RIGAVIL CUP 2024 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦
10月19日、近畿大学記念会館(大阪府)でRIGAVIL CUP 2024 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦の第9戦が行われた。同志社は近大相手にセットカウント0-3で敗北を喫した。
今日の相手は関西秋季リーグ6連覇中の圧倒的王者近大。現在も9連勝で暫定1位という強さを見せている。春リーグではフルセットの末勝利を収め、大金星を挙げた同志社。今季も一球入魂でこの試合に挑んだ。
迎えた第1セット。走り出しから強豪近大の高度な技術に翻弄(ほんろう)される。繊細なフェイント攻撃にあと一歩が届かず、リードを許す(3-7)。要所で中井(心理4)や中田(心理1)のスパイクが決まり、点差を離されないよう必死に食らいついた中盤戦。しかし、近大の武器である高さのあるブロックに阻まれ中々背中を捉えることが出来ない(14-18)。中村(商4)の上手さが光るワンハンドトスで﨑山(商1)がスパイクを決めるなど、ハイレベルな試合が展開。このまま流れを掴みたい同志社だったが、最後は中田がシャットアウトを食らい21-25で第1セットを奪われた。
「勝てる感じは見えている」(中井)。第1セット終了後、チームメイトを鼓舞する主将・中井の姿があった。その言葉の通り、第2セットでは同志社らしいバレーを展開。序盤からスパイカー陣の攻撃や伊藤湧(心理2)の速攻で得点を量産。中井がサーブで崩しバックアタックを決めるなどしてリードをつける(13-9)。完全に同志社の流れになったと思われたが、試合中盤王者近大の猛攻を受ける。エースの秦(近大)の力強いスパイクに苦しめられ、同点に追いつかれる(14-14)。その後は取って取られてのシーソーゲームを展開。中田が走り込んでレフト攻撃を決めるなど執念のプレーを見せるも、ポイントをものに出来ず第2ゲームを25-27で連取された。
絶対に落とせない第3セットだが、近大の勢いは止まることを知らない。第1セット同様相手のフェイント攻撃やブロックに苦しめられ連続失点を挙げる(5-10)。その後もスパイクミスが重なり、7点差が開く崖っぷちの状況。流れを変えたい同志社は11-17の場面で小池(法3)を起用。「自分が空気を変えたい」(小池)。その想いが実ったのか、小池が3得点を挙げチームの士気を高揚。個人賞ブロック部門で2冠を目指す伊藤湧のプレーが光るも、最後まで近大のペースを断ち切ることが出来ず19-25で敗北を喫した。
「当たって砕けろの精神で戦った」(中井)。試合後の中井は悔しさも見えたがやり切ったような表情が見えた。次戦は予選リーグでフルセットの末敗北した京産大。中井組の最終戦を有終の美で飾れるよう、今までの努力を存分に出し切り同志社バレーで圧倒せよ。(文責・三宅希和、撮影・渡邉柚果)