９月11日、刈谷市体育館特設相撲場（愛知県）において第70回全国選抜大学・実業団相撲刈谷大会が行われた。同志社は団体戦と個人戦のそれぞれに出場。団体は１勝４点の６位で予選敗退となり、個人戦ではムンフイデレが３回戦まで進んだが、決勝トーナメント進出とはならなかった。

団体戦メンバーは先鋒デミデジャムツ（神４）、中堅川畠（社４）、大将山口（法４）。主将、副将としてチームを支える３人が一丸となって団体戦に挑んだ。
初戦の相手はアイシン軽金属。実業団の格上選手に対して歯が立たず、０-３で完敗を喫する。
２回戦のアイシンとの戦いでは、先鋒が引き落として白星を挙げて勢いづけた。しかし、中堅と大将が後に続けず惜しくも連敗。
３回戦、対和歌山県庁では先鋒が寄り切り、中堅は相手方棄権のため不戦勝、大将は押し出すなどし、３-０で快勝を収める。しかし、結果は１勝４点の６位と、ここで予選敗退が決まった。
大学・実業団合同で行われる大会では、大学の上位４校、実業団の上位４チームのそれぞれが決勝トーナメントへ進出する。学生チームから決勝進出可能なのはわずか４枠。通過基準は厳しく、強豪校との争いの中で上位に食い込むことができないのが現状だ。「予選通過の壁の高さを実感しました」（山口）。

個人戦にはデミデジャムツ、川畠、山口、ムンフイデレ（社３）、久野（法２）、堀（法１）が出場した。３回戦まで進出したのはムンフイデレだ。まずは相手方の棄権により不戦勝で２回戦へと駒を進めると、立ち合いで激しく突っ張って中村淳を土俵際に押しやり、そのまま寄り切る。続く３回戦では、中村悠と激しく組み合う展開に。右四つから中村悠を左右に大きく揺さぶり、押し出そうとするも左へいなされた。中村悠に低く当たられ後退したムンフイデレは、おっつけにいくも息が続かず、最後は抵抗虚しく押し出された。試合後、「体力不足」と練習の詰めの甘さを指摘。結果を踏まえ、トレーニングによるさらなる身体の強化を誓うとともに、「後輩も誘って（練習して）、チームを強くしていきたい」と先輩らしく頼もしく意気込んだ。

25日に堺市大浜相撲場（大阪府）において行われる体重別大会を終えると、迎えるのは11月５・６日に行われるインカレだ。1年間の集大成の大舞台に向け、最終調整の時期に突入する。４年生の４人にとっては大学相撲最後の大会。悔いが残らぬよう、上位入賞を目指して一丸となって突き進む。（文責・城山歩美、撮影・倉田蓮大）

【相撲部】
団体戦メンバー
先鋒　デミデジャムツ（神4）
中堅　川畠（社4）
大将　山口（法4）

団体予選
１回戦　対アイシン軽金属
0-3
●デミデジャムツ（寄り切り）黒川
●川畠（押し出し）中村
●山口（寄り切り）堀

2回戦　対アイシン
1-2
○デミデジャムツ（引き落とし）岡田
●川畠（寄り切り）中嶋
●山口（寄り倒し）吉田

3回戦　対和歌山県庁
３-０
○デミデジャムツ（寄り切り）沢田
○川畠（不戦勝）冨田
○山口（押し出し）宮崎

個人トーナメント戦
１回戦
○デミデジャムツ（寄り切り）磯
○ムンフイデレ（不戦勝）丸山
○川畠（押し出し）山本
●堀（引き落とし）境川
○山口（押し出し）二宮

２回戦
●デミデジャムツ（寄り切り）黒川
●久野（叩き込み）朝長
○ムンフイデレ（寄り切り）中村淳
●川畠（寄り切り）草野
●山口（押し出し）横枕

３回戦
●ムンフイデレ（押し出し）中村悠