ラグビー部
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【ラグビー部】ロスタイムで逆転を許し、敗北を喫した

10月30日、宝ヶ池球技場(京都府)で2022ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第4節が行われた。多くの観客が集まり活気溢れる会場の中、関学大と対戦した同志社は34-38で敗北を喫した。

校歌斉唱を行う選手たち

開始早々からペースを掴み、先制したのは同志社。前半3分、ラインアウトモールからキックパスで一気にスペースを広げ、中央のギャップを芦塚(社3)が走り抜けトライ(7-0)。

課題だったスクラムでは、一本目から相手の押しにペナルティを与えてしまう。

ボールをキャリーする西村(商4)

しかし、アタックでは常に敵陣でプレーし、同志社が優勢に。前半18分には奥平(法2)が相手のミスを見逃さずボールを奪い、山本(スポ2)がトライゾーンまで走り切った(14-0)。

前半20分にも同様に、バックスがサインプレーでゲインを図ると、芦塚から寺北(スポ2)、そして新和田(社4)へとつなぎ、トライを獲得。(19-0)

その後、関学大の時間が続き、前半33分ディフェンスの枚数が足りないところまでボールを運ばれ、トライを許してしまう(19-5)。前半の立ち上がりの部分について、宮本監督は「準備してきたことが、みんな意識高くできたことが1番良かったと思います」と、印象を語った。そこから前半36分、40分と立て続けにトライを奪い、31-5で前半を終えた。

トライに歓喜する選手たち

26点のリードで迎えた後半戦。前半の勢いそのままに同志社が流れを掴むかと思われた中で試合は膠着状態が続いた。

得点に動きが出たのは後半13分、インターセプトからそのまま走り切られ、トライを奪われ、31-12に。相手ペースの悪い流れを断ち切るため、敵陣5メートルで得た反則からPGで点差を広げるが、その後、同志社が得点を重ねることはなかった(34-12)。

後半もスクラムで優位に立つことができず、何度もペナルティを重ねてしまう。スクラム最前線の李(法4)は「主に相手の後ろ5人の押しが強く、僕らも(審判が外国人ということもあり)コミュニケーションをとれず、自分たちの意思を伝えられなかった。」と振り返った。そこから、ディフェンスラインを上げることが出来ず、後半17分、21分とFWのラインアウトモール、ピックで押し込まれ、トライを奪われる(34-26)。

そして後半残り10分という大事な場面で、スクラムでの反則の多さから三輪(法1)がシンビンを受け、人数不利に陥ってしまう。同志社も決死のタックルでトライを阻止するが、フェイズが重なるごとに、ディフェンスラインでのミスマッチが起こり、トライを許し3点差まで詰め寄られる(34-31)。

トライを奪われた選手たち

ロスタイムへと突入し、何としてもこの点差を守り切るために時間を稼ぐが、自陣での反則により、一気にピンチに。そして、同志社は必至にトライラインを死守するも、裏へのゴロキックに反応できずトライを奪われた。ラストワンプレーで逆転劇となり、敗北を喫した。

次節に向け宮本監督は「全員が本当に今日悔しいと思って、明日以降来週の試合に向けて態度をもっていけるかどうかが1番大事」と選手たちに声を掛け、「1つも負けられない」と強い意思を語った。

【文責・西田雄哉、撮影・勝部健人】

 

【試合後インタビュー】

〇宮本監督

ーー今日の総括
前半は準備してきたことが全部できたという感じで、テーマに対してフォーカスできたんですが、後半は全然違うチームのようになりましたけども、あれだけチャンスのところでペナルティをしたり、セットプレーでペナルティをすると相手の形、40分うちで、40分関学さんの勝ちだったなという印象です。

ーー今までの試合に比べて、前半の勝ち上がりの部分が上手く行っていたと思うのですが、その点については
準備してきたことが、みんな意識高くできたことが1番良かったと思います。

ーー敗因というか、前後半で試合内容が大きく変わったことについて監督自身はどのように捉えているか。
前半は中盤からアタックした時にスコアできたんですけど、後半はそこができなかったので、そこが違いで、後半は考えながらもう少し中盤でもみすぎずに奥にエリアを取っていけたらもう少し良かったと思います。

ーー今日のセットプレーについて
反則はとられたんですけど、そこはもうレフリーの判断なんで、自分たちが今までがしっかりやってきたところに関しては。特にラインアウトのモールに関してはしっかりできたので、やっていることは間違っていないなというのは見えましたし、スクラムは来週京産大が1番強みでもあるので、今週1週間またしっかり前にそっていけるからどうかかなと思っています。

ーー次戦に向けて意気込み
1つも負けれないというか、全部5ポイント取りにいかないといけないので全員が本当に今日悔しいと思って、明日以降来週の試合に向けて態度をもっていけるかどうか1番大事かなと思います。ラグビーは本当にそこにくっついてくると思うので、やることは大きく変わらないです。

〇FL主将梁本

ーー今日の総括
前半は言わなくても自分たちのやりたい事ができたので良いんですけど、今後の悪いところとか修正していかないと…。春からセットプレーが悪くて中々セットプレーのミスで自分たちのラグビーができなかったていうのが春の課題でもあったんですけど、こういった接戦の試合展開の中ではセットプレーとか自分たちのしょうもないミス、ペナルティが命取りになってて、それが後半自分たちがしてしまったことで最後相手に勢い与えて逆転負けされたんで、相手がどうのこうのっていうより自分達に矢印向けてもっとセットプレーを磨かないといけないと思いました。

ーー関学戦に対してどのような対策?
関学さんはディフェンスとかしっかりしてて粘り強いしつこいとても良いチームなのでしっかり自分たちのオプション??オプションというところでディフェンスを惑わすという作り方、形をしてトライに繋げるということは1週間通していい準備ができたかなと思います。それが前半に出たのかなとおもってます。

ーー今日の試合は主将としてどのような意識をして挑まれましたか?
毎試合そうですけど、チームの先頭に立って勢いを与えるプレイヤーになりたいという気持ちで毎試合挑んでるんですけど、後半相手に勢いを与えてしまった時に僕が前に出れなかったりミスもあったりして、それがチームに影響してしまったのが原因です。

ーー今回、ご自身のプレーで良かったところ
あんまりないですね笑笑

ーー京産戦に向けての調整は?
残りの3試合、京産も含めて春負けた相手なんで、特に京産相手には個人的にも思いがあって絶対勝ちたい気合い入れていきます。

ーー個人的な思いとは?
去年秋負けてそのまま京産が優勝したのもありますし今年の春、前年度の(南)光希さんが亡くなった週に京産との試合があって絶対勝つっていう気持ちだけで挑んだけど不甲斐ない試合になって負けたんで個人的にも悔しい思いが去年の分もありますし今年の分もありますし、主将として皆んなに見せたいです。

〇SH新和田

今日の試合結果を振り返って

そうですね、前半はアタックの部分でフォーカスしているオールオプションていう部分で全員でオールオプションになってアタックできたんですけど後半になって敵陣に入れなかったところで自分たちのアタックができたなかったのが残念なところです。

ーー前半の2つのトライシーンを振り返って

1つ目のトライはサインプレーで狙うところが決まっていたので僕としても走るコースは決まっていたので、それを全員が全うしたところで僕のところに繋がっただけ。2本目も大島のランが生きたところに僕が入っただけなので全員のオールオプションの結果が僕に繋がっただけ。

ーーバックスのアタックの完成度は高かったように感じたのですが、今日の敗因はどのように考えていますか?

後半にエリアがなかなか取れなかったところで自陣でプレーしてしまったところと、セットプレーの部分で精度がなかなか上がらなかったのが要因。

〇PR李

ーー今日の総括
前半はいい流れで同志社優位でラグビーできてたんですけど、後半でいい流れ持っていけずに、相手の流れにしてしまったのが敗因でした。

ーー前半と後半で大きく内容の違う試合だったとおもうんですが、後半どのような部分から崩れたと感じるか
主にセットプレーのスクラムが負けてしまって、自分の仕事でもあるんですけど、そういう点を次の試合までに改善したいと思います。

ーー前半からスクラム圧倒してなかったように見えなかったけど相手のどのような部分で押されてしまったか
もちろん関学のスクラムも強くて、主に相手の後ろの5人の押しが強かった印象ですし、僕らもコミュニケーション取れなくて自分たちの意図を伝えられてなかったと思います。

ーーラインアウトに関して関学大との距離感や手応えについて
マイボールのところではいいボール投げれたと思うんですけど、キャッチの部分で相手ボールにはならなかったんですけど、何度かキャッチできなかったところがあるのでしっかり修正していきたいと思います。

ーー前半はスペース広く使ってFW、BKで攻めれたと思うんですけど、後半相手に対してやりにくくなったところはあるか
まずアタックの時間が少なくなってしまったのでもっとボールを保持してアタックの時間を増やすことができたらいい

ーー後半ラスト5分のディフェンスの場面で本当に粘り強く耐えてたと思うんですけど、アドバンテージ取られて苦しくなっちゃった印象を受けて、その中で意識してたことは?
全員で体を張ることは意識してたんですけど、その中でも反則が重なってしまって相手に余裕のあるアタックをさせてしまったので、体を張るっていう熱い気持ちを持ちながらも頭を常に冷静にしていきたいと思います

ーー次節に向けて
京都産業大学さんなんで、もちろんすごい強いのは分かってるので、僕らも今日負けたからといって終わりだとは思ってないんで、次からの3節は全部勝っていけるように頑張ります。

〇CTB西村

ーー今日の試合を振り返って
前半はすごくいい形でできたんですけど、後半は自分たちのミスなど色々な事があってこういう展開になってしまいました。

ーー今日の敗因を挙げるとすれば何か
DFの部分とか、一人一人のタックルは良かったんですが、、これは試合を振り返って見ないと分からないです。

ーーBKで前半はトライを量産できた部分もあったと思いますが、これは意識していたことはありますか。
準備してきたサインプレーでかなり取れたりとか、相手のDFの分析していたのでそれに対しての準備してきたプレーができたという感じです。

ーー後半で攻めきれなかった要因
結構ペナルティなど、自分たちのミスで、まずボールをあまり持っていなかったというところだと思います。

ーーBKラインディフェンスについて
割といい場面もあったと思いますが、ちょくちょくゲインされていたのであまり良くないと思います。

ーー次戦への意気込み
もうやるしかないので頑張りたいと思います。

〇WTB山本

ーー今日の試合を振り返って
今日は絶対に後がないので、絶対に勝とうとしてたんですけど、最後に守りきれずに僕の外でトライ取られてしまったんで最後まで粘り強くディフェンスするというところもまだまだ足りてなかったなっと思ってます。

ーーチーム全体の敗因を挙げるとすればどこになりますか?
後半のセットプレーが安定しなくて、フォアードのスクラムとか、そこでペナルティが多くて、自陣でプレーする事が多くなったのが敗因だと思います。

ーー二つトライを取られてたと思いますが、ご自身のプレーいかがでしたか?
僕がボール運べて外に展開するってのができたので、前半の展開力はとても良かったと思います。

ーー次の試合に向けて意気込み
今日負けて、リーグも全国に行けなくなってるかもしれないですけど諦めず3戦とも勝ちに行きたいです。

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