令和6年度関西学生卓球春季リーグ戦
5月11、12日に向日市民体育館(京都府)において令和6年度関西学生卓球春季リーグ戦の後半戦が行われた。同志社は6勝1敗という結果で3位入賞を果たした。
4勝1敗と力を見せた前半戦から4日間挟み、迎えた後半戦。後半戦初戦の相手は関学大。リーグ戦優勝の常連校であり、同志社にとって最大のライバルだ。1番手を任されたのは一戦目以降スタメンから外れていた隅谷(経3)。「良いプレーをしてみんなを勇気づけてくれた」(富澤・経4)。強豪相手に先勝し、チームメイトは大歓声で隅谷の勇姿を称えた。
2番手の田口(社3)はストレート負け。続く3番手でコートに立ったのは中川(社3)。「思い切りいこう」と意気込んだ。第一ゲームは点を奪うことができず落としたが、その後第5ゲームにまでもつれ込む接戦を制し3-2で勝利。ラケットを振り落とし、喜びを爆発させた。富澤俊・田口ペアのダブルスは拮抗状態が続くも、相手に得点を許してしまう。試合は後半に突入し、リーグ戦デビューを果たした1年生鈴木(経1)がコートに立った。終始落ち着いた表情で、試合を進め3-1と快勝を収めた。ここまで3-2。どちらが勝利してもおかしくない状況に緊張感が漂う中登場したのは富澤俊。第1・2ゲームと相手選手を攻略できない。部員も息を呑んで見守る中、第3・4・5ゲームと主将の意地を見せつけ見事勝利を挙げた。この富澤の勝ちが契機となり、関学大との戦いに決着をつけた。最後の富澤奏(文情2)も気を抜くことなく、点数を積み上げる。ストレート勝ちを収め、試合をまとめ上げた。「ずっと負けていた関学大に全員で挑むことができた」(富澤俊)。格上相手に5-2で白星を挙げた同志社。この勝利を自信に変え、最終日を迎えた。
6日間にわたる長いリーグ戦の最終日。立命大と対戦した。1番手の中川は、思い切りの良いプレーで終始攻めの姿勢を崩さない。3-1で勝利を収め、チームを勢いづけた。
2番手、3番手も接戦を繰り広げるが、細かいミスを突かれ敗戦した。巻き返しを図りたいダブルス。拮抗(きっこう)するも息の合ったプレーで勝利し、試合後半へと望みをつなげた。続く田口はストレート勝ちを収め、安定した強さを見せつけた。6番手には今リーグ戦で存在感を光らす富澤奏がコートに立つ。第5ゲームまで持ち込むも、2-3と僅差で敗れた。ここまで3-3と一歩も譲ることができない状況に。リーグ最終戦を任されたのは富澤俊。相手の屋敷(立命大)は黄色ゼッケン(関西学生卓球選手権大会でベスト16以上を果たした選手にのみ与えられる)をつける強者であり、エース対決となった。第2ゲームは落としたが、3-1で勝利。「思い切った気持ちが勝ちにつながった」(富澤俊)。4-3で立命大に白星を挙げ、すがすがしい表情でリーグ戦を終えた。
3位入賞と目標の優勝を果たすことはできなかったが、負け試合は1つのみと昨年とは違った強さを見せつけた。秋季リーグ戦こそ優勝へ。今後予定されているインカレなどで各々力をつけ、長年の夢を叶える姿を見せてほしい。(古川亜依)