7月14〜15日に、横浜武道館（神奈川県）で第92回全日本大学総合卓球選手権大会（団体の部）が行われた。インカレ優勝を目指すも、決勝トーナメント2回戦で中大に敗北し、ベスト16に終わった。

　「インカレで優勝する」(三浦・商4)。関西3連覇を成し遂げた三浦組が目指すは、日本の頂点であった。リーグ戦からの2ヶ月間、部員皆でトレーニングを積み重ね、より仲を深めた彼女たちは一丸となって全国の大舞台に挑んだ。

　予選リーグでは、青学大戦、中部大戦ともに3-0で圧勝。圧倒的な強さを見せつけ、決勝トーナメントへと進んだ。

　決勝トーナメントの1回戦は京産大との戦い。1番手の吉井（商１）は、デュースにもつれ込む接戦を見せるも、終始攻めの姿勢で勝ち切り、先制点を挙げた。続く2番手の三浦が３-０のストレート勝ちを収めると、ダブルスの本井（スポ３）・吉井ペアも息のあったプレーを見せ3-1で快勝。1戦目から実力を遺憾なく発揮し、2回戦へと弾みをつけた。

　2回戦の相手は関東リーグ戦優勝校の中央大。早くも、関東王者と関西王者がしのぎを削る展開となった。1番手で登場した本井は初戦から苦戦を強いられる。1、2ゲーム目を先取され、追いかける形で始まった3ゲーム目。激しい打ち合いを制した本井が勝ち点を奪取し、勢いそのまま4ゲーム目を奪い返す。試合は5ゲーム目へともつれ込んだ。本井は相手の強気な攻撃に挑む姿勢を見せるも、鋭いスマッシュで仕留められ、6-11で惜敗を喫した。続く原田（商３）は、1ゲーム目を11-5で先取するが、その後のゲームを連続で奪われ1-3で敗北。

　勝ち点を2点取られ、次を落とせば敗退という窮地に立たされた。「ここから巻き返すぞという気持ちで頑張ろう」（三浦）と背中を押され、ダブルスの本井・吉井ペアが登場。スピード感のあるラリーを繰り広げ、両者譲らず1-1で3ゲーム目に突入した。ピッチの速い攻撃を仕掛ける相手選手に食らいつくものの、なかなか巻き返しを図ることが出来ない。ペースを握れないまま、3、4ゲーム目を奪われ、1-3で敗北を喫した。

　関東王者に優勝への道を断たれ、ベスト16に終わった三浦組。「もうちょっと向かっていく気持ちがあったら、競った場面でも思い切ってできたと思う」（三浦）と悔しさを滲ませた。この雪辱を胸に、個人での全国大会、そして秋季リーグ戦優勝へ向かって、彼女たちは更なる飛躍を遂げる。（西村早智）