11月12日、大坂大谷大学グラウンドにおいて第39回関西学生ソフトボール新人戦が行われた。同志社が挑んだのはびわこ成蹊スポーツ大と立命大のダブルヘッダー。対びわこ大戦のスコアは11―3、対立命大戦は6―0。大差をつけて勝利し、3回戦へと駒を進めた。
初戦の相手は2部リーグに所属するびわこ大。
2回表から同志社打線が奮起した。先頭の小笠原(スポ2)が一二塁間を破るヒットで出塁。二死三塁の場面から大久保(スポ1)の適時打で先制点を獲得した。続く田中(法1)からは本塁打が飛び出し、死球が絡むと一番打者生駒(スポ2)が右適時打三塁打を放つ。この回一挙4点を獲得し、試合の主導権を握った。
同志社の先発は1年生投手の入口(社1)。立ち上がりの悪さを打開すべく、「先頭バッターを抑えよう」と意気込んで登板した。しかし、初回、2回の先頭に四球で出塁を許すと、3回には野手の失策も絡んで3失点。ここで降板し、同じく1年生の櫻田(スポ1)にバトンを渡した。
リリーフした櫻田が4と1/3イニングで8奪三振の好投を披露すると、打線もそれに応じた。4回には4安打で4点を奪い、7回にさらに3点を追加。1部のプライドを見せつけ、11―3で勝利を収めた。
8点差をつけて勝利を収めたものの、守備は合計6失策。「ふわふわしている感じがあった」(高浜)。納得のいく試合運びではなかった。
「自分たちで試合の流れを作らなければならない」(高浜)。
気持ちを切り替え、臨んだ2回戦。相手は立命大戦だ。先発は櫻田。「厳しいコースを突いていこう」(櫻田)と意気込んでマウンドに上がった。得点圏に走者を進めるも、スピードを活かした好投で4回を無失点に抑え、入口に繋いだ。
代わった入口も、持ち味の変化球を活かして3塁を踏ませないピッチングを披露する。7回を無失点に封じ込め、櫻田とともに掲げた「二人でゼロに抑える」という目標を達成した。
奮闘する投手陣を援護するべく、打者陣も奮闘した。初回から小笠原の三遊間への適時打で先制点を奪うと、打線が繋がり6回に2点、7回に3点を追加。6点を獲得して攻撃力を見せつけると、立命大を引き離した。
「これが同志社のプレースタイルだと思った」(鈴木・社2)。試合の流れをつかんで手放さず、6―0で快勝。19日に行われる準決勝へと駒を進めた。
立ち上がりに苦しんだものの、2戦目には同志社らしいプレースタイルを取り戻し、新人戦初日を笑顔で締め括った。トーナメントの頂点まで、あと2勝。今日の反省を活かし、必ず勝利をつかみ取れ。(撮影・文責:城山歩美)
【インタビュー】
#82 入口
――先発をつとめることはいつ伝えられた?
今日言われました。
――どんな気持ちで臨まれましたか?
いつも立ち上がりが良くないので、先頭バッターを抑えようと思って挑んだんですけど…あまりよくなかったです。
――どのようなところが?
先頭…1回と2回にフォアボールを出したっていうのと、それが怖くなって3回には甘くなって、打たれて。結局先頭をまた出してしまった。先頭の入り方が良くなかったかな、と思っています。
――良かったところは?
変化球が良かったかなと思います。
――櫻田と1年生投手同士で声を掛け合った?
1試合目が始まる前に、「二人でゼロに抑えようね」って言って、頑張りました。
――明日に向けての意気込み
先頭は絶対に抑えるっていうのと、櫻田と一緒に自分の持ち味を出しながら抑えていけたらいいなって思います。
# 櫻田
――今日の試合を振り返って
1試合目があまり良くなかったとチームでも言われていて。2試合目は先発って言われていたので、いい試合ができるようにと思って挑みました。
――それぞれの試合、どんな気持ちでマウンドに上がった?
1試合目は、流れが結構悪くて。打たれたり、エラーの後で、あと一点差しかなかったので、バッターの流れに勝てるように、球数少なくいこうって思っていました。
2試合目は、立命感は初球から結構振ってくるっていうふうに言われていたので、初球甘く入らないように。厳しいコースを突いていこうって意識していました。
――2試合目は0点で抑えましたね。
打たれたところもあるので、もう少しインコースとか厳しくいかないといけないなって。高さとかも、もっと、全部の球のコースをはっきりさせていかないとって思います。
――投手同士で話しあったこと
「2人で0点に抑えよう」って。2人で継投することが最近多くて、2人で0点に抑えたら
かっこいいよねって話していたので、抑えられて良かったです。
――今日の反省点は?
チェンジアップが入らなかったことと、高さが甘く入って何球か打たれてしまった。明日は園田(園田学園女子大学)は強いので、高さをはっきりさせないと打たれてしまうので。明日にもっとつなげられるように投げようと思っています。
#3 鈴木
――ノーエラーで本日の試合を終えられましたが
守備は得意なので、とりあえず来た球は確実に取ろうと意識していました。
――1試合目、2試合目を振り返って
相手に合わせてソフトができていなくて、だらだらとした感じになってしまっていた。2試合目はゆいさんが喝をいれて下さって、「このままではあかんな」って思って気合入れてやりました。
――どのような声掛けをしてもらった?
「ここまで何しに来たの」、と。保護者の方も助けてくれて。3回生も裏で仕事をしてくれたりしているのにこんな試合でいいのか、と。勝つっていうことよりも、そういうことから意識していこうっていって新チームが始動したから、確かに、もう一回見直さないといけないなって思いました。
――個人としては、それぞれの試合いかがでしたか?
個人としては、一試合目に雰囲気にのまれてしまって、自分のバッティングだったり、守備で声をかけたりっていうのがあまり…チーム全体としても、個人的にも落ちてしまっていたから、2試合目は絶対にランナー返そうと思って打てたし、守備でもピッチャーが頑張ってるから助けてあげようって。評価していいかなって思います。これが同志社だって、2試合目が同志社のプレースタイルだって思ったから、2日目につながる試合だったと思いました。
――明日に向けて
2試合目は同志社らしくプレーできたし、これをあと2回やったら絶対優勝できると思うので。やれることをしっかりやって、試合に臨みます!
# 高浜
――本日の采配は高浜さんが行われたと。
そうですね。1試合目はふわふわしている感じがあって。結果勝ったから良かったんですけど、2試合目しっかり切り替えて、良い緊張感をもって挑んで、と伝えた結果、1試合目の反省を生かして締まった試合ができたので良かったのではないかと思います。
――2試合通して、良かった点と反省点を教えてください。
反省点としては、自分たちで流れを作って試合を作っていけるようにしなければならないというところです。良かった点は、ワンチャンスをしっかりとものにして、2回戦は中押しダメ押しとしっかりとりきれたところだと思います。
――今日の活躍選手は?
ピッチャーの1回生の二人(櫻田、入口)が頑張っていましたし、あとはノーエラーなのでサードの鈴木。その3人です。
【スターティングメンバ―】
(びわこ大戦)
1生駒(一)
2日紫喜(中)
3鈴木(二)
4小笠原(遊)
5前納(捕)
6瀧川(右)
7大久保(左)
8田中(三)
9眞嶋(指)
FP入口
(立命大戦)1生駒(一)
2日紫喜(中)
3鈴木(二)
4小笠原(遊)
5前納(捕)
6瀧川(右)
7大久保(左)
8田中(三)
9眞嶋(指)
FP櫻田
【バッテリー】
(対びわこ大戦)
入口―前納、櫻田―前納
(対立命大戦)
櫻田―前納、入口―前納