ラグビー部
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【ラグビー部】課題であった入りの部分を克服し、立大に勝利

 7月10日、同志社大学ラグビー場(京都府)で3年ぶりに立教大学との定期戦が行われた。前回優勝校の同志社の盾の返還式が行われると、両校のファンからは拍手が送られた。同志社は春季の課題であった入りの部分を克服し、前半でトライを量産。後半は接点の部分で打ち勝つことのできない苦しい時間が続いたものの、47-22と前回に引き続き勝利を果たした。

試合前円陣を組む選手たち

 猛暑の中行われた今試合。有観客試合ということもあり、両校のファンが熱い応援を送る中、同志社のキックオフで試合が始まる。「執着心と(春の最後なので)今までやってきたラグビーをしっかりとやり切るという2つをチームとしてフォーカスした」(宮本監督)。

赤いヘッドキャップが印象的な梁本主将

前半3分、自陣22m付近でラインアウトを獲得すると、接点で打ち勝ち石井伶(心理3)がしっかりとボールをキャッチ。すかさず藤田(商2)にパスを回し、大島(スポ1)を起点に一気に敵陣22m付近までエリアを進めていく。

トライに大きく貢献した大島

最後は井ノ口(商4)、林(スポ1)、大島と素早いパス回しで、展開ラグビーを繰り広げ、スペースを作り出すると、最後は大槻(商4)がゴールポスト左にグラウンディング(7ー0)。「前半の入りというところでしっかり圧倒できた」(芦塚・社3)春季リーグを通して課題となっていた試合の入りの部分を克服し、一気に同志社ペースに持っていく。

ディフェンスを交わす奥平(法2)

 同6分には、オフサイドを取られてしまいペナルティーゴールを決められてしまったものの、左右に揺さぶりかけるようなパス回しで相手を翻弄(ほんろう)。トライを量産し、33-3で前半を折り返す。

今試合成功率が高かったセットプレー

 だが後半開始早々、ノットロールアウェイを取られてしまう。自陣5㍍付近でラインアウトを起点にディフェンスを突破され、今試合初トライを許し不穏な空気が漂う(33-10)。

タックルされる井ノ口(商4)

 この流れを変えたい。梁本主将(社4)をはじめとして積極的に声かけを行い士気を高めていく。同10分、敵陣22m付近でスクラムを獲得すると徐々に前進していき、最後は大島から芦塚へのロングパスが通り華麗なトライを決めた(40-15)。

ラインアウトをキープする梁本

だがその後は立教大ペースに付き合う時間が長くなり、1トライを許し試合終了。47-22で勝利は収めたものの、後半の流れに関しては課題を残す一戦となった。

ノーサイドで立大の健闘を称える紺グレ

今試合で春季の最後となる公式試合。春季を通して課題となっていた試合の入りの部分を克服した実りある試合となった。「春でやりたいラグビーの認識は深まったと思うので、そこを自分たちの武器にできるようにさらに理解を深めてほしい」(宮本監督)。本番の秋へ向け、ここから厳しい夏が始まる。秋季リーグでも人々を「MOVE」させるラグビーを見せてくれるであろう彼らに期待は高まるばかりだ。(文責・橋本さくら、 撮影・林康陽、松井麻衣)

○監督インタビュー

監督から見て立教大の印象は?
ー素晴らしいチームだと思います。一つ一つのプレーに一生懸命というところが1番印象的でした。

今日の試合のテーマは?
ー執着心と春の最後なので今までやってきたラグビーをしっかりとやり切るという2つをチームとしてフォーカスしました。

今日の試合の収穫点は?
ー収穫点は前半の内容じゃないですかね。そこの入りが今日のゲームを作ったと思うので、選手自身もゲームが終わってすぐそこがレビューできていたので、そこが収穫だと思います。

今日の試合で1番活躍していたと思う選手は?
ー今日は前半はみんな良かったと思うんですけど、今日もそうですし、春の総決算のところでいうと江口とかじゃないですか。

秋まで選手に求めることは何か?
ー春でやりたいラグビーの認識は深まったと思うので、そこを自分たちの武器にできるようにさらに理解を深めていってほしいというところが選手に期待することですね。

○梁本主将

試合の収穫点と課題点をお願いします。
ー収穫点としては、春自分たちはいつも入りが悪くて、苦しい展開が続いて、後半に自分たちの良さを出す、80分通して勝つという戦い方をしていたんですけど、今日の試合はしっかり前半の入りがよくて、そこから前半でしっかりと得点を取って、いつもだったら、後半もしっかりと引き離すというところができるんですけど、そこは課題点として今後取り組んでいきたいと思います。

今日の試合に対してどのような意気込みで挑んだか?
ー伝統のある定期戦でもありますし、春最後の公式戦として絶対勝って終わるということは意識していました。

個人のプレーを100点満点で振り返って
ー30〜40点くらいですかね。キャプテンとしてしっかり身体を張って、チームを背中で引っ張っていけるようなキャプテンになりたいということなんですけど、まだまだディフェンスの面でもタックルミスがあったりとか、アタックにしてもタックルに入られてペナルティーを取られたりとか試合でちょっと続いたりしていたので、そこはまだまだ自分の弱さでもあるので、夏にそれを強さに変えれるように頑張ります。

いつも赤のヘッドキャップを被っている意味は?
ー変な噂がいっぱい流れてるんですけど。元々自分が1回生のときに唯一僕のことを可愛がってくれる先輩が2人いらして、そのうちの1人の人に、その人が海外でプーマの赤色のヘッドキャップをちょけて買ったらしいんですけど、それを日本でつけた時に恥ずかし過ぎてつけられなくなって、お前だったらいけるってプレゼントしてくれました。僕からしたらプレゼントされて嬉しくて、公式戦で赤ヘッドキャップをつけようになって。その赤ヘッキャがOBの方から好評だったので、そのプーマの赤ヘッキャが潰れてしまっても新しい赤ヘッキャを買うようにしています。

春シーズンを終えて、どのような主将になりたいですか?
ー背中で、プレーで見せて引っ張る主将になるためにも、夏自分自身をまずは鍛えて、秋自分が先頭に立っていいプレーをして、チームに勢いを与える存在になりたいです。

○CTB大槻

今日の試合を振り返って
ー春最後の試合ということで、まず前半の入りから自分たちのラグビーをしようというところで、前半はいい形でラグビーできたんですけど、後半やっぱり相手のペースに付き合った部分があったので、後半もう少し修正できたらよかったかなと思います。

どういった点を心がけて声かけをされていましたか?
ー何も考えてなくて。絶対に試合を勝つというところを意識して、チームの雰囲気を良くするためにエネルギーを出していこうと思って声かけをしていました。

個人プレーを振り返って、100点満点で評価すると何点ですか?
ー70点をつけさせていただきたくて。残りの30点は自分が最後までリーダーとして走り切らないといけない部分で、足攣ってしまったりとか、チームに迷惑をかけた部分もあったので、そういったところで自分もまだまだ成長できるという点で70点でお願いします。

今回の試合を振り返って、自分自身の反省点と収穫点は?
ー収穫点の部分はディフェンスを練習してきて、個人的にもディフェンスでいい場面を作れたかなと思ったのと、反省点はやっぱり相手のディフェンスに対して自分がどうしていくのかというところをもう少し修正できるのではないかなと思いました。

秋に向けてどのような選手を目指したいですか?
ーもう残り少ない期間なので、めっちゃ成長できるかというとそうではないので、常に自分が前で身体を張り続けてチームの先頭に立っていけるような選手になりたいと思います。

○WTB芦塚

今日の試合を振り返って
ー前半の入りというところでしっかり圧倒できたところが試合全体の結果になっていると思うので、入りというところが良かったかなと思います。

トライを沢山されていましたが、自分のプレーに点数をつけるとしたら何点ですか?
ー点数は50点ぐらいで、理由はトライという部分ではチームに貢献できているんですけど、それ以外の部分では今日は全然ダメだったので、そこの反省を踏まえて50点くらいです。

今日の試合の収穫点と反省点を教えてください
ー収穫点は摂南戦とかも前半しんどい試合になっていたのが、今回は入りが良くて前半でしっかり圧倒できて、いつもはそこを大事にしていてできていなかったのがクリアにできたのは良くて。反省点というところは、後半のプレーがもう1段階ギアを上げようと言っているときに上げきれなくて、後半のスコアだけ言ったら負けているので、そこが反省点です。

秋に向けてどのような選手になりたいですか?
ー去年の和田さんとか楓斗さんとか稲吉さんとかはみんなから頼られていたし、チームからも困った時に頼りにされていたので、そのようなプレイヤーになれるように頑張っていきたい思います。

○FL奥平

今日の試合を振り返って

ー試合前、春シーズンラストということで自分たちが春やってきた新しいラグビーをしっかり体現しようという形で(試合に)入って、それがしっかりできたので良かったです。

前半と後半のセットプレーを振り返って

ーセットプレーは春の試合の中では、今日は比較的安定していて、ラインアウトもいいボールが何個か出ていたので、いいアタックができました。

自身のプレーを振り返って、収穫点と反省点は?

ー昨シーズンはアタックのところが自分自身課題で、今シーズンから取り組んでいたんですけど、アタックのところも安定してきて、攻守ともにできるような選手になってきたので、ここからもレベルアップを目指して頑張っていきたいです。

今回の試合を100点満点で点数をつけると何点ですか?

ー85点ですね。プレー面では入りのところでいいディフェンスができて流れを呼べたのでよかったんですけど、もっとチーム全体を見て流れを持っていけるような声であったり盛り上げたりするところをもうちょっと頑張っていきたいです。

秋シーズンに向けてどのような選手になりたいですか?

ー攻守のところで両方前に出れるような選手になって、チームの勝ちに貢献できるような選手になりたいです。

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