バレーボール部(男子)
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【バレーボール部男子】絶体絶命のピンチに勝利の女神が微笑んだ

2023年度関西大学バレーボール連盟男子1部秋季リーグ戦
 9月16日、天理大学杣之内第一体育館(奈良県)で2023年度関西大学バレーボール連盟男子1部 秋季リーグ第3戦が行われた。同志社は関学大にセットカウント3-2で勝利を収めた。
 明日に控える神院大のためにも勝利を収め、流れを掴みたい。迎えた第1セット。鋭いアタックを決めブレイクポイントを獲得し試合はスタートした。宮坂(心理2)らが果敢に攻撃を仕掛け、連続ポイントを獲得しリード(12ー7)。流れを掴んだままセットポイントである25点目を奪い、勝利した。

攻撃を仕掛ける仲佐


 続く第2セット目では、先ほどの攻撃が関学大の高いブロックに捕まり、中々点数につながらない場面が多くみられた。追う立場で試合を展開するもチーム内で声を出し鼓舞しあい、なんとか同点に追いつく(24ー24)。逆転勝利のチャンスであったが、ボールはネットにかかりセットポイントを奪われてしまった(24ー26)。
 第3セット目でも関学大の高いブロックと鋭いアタックに難航を示す。そんな中、ワンタッチに対してリベロの北川(理工4)のカバーが光り、点差を2点まで縮めた。そのまま試合は最終ポイントの関学大の24点目まで進行。浮き上がったボールを相手のコートに押し込む。意地の攻撃を見せるも、またもや関学大のブロックに阻まれ敗北し2セットを奪われてしまった。

喜ぶ北川


 もう後がない第4セット目。「声を出して頑張ろう」。関学大に流れを持って行かれ点差が開いたまま試合は後半戦へ突入(15ー17)。両者共に攻撃を仕掛け、長いラリーが続いた。全員でチームの隙をカバーし、相手の鋭い攻撃に備える。関学大のエースのアタックを森川(商2)と中村(商3)がブロック。このポイントから同志社の勢いが増し始める。関学大のサイドアタックに対して平田(理工4)と中村のブロックが炸裂(22ー21)。さらに仲佐(経4)の鋭いアタックがコートに突き刺さる(23ー22)。最後には平田のクイックがエンドラインぎりぎりに落下し、勝利。会場のボルテージはマックスに。

試合の行方を見守るマネージャー


 泣いても笑っても最後の第5セット目。マネージャーも勝利への祈りを捧げる。重要な1点目を奪ったのは同志社。中井が猛烈な一撃を撃ち放った(1ー0)。両者奮闘し、息を忘れてしまうようなシーソーゲームを展開する。試合が動き出したのは同志社が7点目の時(7-4)。関学大の勢いに飲まれミスを連発し、3点差が逆に3点差をつけられてしまった(8-11)。点差をつけられたまま関学大がマッチポイントへ(12-14)。「最後まで諦めずに戦おうとしていたが、正直終わったと思った。」(宮坂)。絶体絶命の場面に現れたのはピンチサーバーの小笠原(法2)。「このサーブに全てがかかっている」(小笠原)。全員が見守る中、サーブを打ち放った。相手が小笠原のサーブによって乱れる。それを利用し点数を重ね、同点に追いついた(14-14)。まさに起死回生の一撃であり、彼がチームのピンチを救ったといっても過言ではない。その後は宮坂が鋭いアタックを打ち込み、圧をかけミスを誘発(16-15)。最後は相手のミスで同志社がマッチポイントをもぎ取り、セットカウント3-2で勝利を果たした。

サーブを打ち込もうとする小笠原


 「(関学大のブロックとアタックに)最後まで対応はできていなかった」(宮坂)。なんとかギリギリ持ち堪え、勝利を掴み取ることができた同志社。最後まで諦めない意志の強さを見せつけた。明日に控えるのは対神院大。「最初から気を引き締めた状態で3セットストレートで終われるように頑張ります」(宮坂)。関学戦よりも、またさらに成長した同志社が明日は見られるだろう。【文責・平沼栞、撮影・渡邉柚果】

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