7月3日、堺市大浜相撲場において第82回西日本選抜学生相撲大会が行われた。同志社は団体戦、個人戦のそれぞれに出場。団体戦は6校中5位。個人戦ではデミデジャムツ(神4)がベスト8入りを果たした。
個人戦ではデミデジャムツが健闘。1年生の頃からコンスタントに結果を残してきた彼は、今大会でも予選を突破し決勝トーナメントに進出。個人戦でベスト8入りを果たした。
前大会はベスト16という結果に終わり、「悔しい思いをした」と語るデミデジャムツ。その雪辱を果たすかのように順調に勝ち進んだ予選について、「調子は良かった」と振り返った。その上で、決勝トーナメント初戦の敗因は相手に土俵上での戦略が読まれてしまっていることだと分析。明確になった課題の改善を試み、表彰を受ける輝かしい姿を再び見せて欲しい。
団体戦は、1年に1度の7人制大会。団体戦メンバーは、先鋒山口、二陣久野(法2)、三陣デミデジャムツ、中堅南(商2)、五陣山根、副将真辺(商3)、大将川畠(社4)だ。4年生の田中(商4)、3年生のムンフイデレ(社3)が欠場し、代わりに2年生の3人全員がメンバー入り。普段の上級生中心のチーム構成とは異なり、若手選手を多く含んで戦いに挑んだ。
1回戦の相手は、今年1部昇格を果たした関大だ。初戦の結果はその日のチームの勢いを大きく左右する。ここで負けてはいられないと、気を引き締めて初戦に臨んだ。
先鋒山口が威勢良く押し出すと、二陣久野は取り直しの末、敵の勇み足で命拾い。中堅南は立ち合いが合わず二度仕切り直し、低く当たると土俵の真ん中で左四つがっぷり。後方に押されるも、土俵際に達したところで二度下手投げを打ち、体勢が入れ替わったところをそのまま寄り切った。
五陣山根も正面から当たると勢いのままに寄り切り。続く真辺、川畠も迷いなく押し出しで白星をつかんだ。6-1と、幸先の良い出だし。好成績の兆しが見えていた。
しかし、すぐに雲行きが怪しくなる。2回戦の相手、金沢学院大は流れをつかめず1-6で惨敗。3回戦は対朝日大戦。先鋒が立ち合い頭から当たると顔に張り手を浴びるも耐え、前に倒れ込みながら決死の押し出し。三陣は右肩でぶつかるとすぐさま左前ミツをとり、勢いそのまま寄り倒すと、続く中堅も激しい突っ張り合いを制して押し出す。合計3つ白星を奪ったが、残りのメンバーは歯が立たない。3-4で惜しくも敗れた。
安定して勝利を収める山口、デミデジャムツを筆頭に、苦しい展開を巻き返そうと奮闘した同志社。しかし、続く近大戦でも惨敗を喫する。終戦の九州情報大戦も3-4と白星を奪うことができず、結果は1勝14点。6校中5位という結果で幕を下ろした。
あと1点が欲しかった。
7人制では4回勝利を奪わなければならない。5試合中2試合が1点差での敗北だった。その1点さえ取れていれば、同志社が3位として表彰台に登っていただろう。
主力選手の欠場。そのイレギュラーに対応し、結果を残すことができなかった。「控え選手(とレギュラー)の実力差が如実に出てしまった」(山口)。少ない部員数の中、中心となって試合を牽引しているのは4年生だ。しかし、その4年生の引退まで残された時間は約半年。今試合の結果を受け、部員全員の実力向上が喫緊の課題となる。
不甲斐ない結果に終わった西日本選抜。選手たちはその表情に悔しさを滲ませた。まずは2週後の金沢大会に向け、気持ちを切り替えて欲しい。次戦こそ、チーム同志社の底力を見せつけろ。
(撮影・文責 城山歩美)
【相撲部】
1回戦 第1試合
対関大
6-1
○山口(押し出し)森田
○久野(勇み足)谷口
●デミデジャムツ(寄り切り)山中
○南(寄り切り)李
○山根(寄り切り)坂本
○真辺(押し出し)森
○川畠(押し出し)坂上
2回戦 第1試合
対金沢学院大
1-6
●山口(寄り切り)池田
●久野(押し出し)若林
○デミデジャムツ(上手投げ)瀬戸
●南(突き出し)大森
●山根(寄り切り)可貴
●真辺(はたき込み)井出
●川畠(寄り切り)土井
3回戦 第2試合
対朝日大
3-4
○山口(押し出し)織田
●久野(押し出し)平光
○デミデジャムツ(寄り倒し)幡谷
○南(押し出し)篠塚
●山根(寄り切り)多田
●真辺(上手投げ)大島
●川畠(はたき込み)横枕
4回戦 第3試合
対近大
1-6
●山口(突き落とし)久國
●久野(押し出し)三田
○デミデジャムツ(寄り切り)加納
●南(押し出し)小原
●山根(寄り切り)本庄
●真辺(寄り切り)北野
●川畠(寄り倒し)浦山
5回戦 第2試合
対九情大
3-4
○山口(下手投げ)ハグワドルジ
●久野(押し出し)豆田
○デミデジャムツ(押し出し)木下
●南(押し出し)深見
●山根(寄り切り)濱崎
●真辺(押し出し)金久
○川畠(寄り切り)谷地