6月4日、第97回西日本学生相撲選手権大会(以下西カレ)が堺市大浜相撲場(大阪府)において行われた。同志社は1部団体リーグ戦で6戦全敗し、2部に降格。愛知学院大が代わって1部に昇格した。
初戦の相手は2部1位の愛知学院大だった。先鋒は真辺(商4)。低い当たり合いから真辺が突っ張って攻め込んだが、服部は左へいなして体を入れ替えると右ノド輪で押し上げた。こらえた真辺は押し返し、土俵際まで追い詰めたが、服部のタイミングの良い突き落としに土俵へダイブ(0―1)。二陣のムンフイデレ(社4)は立ち合い右を差し、左上手を取って両まわしを取らせぬ体勢から一気に寄り切り白星を奪う(1―1)。中堅南(商3)は頭と頭の当たり合いから懐に入る機会をうかがうも、あえなく押し出された(1―2)。副将齋藤(スポ1)は低く当たるともろ手突きから一気に押し込み、土俵際で耐える四宮を追撃の押しで仕留めた(2―2)。大将山根(社3)は低く当たってきた小林を右からおっつけにいくも、右前ミツをとられ、揺さぶるような寄り倒しに敗北(2―3)。2部の相手に1勝及ばず、まさかの黒星発進となった。
その後も調子はふるわなかった。朝日大、金沢学院大、近代、関大と次々に挑むも、あえなく連戦連敗。
最終戦の九情大はなんとしてでも白星を奪いたいところ。ムンフイデレは送り出し、南は寄り倒して敵を土につけた。しかし後に続けず、結果は2ー3。1勝もできず、団体リーグ戦を終えた。
0勝8点で1部最下位に終わり、予選敗退と同時に2部への降格が決まった。6戦中4戦が2―3と、1点差での敗北。1戦1戦の重要性が痛感され、悔やまれる結果となった。
続いて行われた個人トーナメント戦では、主将のムンフイデレが唯一予選を勝ち抜いた。低い当たり合いから激しく突きあううちに左を差され、あっという間に土俵際。しかしムンフイデレは左足を俵に乗せながら荒木の左腕を右腕で抱えると、一発逆転の小手投げで仕留めた。
しかし、両者もろともに倒れ込んだ際に膝を負傷。以降の試合を棄権する事態となり、西カレは不完全燃焼で幕を閉じた。
110年超の歴史を持つ同志社相撲部にとって初の2部降格。西日本3位の成績を残した昨年度から状況は一変した。主将のムンフイデレは「恥ずかしいです」と落胆の色を見せた。
しかし、地道に勝利を積み重ね、1部昇格を目指すほかにもう道はない。「選手が気持ちをどう持つかというだけ」(真利監督)。雪辱を目指し、臥薪嘗胆の日々が始まった。(撮影・倉田蓮大、撮影・城山歩美)
【以下に試合結果詳細を記載しています】
〈団体戦メンバー〉
先鋒 真辺
二陣 ムンフイデレ
中堅 南
副将 齋藤
大将 山根
〈1部団体リーグ戦〉
1回戦
対愛学大 ●2ー3
●真辺(突き落とし)服部
○ムンフイデレ(寄り切り)大山
●南(押し出し)和田
○齋藤(押し出し)四宮
●山根(寄り倒し)小林
2回戦
対朝日大 ●2ー3
●真辺(引き落とし)織田
○ムンフイデレ(引き落とし)生駒
○南(下手投げ)幡谷
●齋藤(押し倒し)オドフーチンゾリグ
●山根(叩き込み)山根
3回戦
対金学大 ●0ー5
●真辺(寄り切り)土井
●ムンフイデレ(押し出し)森田
●南(寄り切り)可貴
●齋藤(押し出し)篠
●山根(押し出し)押し出し
5回戦
対近大 ●0ー5
●真辺(引き落とし)三田
●ムンフイデレ(押し出し)新島
●南(寄り切り)山崎
●齋藤(寄り切り)本庄
●山根(寄り切り)浦山
6回戦
対関大 ●2ー3
●真辺(押し倒し)大角
○ムンフイデレ(突き落とし)森
○南(寄り切り)李
●齋藤(寄り倒し)森田
●山根(押し倒し)橋本
7回戦
対九情大 ●2ー3
●真辺(浴びせ倒し)豆田
○ムンフイデレ(送り出し)木下
○南(寄り倒し)セミクラス
●齋藤(―)豊田
●山根(押し出し)木村
〈個人トーナメント戦〉
●齋藤(寄り倒し)山崎
●水谷(突き落とし)
●真辺(不戦勝)加納
●久野(寄り切り)日野
●堀(突き倒し)織田
○ムンフイデレ(小手投げ)荒木
●山根(押し出し)齋藤
●南(押し出し)三田
2回戦
●ムンフイデレ(不戦勝)浦山