
5月5日、宝ヶ池球技場で行われた同志社ラグビー祭において、京産大相手に56-43で勝利した。

前半1分50秒、大島(スポ1)がいきなり流れる展開からトライをあげ、コンバージョンも成功させた。(7-0)しかし、京産大外国人選手のアグレッシブなプレーによりラインを上げられ、思うように攻め込むことができない。そこで10番の大島が流れを変える。
前半10分、大島の変幻自在なステップで突破し、パスを繋ぎ、最後は大島がトライを取り切った。コンバージョン成功。(14-0)前半23分、京産大伝統のラインアウトモールからトライを許してしまう。(14-7)

前半26分、フェイズを重ねた後、京産大のディフェンスラインを崩し11番、趙(法1)が左端に走り切り、トライ。(21-7)前半34分、またもモールを組まれ、抑え込むことができずトライを許した。(21-12)
続く前半37分、9番石田(法1)がパスを受け、トライまで繋げることに成功。(28-12)今回キャプテンを任された石田は「みんながつないでくれたボールを最後僕がトライまで走り切ったっていう感じなので、僕のトライというよりかは、みんなでつないだトライだったかなと思います」と自身のトライシーンを振り返った。しかし、前半終了間際40分、相手のロングパスにディフェンスラインがうまく機能せず、そのままパスを繋がれてトライを許した。(19-28)
前半は多くのチャンスを生んだものの、ディフェンスでの意思疎通がうまくいかず、点差を広げることができなかった。
攻守ともに安定させたい後半戦。いきなり試合は動く。後半1分、4番山崎(政策1)が相手のディフェンスを崩し、20メートルほど前進。最後に大島がトライまで持ち込んだ。(35-19)続く後半15分、相手の外に出たキックを中に入れ、トライエリア5メートル手前まで進出。そこからボールを繋ぎ、山田(法1)がトライまで持っていった。(42-19)

また、後半17分、敵陣5メートルからラインアウトモールでトライを狙うが崩れてしまう。しかし2番長島(スポ1)が小刻みなステップからトライまで持っていった。(49-19)しかし後半25分、相手にゴール前で隙をつかれ、トライを奪われる。(49-24)

さらに後半28分、京産大の力強いアタックに、ディフェンスラインを崩され、そのままトライを許した。(49-31)続けて後半29分、京産大8番の外国人選手のアタックに、同志社の下がり気味なディフェンスのギャップ突かれ、独走トライを許した。(49-38)
3本連続で京産大にトライを奪われたが、同志社も勢いを取り戻し、後半34分、敵陣の5メートルラインでのラインアウトからそのままモールを形成し、長島がトライに持ち込んだ。(56-38)後半終了間際40分、奮闘していたものの、一瞬の隙を許し、トライされ試合が終了した。(56-43)
今回の試合内容に監督は「すごく面白かった、次に期待が持てる試合だった」と語った。今年もフレッシュな1年生が今日の試合を経て、部の競争を生み、上階生に刺激を与えた1日となった。(文責・西田雄哉 撮影・松久莉万、勝部健人)

○インタビュー
監督
・今日の試合振り返っていかがでしたか。
ーすごい面白かった。期待を持てる試合でした。
・今日の試合のテーマは何でしたか。
ー今日は僕は全然(介入していないかった)。一年生が自分たちで考えてやったんで、それがすごいラグビー考えてやってるなと思いました。
・今日のMVPは誰でしたか?
ー皆良かったですけど、最初のボールタッチであそこまで持っていったWTB新井は良かったと思います。
・一年生がチームに対して下級生としてもたらす影響って何がありますか。
ー刺激じゃないですか。今日も早速明後日のゲームののメンバーにいれる選手もいましたし、刺激だと思います。競争を生んでくれる。
・特にこの一年生の中から春シーズンからも上のチームから期待持てる選手って監督から見て誰ですか。
ーいっぱいいます。
・連戦が続くと思いますが、何か今後のターゲットありますか?
ーまずは直近の京都ラグビー祭じゃないですか。京産さんとどれだけ去年うちが負けてるところをどこまでやれるかだと思います。
HO長島
・大学初試合を終えた感想
ー試合時間が80分になり思っていたよりちょっとしんどかったです。
・キャプテンとして試合中意識していたこと
ーもともとチームのテーマとしてハードワークを挙げていました。練習も一か月間走る練習しかしていなかったので、とにかく走って勝つということにフォーカスを当てていました。最後まで走りきれていたし、試合中そのコールができてたのが良かったと思います。
・同志社を選んだ理由
ー関東に行くのも一つの選択肢だったのですが、関東は大きい選手や強い選手が多くて個人的に魅力を感じなかったからです。関西はどちらかと言うと小さいプレイヤーも多くて工夫したラグビーができることに魅力を感じました。
・これからどんなプレイヤーになりたいか
ーチームの核、アタック・ディフェンスの両方において一番要になって相手に警戒されるようなプレイヤーになりたいです。
・次の試合に向けて
ー次の試合がどこかもいつかかもわからないけれど、そこまで練習して準備する時間はあるので同志社の中で上のグレードに入って次の試合は一回生としてではなく上のグレードの選手として出られるように頑張りたいです。
SH石田
・今日の総括
ー初めての試合で勝てたのはまず良かったと思います。あとは、ハードワークをテーマにしていたのですが、それを全員がしっかりやれたかなと思ってます。
・ご自身のトライを振り返って
ーみんながつないでくれたボールを最後僕がトライまで走り切ったという感じなので、僕のトライというよりかは、みんなでつないだトライだったかなと思います。
・1年生チームが出来てから短い期間でどのような準備をしてきましたか
ーまずは、高校のときの30分ハーフから40分ハーフになるということで、20分増えるなかでしっかりと走り切る体力をつけるために、1ヶ月「体力」っていうのを意識して練習してきました。
・個人としての今後の目標
ー今後は一日でも早くトップチームのレギュラー争いに入れるように頑張りたいと思います。
NO.8林
・今日の総括
ーチームではしんどいことをしよう、ハードにいこうと話をしていて、その中でもファーストからしっかり、試合の入りから勝っていこうと話をしていました。最初のプレーからしっかりトライも取れたので、そこでのってきたのかたと思っています。
・個人の反省点
ー高校と大学の違うところ、高校は60分なんですけど大学は20分増えて80分の試合になってくるので、まだまだフィットネスの部分が足りないなと感じています。その部分が自分の足りないところだと実感しました。
・初めての公式戦をどのような気持ちで挑んだか
ー大学に入って1発目なので自分の持ち味を出しきって、しっかり活躍できたらいいなという思いで、今日は試合に臨みました。
・どのような選手になりたいか
ー80分間しっかり走り切って、その中でも同志社大学に必要とされるような、「こいつがおらなしんどいな」と思われるような選手になりたいです。