バレーボール部(男子)
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【バレーボール部男子】強豪近大にフルセットの激戦交わす

2023年度関西大学バレーボール連盟男子1部秋季リーグ戦

 10月14日、京都産業大学総合体育館で2023年度関西大学バレーボール連盟男子1部 秋季リーグ第7戦が行われた。同志社は近大にセットカウント2-3で惜しくも敗北を喫した。
 「1週間前からチームでミーティングを重ねてきた」(宮坂・心理4)。関西最強と名声のある近大との戦いに向け万全を期す体制を整える同志社。この試合に勝利すれば、優勝へ大きく前進する。
 迎えた第1セット。森川(商2)のアタックポイントから試合が始まった。序盤はミーティングの成果が表れたのか、順調に点数を重ねる。しかし、同志社が10点代に乗ったところで近大は13点。近大の高い打点からの攻撃とブロックに悩まされ、いつの間にかリードがついた。連続ポイントを奪った場面もあったが、点差を縮めることが出来ずそのまま19-25で第1セットを落とした。

ボールを見つめる中井(心理3)

 続く第2セットでは、宮坂のフェイント攻撃から4連続ポイントを獲得し(4-1)、同志社らしいバレーを繰り広げ、追われる形で試合を展開。しかし、関西最強と呼び声高い近大は意地を見せ、一気に点差を埋めた(14ー18)。その中で今試合はスターティングメンバーとして出場した伊藤(心理1)が速攻し、相手の不意を突いた(15-18)。このポイントから反撃の糸口を見つけ出し、みるみるうちにポイントをもぎ取る(23-18)。あの近大がミスをするまで、会場は同志社カラーに染まった。最後はその雰囲気のまま中井がコート左側から中央へ走り出し、相手コートへボールを突き付けた(25-22)。

喜びを露にする伊藤

 このまま快進撃を見せるのか、と期待のかかる第3セット。試合開始早々4連続ポイントを奪われ、気持ちを切り替えるためTOを取った。それでも鋭いスパイクに乱される場面が続き状況は変わらなかったが、互いに鼓舞しあい攻撃のタイミングをうかがう(12-16)。近大のサーブミスを起点に宮坂のコート中央から打ったアタックを中心に多彩な攻撃を仕掛け、同点に追いついた(17-17)。激戦を繰り広げた末、マッチポイントを先取したのはまさかの近大(20-25)。近大は一筋縄ではいかなかった。

 続く第4セット目。試合開始から互いに一歩も譲らない戦いを繰り広げた。「チャンスが来るまで待ち続けた」(宮坂)。同志社にチャンスが訪れたのは21-23の場面。森川がクイック攻撃を決め、そこから同志社が流れをつかみだす。近大のコート中央に向けた鋭いスパイクを2枚ブロックで止め、2連続ポイント(23-23)。さらに、宮坂が2枚ブロックの隙間からアタックを決め、チームのみならず、観客までもが席から立ち上がって喜びをかみしめる(24-23)。またさらに中村(商3)がバックアタックでポイントを奪い、ついに25-24。中村がうちはなったサーブから近大が攻撃を決めようとしたが、同志社のブロックによって軌道を変更したことによって、ボールがコートの外へ落ち、第4セットを奪い返した。

喜ぶ森川

 両チーム士気を高め挑んだ最後の第5セット。前半は近大のペースで試合が進行した。8―12の場面、「焦らず1本1本丁寧に」とチーム内で共有し、ラストスパートをかける。最後まで丁寧な同志社らしいプレーを見せたが、最後近大のアタックがギリギリエンドラインにかかり、15点目を奪われてしまった。勝利の希望が見え隠れした試合であったため悔しさは残るが、強豪の近大にフルセットまで持ち込めたことに誰もが同志社の成長を感じた。主将の宮坂も、「選手ひとりひとりが役割を果たせたのでいいチームに仕上がってきた」と振り返り、これからの更なる飛躍が期待された試合だった。【文責、撮影・平沼栞】

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