~ルーキー特集2023~ 【馬術部】逆境はねのけ満点走行目指す
日々馬と共に成長を続ける馬術部。ここまで春学、夏学で団体3位の成績を収めた。今回はその両方で、ルーキーながら部の主力選手としての走りを見せた坂光が取材に応じてくれた。
小学校1年生の時に父と一緒に馬術を始め、今年で12年目。中学3年生の頃には、国際大会予選の初日で優勝を飾った経験を持つ。「毎日ルンルン歌いながら乗馬クラブに通っていた」と、楽しみながら馬術に取り組むことで成長を遂げていった。
しかし同じ年に今もなお記憶に残る試合があった。「ジャンプオフに進めなかったのが良くも悪くも印象に残っていて、今でも夢に出てくる」(坂光)。ジュニアの選手にとって1年間の集大成である全日本ジュニア障害馬術大会。坂光はその決勝戦で1落下してしまい、ジャンプオフに出場できなかった。そんな悔しい思いが現在の彼女を奮い立たせている。
大学でも馬術を続けようと思った理由に愛馬クリオソファンデクリュエンヴェルデンの存在があった。「この馬となら(大学でも)頑張れると思った」(坂光)。大学入学前は週末にしか会えなかったクリオソとも、現在は毎日会っているためもっと仲良くなれたと話す。
「(馬と)何かが通じ合ったと感じられたときが何よりもうれしい」(坂光)。馬術は一人では成り立たないスポーツ。それを乗り越えた先に喜びと達成感が感じられるのだろう。次に待ち受ける全学で満点走行を達成すべく、馬とともに歩み続ける。(栗林真菜)
★共通質問「自身にキャッチコピーを付けてください」
坂光:「負けず嫌いで誰よりもアグレッシブ」。私うるさいんですよね笑。それと負けず嫌い!
◆坂光栞菜(さかみつ・かんな)
2004年10月10日生まれ。広島なぎさ高校出身。経済学部1年。担当馬はクリオソファンデクリュエンヴェルデン。