11月5日、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場(京都府)で、関西大学ラグビージュニアリーグ第6節が行われた。Aリーグで敗れた京産大から、なんとしても白星を奪うべく闘志を燃やす同志社。序盤から先制点を挙げ奮闘するも、力及ばず21-42で敗北を喫した。
心地よい風が吹く秋晴れの中、試合は始まった。
最初に試合を動かしたのは、同志社だ。前半10分、NO8半谷(政策3)がボールを奪い、大きくゲイン。ゴール前のラックからCTB岩本(社会1)、CTB井ノ口(商4)へとパスがつながる。得点のチャンスをうかがっていたFB江口(社2)が、オフロードパスからトライを決めた(7-0)。前半17分、同志社の勢いは止まらない。ミスのないハンドリングでボールを展開し、SH藤田(商2)とうまく連携をとったSO村岡(文情2)がインゴールへ飛び込んだ(14-0)。「自分が(トライを取りに)いけるポジションに入っていたので、藤田に後ろから声をかけてボールをもらった」。このトライで、チームにさらにエンジンがかかる。
前半24分、再び同志社に好機が訪れた。自陣5㍍での京産大のスクラムから、SH藤田が落球を誘いターンオーバー。カウンターでCTB井ノ口からボールを受けとったCTB岩本が、持ち味の俊足を武器に守備網を突破し追加点を挙げた(21-0)。確実に得点を重ね、勝利の女神は同志社に微笑んだかのように思われた。しかし、ここから京産大が息を吹き返す。前半30分、ディフェンス陣の空いたスペースを突かれ得点を許してしまう(21-7)。さらにFL向井(文4)がシンビンで一時退場。窮地に立たされた同志社は、序盤のリードを守るべく奮闘する。しかし、京産大は攻撃の手を緩めない。前半38分、同志社の反則からスクラムを選択した京産大。数的優位を保ったまま押し切ると、さらに得点を奪っていく(21-14)。1トライ差で前半を逃げ切りたい同志社。だが、前半41分、京産大のスクラムから中央を突破され、同点に追いつかれた(21-21)。
悪い流れを断ち切りたい後半戦。しかし試合開始直後、京産大がゴールラインを襲った。後半5分、いきなりDFの隙を突かれ、トライを決められる(21-28)。反撃の糸口をつかみたい同志社だが、ボールをファンブルするなどミスが目立ち、攻めあぐねる時間が続く。そんな中でも同志社はまだ諦めていなかった。WTB天野(心理3)の気迫に満ちたタックルなど、さらなる失点を阻止するために維持を見せる。両者拮抗(きっこう)した試合を展開する中、再び京産大が牙を向く。後半21分、自陣22㍍の京産大のラインアウトから着実にフェーズを重ねられ、フィニッシュ(21-35)。勝利を望む思いとは裏腹に、点差は離れていく。後半29分にも得点を許し、あとがない同志社(21-42)。劣勢を跳ね返したいところだが、反則やハンドリングでのミスなどで最後までチャンスをつくれず試合は終了した。21-42で京産大に敗戦し、リーグ2連敗となった。
勝ち点を奪取し、前節の敗北から巻き返しを図るべく挑んだ今試合。前半は大きく点差を広げたが、体格の大きな選手を多くそろえる京産大に一歩及ばず、逆転を許してしまう。「自分たちのミスで失速していって、最後は相手に流れを持っていかれた」(岩本)。ミスが重なり痛い敗戦となるも、前半はBK陣が好プレーを見せるなど、日々の練習の成果を発揮。次に待ち受けるのは、近大Jr.。今回浮き彫りになった課題を修正し、チーム一丸となって勝利をつかめ。(文責:小野理紗、撮影:長瀬来瞳、西田雄哉、俣野百香、湊結子、渡邉柚果)