戦から復活して、最後3トライも決めてくれて、やっぱり頼りになるキャプテンだなと思いました。

――ファンの方に向けて

なかなか勝てない状況が続いていたけど、それでも応援し続けてくださった方々にまず感謝しています。これからもっと強い同志者の姿を見せられるように、これからつないでいけるようなラグビーをしていくので、今後ともよろしくお願いします。

 ○中谷(NO8)

――前半5分に流れ引き寄せたジャッカルを振り返って

ずっと練習してきて、僕の強みでもあるブレークダウンを出せてよかったです。

――主将に一言

寮でも声を掛けてくれて、だめなところは一緒に2人で話し合ってすごく気にかけてくれて、寺北さんがキャプテンで良かったです。本当に感謝しかないです。ありがとうございます。

○上野(PR)

――秋リーグ全体を振り返って

みんな途中ばらばらになってしんどい状況が続いたけど、まずは4年生がまとまってチームを作らないと試合は勝てないと思ったので4年生で話し合いながらチームをまとめることに集中して最後は勝ち切れたので良かったです。

――後輩たちへのメッセージ

今年2勝しかできなかったけどこれを糧に来年は優勝目指して選手権に行ってほしいと思います。頑張ってください。

○藤田海(SH)

――今日の試合の総括

チームが1つの方向に向いて準備できたことがグラウンドで出て、寺北キャプテンをはじめに全員が1つになってつかめた勝利だと思います。

――ラグビーを4年間して、得られたもの

同志社に来てよかったなって思うのは、やっぱり人。この仲間ができたことは僕の中では1番大きいかなと思います。みんなと出会えて、みんなとラグビーができて、感謝する気持ちを1番感じました。

○ファイアラガ(WTB)

――ご自身の良かったところ

アタックでは、ボールを持って前に出ようと意識してプレーしたのでその点においてはしっかりできました。ディフェンスでは、シンプルに体を当てるというところで絶対に逃げないでおこうと思って、前半からしっかり体を当てることができました。トライにもつながった最初のキックが今日のベストプレーだと思います。

――監督やコーチ陣、仲間から掛けてもらった言葉で印象に残っている言葉

シンプルに頑張れ、頼んだぞという言葉をコーチ陣からも4年生からも頂いて、その分の思いを背負ってジャージーを着てるので、4年生からの熱い思いが印象に残っています。

○ 岩本(WTB)

――後半にトライを決めたシーンを振り返って

絶対にスペースが空くと分かっていたので、そこを狙ってボールを持ったらもう自分でパスせず走ろうと決めていました。

――摂南大に警戒していた点

留学生にボールを持たれることを警戒していました。個人的に13番の選手がすごく縦も強くて良いプレーヤーだったので1番キーマンで警戒していました。

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