~主将セレクション2023~ 【相撲部】復権への道切り拓く救世主となれ
創部110年超の歴史を誇る同志社相撲部。大会上位常連校として、長らくその名を世にとどろかせてきた。しかし、今年6月の西日本インカレでは思うような結果が得られず、創部初の2部降格を経験。無念の涙を流した。
復権に燃える名門。その門を叩き、同志社に新たな風をもたらす期待のルーキーたちを紹介する。
期待の新人、一人目は齋藤だ。
「脳筋ムードメーカー」と自身を表現する彼は、その屈託ない性格でチームの雰囲気を明るく盛り上げる。相撲との出会いは中学2年生の時。恩師に声をかけられたことがきっかけとなり、相撲を始めたという。入部当初から団体戦メンバーに選出されるなど、1年生ながらチームを鼓舞する活躍ぶり。しかし自身は「自分が勝っていれば勝利できた試合がいくつもある」と厳しく評価する。ポイントゲッターになれるよう努力していきたい、と熱い向上心をのぞかせた。彼が思う相撲の魅力は、「小細工なしの一対一のぶつかり合い」だ。どんな相手にも対応できるよう、オールマイティな選手になりたいと想いを語った。
二人目は水谷だ。
中学3年生の頃、いじめを受けていたという彼は、「強くなりたい」との一心から相撲の世界に足を踏み入れた。
高校生の頃は四つ相撲でがっぷりと組んでいたそうだが、現在は体重の減少にともない、戦い方を再検討している。「まずは土台作り」と増量と筋力向上に励みながら、自身に適したスタイルを模索中だ。
「小さい人でも大きい人に勝つことができる」。競技の勝敗は体の大きさだけでは決まらない、と下剋上の観点から相撲の魅力を語った。今後の目標を尋ねると、「もちろんトップを目指したい」と宣言。「つらいときほど笑え」という強い信念と彼の明朗な受け答えから、成長と勝利への情熱が感じられた。
相撲部に、2人の頼もしい新戦力が加わった。ルーキーならではの向上心と勢いをもって、学生相撲界の高みへ駆け上がれ。(撮影・倉田蓮大、文責・城山歩美)
★共通質問
「自信にキャッチコピーを付けるなら?」
齋藤:「脳筋ムードメーカー」
水谷:「つらいときほど笑え」
〇プロフィール
齋藤藍(さいとう・らん)
2004年4月23日生まれ。京都府・鳥羽高校出身。174センチ・114キロ。商学部1年。
水谷匠利(みずたに・たくと)
2004年10月18日生まれ。愛知工業大学名電高校出身。174センチ・84キロ。法学部1年。