
第151回関西六大学秋季リーグ戦
10月26、27日、同志社大学京田辺キャンパステニスコート(京都府)で第151回関西六大学秋季リーグ戦(以下、関六)が行われた。男子部は関学大と立命大に敗れ3位。優勝すれば東西六大学王座決定戦(以下、王座)に出場する権利が与えられただけに、悔しい結果となった。
各大学7ペアが戦い、4本先取で勝ちとなる点取り式で行われた。新体制が始まってから2度目の団体戦。「王座にもつながる大会だったので優勝を目指していた」(長根)。今月上旬に開催された関西学生ソフトテニス秋季リーグ戦(以下、秋季リーグ戦)で3位と不本意な結果に終わった男子部。関六で雪辱を期すとともに、昨年優勝を果たした大会のため連覇を目指した戦いでもあった。

1日目は関大、立命大、神戸大の順に3試合行われた。対関大戦では実力差を見せつけ6勝1敗で同志社が勝利。2戦目となった対立命大戦では7ペア中5ペアがフルゲームとなる死闘を繰り広げる。3勝3敗となり、迎えた天秤戦の第7戦。同志社の勝利は岩永・齋藤ペアに託された。しかし実力者の中西・山西ペア(立命大)相手に序盤は主導権を握られる。G(ゲームカウント)0-3となり、あと1ゲーム落とせば敗戦となる状況。窮地に追い込まれたが、ここから反撃を開始する。4、5、6ゲームを連取しファイナルゲームに持ち込み、運命の第7ゲーム。先手を取りたところだったが、出だし早々3連続失点を喫する。終盤に齋藤(経3)のボレーで一矢報いるも、F(ファイナルゲーム)4-7で敗北。「G0-3からまくることができたけれど勝てなかったのが悔しい」(岩永・スポ3)。あと一歩届かず対立命大戦を落とした。3試合目である神戸大には7勝0敗で完勝し、2日目へ。

2日目の初戦である、京大との一戦は6勝1敗で勝利。最終戦の対関学大戦に照準を合わせる。1戦目の松本・仲村(社2)ペアが強敵・神谷・上通ペア(関学大)相手にG4-2で勝利すると、チームのボルテージは最高潮。コートに勝利の雰囲気が流れた。2戦目で敗れ、1勝1敗となり3戦目の長根・塚本ペアにつなぐ。第1ゲーム、出だしは2連続で得点し2人からガッツポーズが飛び出す。しかし、徐々に相手ペースに。3点目のスマッシュでの失点を含む4連続失点でこのゲームを落とす。第2、3ゲームではデュースとなるも取り切れない。第4ゲームでも反撃の糸口を見いだせず、G0-4のストレート負け。同志社のエースペアだっただけにこの1敗は痛かった。「ペアとしての形は決まってきてはいるが、まだまだ経験不足。どっちかが崩れた時にどういう風に試合をするか話し合わないといけない」(長根・スポ2)と試合後反省の弁を述べた。対立命大戦同様3勝3敗で7戦目の佐藤(経2)・宇都(文情1)ペアがコートに立ったが、ファイナルゲームで5回のマッチポイントをものにできず敗戦。最後は何とも残酷な結末となった。


秋季リーグ戦で見つかった精神的な課題は克服できたが、今回は技術的な面で弱さが露呈した。「サーブレシーブの大切さや勝負どころの1本しっかり決めきれるかが大事だった」(長根)。年内の団体戦は、今大会で最後だったが、11月中旬、下旬にはそれぞれインドア大会と新人戦が控えている。今回悔しい思いをした岩永は「新人戦は最上級生が自分たち2年生。最上級生の僕や長根とかが良い成績残してチーム引っ張っていけたら」と決意を固めた。今回の敗戦で得た技術面の課題を無駄にせぬよう練習し、次戦に挑む。(矢部彩香)