
第76回全日本総合女子ソフトボール選手権大会近畿予選会
6月22日、みなと堺グリーン広場(大阪府)にて第76回全日本総合女子ソフトボール選手権大会近畿予選会が行われた。この日の相手は武庫川女大と大阪青山大。これまで全日本総合の出場権を獲得したことがなかったが、「いつも通り自分たちのソフトボールをすれば勝てる」(鈴木つ・社4)と気合十分で臨んだ。

迎えた対武庫川女大戦。2回に先制点を許し、開始早々に追いかける展開となった(0-1)。5回に江濱(スポ2)が左越え三塁打で好機を演出すると、前納(社4)の犠飛でホームに生還(1-1)。試合を振り出しに戻すと、その後は攻めあぐねる時間が続く。7回終了時点で決着がつかず、タイブレークにもつれ込んだ。

8回に1点を追加されるも、頼れる主将の活躍もありすぐさま反撃(2-2)。さらに9回にも追加点を挙げられたが、日紫喜(商3)の適時打で再び1点を追加し勝利への望みをつなぐ(3-3)。この日先発を務めた櫻田の好投で、10回をなんとか無失点で逃げ切ると、ついに試合が動き始める。11回裏、前納の犠打で三塁に走者を進めると、小笠原(スポ4)に打席が回った。相手の失策が絡む間に三塁走者がホームインし、勝ち越しに成功(4-3)。2時間を超える激闘を制し、次戦に駒を進めた。

対大阪青山大戦も緊張感が漂う拮抗(きっこう)した試合となった。5回まで両者無得点のまま時間が流れ、一戦目同様延長戦にもつれ込むかと思われた。しかし6回裏、同志社打線が魅せる。妹尾(スポ2)が右中間を抜ける二塁打で出塁し、最大のチャンスをつくり出す。相手野手の失策でこの好機をものにし、先制点を獲得 (1-0)。最終回をルーキー・鈴木巴(スポ1)が0点に抑えて試合が終了し、全日本総合への出場を決めた。

「同志社のソフト部に新たな歴史を刻めたと考えると素直に嬉しい」(鈴木つ)。創部史上初の快挙を遂げ、全日本インカレベスト4という目標に向けさらにギアを上げた。今後は西日本インカレや全日本インカレなど、強豪ひしめく大きな大会が待ち受ける。今大会での勝利を自信に変え、さらなる進化を遂げる鈴木つ組から目が離せない。(小野理紗)
【スターティングメンバー(対武庫川女大戦)】
1日紫喜(遊)
2小笠原(三)
3鈴木つ(二)
4生駒(一)
5妹尾(左)
6関(DP)
7大久保(右)
8江濱(中)
9前納(捕)
<バッテリー>
前納-櫻田
【スターティングメンバー(対大阪青山大戦)】
1日紫喜(遊)
2小笠原(三)
3鈴木つ(二)
4生駒(一)
5妹尾(左)
6関(DP)
7大久保(右)
8江濱(中)
9前納(捕)
<バッテリー>
前納-鈴木巴