ラグビー部
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【ラグビー部】5位で春季トーナメント終幕

  7月2日、天理親里球技場(奈良県)で2022年度関西大学春季トーナメント戦・5.6位決定戦、対摂南大戦が行われた。春秋での関西優勝を目指し、2連覇へ挑んだ今大会。2回戦でまさかの敗退を喫するも、前年王者としての意地を見せつけ、52ー27で白星を挙げた。

前進する小西(スポ3)

新監督が就任し、「常に動き続けるアタック」を目指しチャレンジャーマインドで挑んできた春シーズン。秋に弾みをつけるべく、前回王者として絶対に負けられない一戦に臨んだ。

摂南のキックオフで試合が開始。「今日はやりきろうっていうテーマで、しっかりと前半は我慢」(宮本監督)。前半3分、相手のフィジカルを生かしたアタックが光り、先制を許した。しかし、同7分、タッチキックで敵陣22mへ一気にエリアを進めると、SO大島(スポ1)からCTB大槻(商3)への素早いパス連携でトライ。7-5に追いつきゲームを振り出しへ戻した。

トライに歓喜する選手たち

このまま勢いに乗りたい同志社は、自陣からブレイクダウンを重ね着実にエリアを進める。ラインアウトからWTB芦塚(社3)が突破力を見せつけ、敵陣深くまで持ち込んだ。続くスクラムから左へ展開し、最後はWTB江口(社2)が飛び込み点を追加する。(14-5)

その後の中盤では、互いに点を取りあう拮抗したゲームを繰り広げた。スコアでは優勢に立つものの、摂南大の横展開を生かしたアタックでサイドスペースに走りこまれ、2トライを許し、前半ラスト10分を迎えた。(19-15)

勢いに乗る摂南大は、同35分で同志社ディフェンスの間を割き、大きく自陣深くまでゲイン。更にペナルティから好機をつかまれ、逆転を許したまま後半へ持ち込んだ。(19-20)

モールでトライを狙う選手たち

1点差という接戦で迎えた後半、開始早々モールからのトライで逆転を覆すと、同志社の流れを創り出した。今シーズンこだわってきた動き続けるアタックが功を奏す場面が増える。続く同4分では、相手の左サイドに空いたスペースを生かして、素早くパスを展開。見事な連携で相手ディフェンスを動かし、FB嘉納がトライを挙げた。(33-20)

その後は互いにミスやペナルティが重なり、点に繋がらない時間帯が続いたが、紺グレは優勢を譲らない。続く同22分でラインアウトから久保が相手ディフェンスを突破し、敵陣深くへ走りこむとNO8林が差し込み、40-20とダブルスコアへ差を広げた。リスタート後には、強気なコンタクトからCTB市川(法3)が敵陣へ前進。空いたスペースを読んだキックを見事小西がキャッチすると、芦塚へパスをつなげトライ。(47-20)見事な連携ブレイクを見せ、今試合最大に会場を沸かせた。

ラインアウトで競る小島(社4)

接戦を見せた前半から一転、果敢に攻める姿勢を生かしたアタックで優勢を保った。終盤で後半初得点を許すも、52-27と勝利を挙げ、春季トーナメントを5位で締めくくった。

一貫して動き続けるアタックにこだわり、挑戦してきた春季トーナメント。多くの課題もあるが、着実にレベルアップを図り、新たな同志社ラグビーを体現してきた。夏を乗り越え、悲願の関西制覇へ。秋でのリベンジを誓い、新たなスタイルで古豪復活へ挑み続ける。(文責・松久莉万、写真・大江可憐、番匠麻衣、小島葵)

〇インタビュー

宮本監督

メンバー選考について
ーー勝てるメンバーを組みました。

1年生の2人を選ばれた意図は
ーー最近のパフォーマンスがすごかったので、勝てるメンバーを組んだってかんじです。

今日の試合のテーマ
ーー春からやってきたこと、新しく始めたことをやりきれない期間が続いていたのでそれをやり切って勝とういう意識をしていました。

摂南大のプレーの印象
ーー前半もフィジカルで、戦われた印象だったので、強い印象を受けました。シーズンに向けて同志社もそこの部分を強化しないといけないなと思わされました。

春季トーナメントを振り返って
ーー私もそうですけど選手がもがいた数ヶ月だったんですけど、今日はやりきろうっていうテーマで、しっかりと前半は我慢だよって話をして、後半に勝負どころがくるからっていうところを選手に伝えて、それを形にしてくれたのが春季トーナメントの最後に見れてよかったなと思います。

セットプレーが連戦で課題にあがっていた今日を振り返って
ーーセットプレーは相手もあることなんで駆け引きもあると思うんですけど、試合が始まってずっと同じことが続くときに修正力が必要になってくると思います。

今日の試合で1番活躍したと思われる選手は
ーー芦塚じゃないですか。

最後に秋のリーグに向けての意気込みと夏強化するところ
ーーやりたいことはみんな頭ではわかっていると思うんですけど、続けていかないと形にならないので、いい部分を見れて春季終われたのでそこを伸ばすのと、みんなが最後に勝ちたいという気持ちをも続けられるかじゃないですか。

主将・梁本


今日の試合の総括
ーーまずは本当に勝ててよかったです。でも試合を振り返ってみたら、細かなミスが多く、まだまだそこのクオリティーを求めていかないと強くはなれないので、そこを今後の課題点に挙げて取り組んでいきます。

前回の試合で課題だったセットプレーは
ーースクラムに関しては今後もまだまだ取り組んでいかないといけないです。ラインアウトもスローフォワーも含めて。今までの試合を通してみて、今日の試合を振り返ってみたら、しっかりラインアウトもボールを取れている場面はあったので、少しずつ改善できているかなと思います。

個人のプレーを振り返って
ーーもっともっとチームのために身体を張れる存在にならないといけないので、しっかり今後自分に対してもっと上を目指してやっていきます。今日の試合に関しては、まだあんまりでしたね。

いつも課題に挙げている前半の立ち上がりについて
ーー先に先制点を取られて、いつも通りの嫌な立ち上がりだったのですが、自分たちのミスでトライを取られているので、ミスさえしなければそのような立ち上がりにはなっていないと感じています。そこは今後みんなで見つめ直してやっていきます。

後半の入りを振り返って
ーー相手ボールから自分たちのボールに取り返して、いい流れに持っていけて、後半の初めの20分は自分たちのラグビーができた時間帯だったので、それは良かったかなと思います。

春季トーナメントを振り返って
ーー優勝を目標に春も臨んでいたのですが、こういった結果(5位)になったのは自分たちのせいですし、この結果を受け止めて、秋で絶対に強い相手たちにしっかり勝てるようにみんなでやる返すので、今後自分たちはしんどい夏を乗り越えて、成長していきます。

秋に向けて課題をどのように生かしていくか
ーー自分たちのラグビーをする上で、セットプレーも重要になっていると考えています。セットプレーを強みに変えるのとフィットネスとか身体がまだまだ小さいので、フィジカル面も鍛えてみんなで頑張ります。

FB嘉納

今日の総括(収穫点と課題点)
ーー動かし続けるっていう部分、ムーブを意識してそれを体現できたと思っています。課題点は相手の時間帯が多くあったので、そこでいかに自分たちのボールにできるかっていうところが課題でした。

自身のプレーを振り返って
ーー今日フルバックっていう立場で、SOより見える幅が後ろになって広くなったのでコミュニケーションをいつもより取るようにしてどこにスペースがあるかっていうのを10番の大島くんに声をかけていました。

新規トーナメントを振り返って
ーー個人の面では、10番と15番っていう2つのポジションをした経験っていうのは絶対今後に生きてくると思うのでそこが良かったと思います。チームとしては負けが続いたと思うんですけど最後は勝てたので、今日出た課題をしっかり修正して大会で結果を残せるように頑張りたいです。

秋に向けて意気込み
ーー夏はしっかりきつい練習をして秋に結果を残せるようにがんばります。

NO8.林

今日の総括として収穫点と課題点
ーー収穫点としては今シーズンチームでやろうとしているMOVEという形で動き続けられたことです。前半は苦しい展開になったのですが、前半は負けていても大丈夫という気持ちでチームに入っていたので、それで落ち着いて後半入ることができました。後半はしっかりと動いてチームとして最終的にスコアを取れて勝てたことが収穫かなと思います。
課題点としては、前半の部分でコンタクトで負けてしまったり、簡単なエラーが起きてしまったりして、摂南大に乗られてトライをされる場面があったので、そういうところが課題かなと思います。

春季トーナメントの初スタメンの感想と個人として今日のプレーを振り返って
ーー春季シーズンの最終戦だったのですが、しっかり同志社に恥じないプレー、紺グレを着ても恥じないプレーをしないといけないと思って試合に入りました。試合としては、自分でも前半は課題ばかりだったのですが、後半は切り替えて自分の持ち味を少しは出せたかなと思うので、ここから頑張っていきたいと思います。

今日の試合のセットプレーの部分を振り返って
ーーこれまでFWのラインアウトであったり、スクラムで簡単なエラーが起きてしまっていたのですが、そこをしっかりと修正して今日もラインアウトのミスは2本くらいだったかな。そういった部分でしっかりと修正はできたかなと思います。

本番である秋リーグに向けて
ーーチームとしては関西1位を目指してやっているので、夏はしっかりとチームをつくっていって、秋に関西1位、そして日本一を目指していきたいと思っています。

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