第89回全日本大学総合卓球選手権大会（個人の部）

　10月26〜28日、いしかわ総合スポーツセンター（石川県）にて第89回全日本大学総合卓球選手権大会（個人の部）が行われた。同志社からはダブルスが２組、シングルスが５組出場し、どちらも最高２回戦進出に留まり、全国の壁を越えることはできなかった。

　迎えた１日目、ダブルスでは２組とも息のあった力強いプレーで１回戦をストレート勝ちで収めた。続く２回戦、富澤俊（経３）・田口（社２）ペアは佛教大と対戦。第１ゲームを先取されたものの、粘り強いプレーを見せ２ー２まで巻き返す。一進一退の攻防を繰り広げ、点差の開かない拮抗した展開になるが、あと一歩及ばず２回戦で敗退した。

　３回戦まで駒を進めたのは、久世（生命４）・橋田（スポ健４）ペア。「４年生同士で頑張ろう」（橋田）と意気込み、１、２回戦の連続ストレート勝ちで士気を高めた。迎えた3回戦では日大と対戦し、相手のペースに飲まれ得点することができない。焦りが見られる中、４年生の意地とチームワークを見せたものの０ー３で敗北。３回戦で敗退した。

　一方でシングルスには富澤奏（文情１）、中川、久世、竹村（商４）、富澤俊が出場。果敢に攻める姿勢を見せ、２回戦には４組が進出を果たした。

　最終日につなげたい２日目。中川は後藤（専大）と対戦した。落ち着いたプレーで着実に点を獲得し２ー０。このまま流れに乗り続けたい同志社だったが、２ゲームを連続で落とし苦しい展開に。相手の力強い攻撃に圧倒され敗北した。その後久世、竹村も必死に食らいつくが、接戦を制すことができず敗戦。富澤俊は2022年関東学生選手権王者の阿部（専大）と対戦。デュースまで粘るも０ー３で、敵わなかった。「自分の実力で向かっていくことができた試合で満足している」と試合を振り返った。

　シングルスで１番の成績を残したのは竹村。２回戦では熊谷（日体大）と対戦し、白熱した試合を見せた。第１ゲームを先取されリードを許したものの、竹村の力強い攻撃が相手のミスを誘い第２、３ゲームを連取。勝利に王手をかけるが、相手に流れを奪われ、２ー２で最終ゲームを迎えた。両者一歩も譲らぬラリーが繰り広げられる。シーソーゲームが展開されコート内に緊張が走った。勝ちにこだわる粘り強いプレーで８ー８の同点から一気に畳み掛け、３連続得点。１１ー８で最終ゲームを終え、３回戦進出を決めた。「フルセットで負けずに勝ち切れたのが、自分の中で大きかった」。３回戦では原田（法大）と対戦。デュースに連れ込み第３ゲームを獲得するも１ー３で敗れ、３回戦で敗退となった。

　各々善戦を繰り広げた橋田組。健闘及ばず悔しい結果に終わり、全国のレベルの高さを痛感した。「みんな生き生きしたプレーをしていて良かった。やり切った。」（橋田）次期主将富澤と新体制として、卓球部のさらなる飛躍に期待だ。（河村柚希、西川真司）

〜世代交代〜

富澤：今の４回生はずっと同志社の中心選手として４年間引っ張ってこられたんで、その４回生がいなくなるのは大きいんですけど、その穴を埋められるように下級生はもっと頑張らないといけないですし、４回生が残してくださったものを受け継いで、よりレベルアップできるようにチーム全体で頑張っていきたい。