令和6年度関西学生卓球秋季リーグ戦
9月4日から6日にかけてベイコム総合体育館(兵庫県)において令和6年度関西学生卓球秋季リーグ戦の後半戦が行われた。同志社は6勝1敗で3位入賞を果たした。
開幕4日目はダブルヘッダーで試合開始。午前は京産大と対戦した。隅谷(経3)、中川(社3)と前半戦に引き続き、攻めの姿勢を崩すことなくストレート勝利を飾った。3番手は富澤奏(文情2)。焦る手元から5連続失点し、フルセットに追い込まれる。第4ゲームではデュースにもつれ込む粘りを見せたが一歩及ばず、第5ゲームでも敗北を喫した。続くダブルスは、連携の取れたプレーで得点を重ね勝利。5番手の齋木(経3)が敗れるも、6番手の田口(社3)、ラストシングルスの富澤俊(経4)は、相手を寄せ付けない圧倒的な力を発揮。見事勝利し、5―2で試合を終えた。
午後は関学大と対戦。2番手は齋木が務めた。相手にゲームの流れを捕まれ、フルセットに追い込まれる。「いつも通り冷静に、とにかく食らいついていこう」(齋木)。戦術を変えてバックハンドを駆使すると、3ゲームを連取し激闘を制す。冷静沈着なプレーが印象的だが、両手でガッツポーズを見せベンチを沸かせた。未だ負けなしの隅谷は安定したプレーで相手を翻弄し、連勝を記録。ダブルスでも敗れることなく3勝目を飾った。5番手の鈴木(経1)は得意のサーブがなかなか刺さらず、敗戦。しかし6番手の田口が積極的なプレーを見せ、同志社の勝利を決定付けた。7番手の富澤俊は惜しくも敗れたものの、4―3で関学相手に勝利を収めた。主将の富澤俊は「次戦は優勝するためには落とすことのできない試合」と最終戦を見据えた。
ここまで全勝と勢いに乗る中、龍谷大との戦いを迎えた。龍谷大は春季リーグ戦で優勝しており、同志社も1-6で負けた強豪校だ。その強さは今季も変わらず、3番手まで敗戦が続く。悪い流れを断ち切りたいところに隅谷・宮城(経2)ペアがコートに立った。これまで全勝しているダブルス。2ゲーム連取され、3ゲーム目を迎えた。後がない状況で緊張感が漂う中、6点連続ポイントを重ねる。その後も着実に点数を積み上げ、3、4、5ゲーム目を奪取。ゲームカウント3-2で勝利し、流れを引き寄せた。続く富澤奏(文情2)、田口も激戦を制し、3-3と全ては中川に託された。「良いプレーをしたい」(中川)と緊張の面持ちでコートに登場。第1ゲームは落とすが、第2ゲームは勝利し仕切り直す。しかし、第3、4ゲームは相手を攻略できずゲームカウント1-3で敗北。その結果、3-4で龍谷大との試合を終えた。「勝ち切れなかった」(富澤俊)と今リーグ初の黒星に悔しさをにじませた。
最終日は立命大と対戦した。1番手の中川は攻めの姿勢を崩さず3-1で勝利。続く富澤俊もストレート勝ちしチームを勢いづけた。しかし、3番手、ダブルス、4番手も接戦を繰り広げるが、リードすることができず敗北。6番手の富澤奏は粘り強さを見せ、3-2で勝利した。ここまで3-3と龍谷大戦と同様に、最後まで勝負の行方が分からない。リーグ戦最後のゲームを任されたのは田口。第1ゲームは落とすが、第2ゲームは奪取し試合を振り出しに戻す。第3ゲームは接戦で落とす。もう後がない第4ゲーム目、「田口頑張れー!」とギャラリーで見守る他大学の選手も応援した。声援に応えるかのように第4、5ゲーム目は勝利。3-2の激戦を制した田口を称え、会場は大きな盛り上がりを見せた。4-3で立命大に白星を挙げ、6日間にわたるリーグ戦を終えた。
6勝1敗と今リーグ戦も強さを見せた同志社。「全力で頑張ってきたが、目標の優勝を達成することはできなかった」(富澤俊)と今季も3位入賞で終えた。先輩の想いは、ともに過ごしてきた後輩たちが受け継いでくれるに違いない。新チームがどのような姿を見せてくれるのか、来春に期待がかかる。(古川亜依・河村柚希)
〇特別賞
〇優秀選手賞
〇ベストペア賞