全国ベスト８の夢を引き継いだ佐藤組。彼女たちを新たに奮い立たせたのは新入生２人の存在だ。１年生ながらに頭角を現す篠原（スポ１）と葛谷（スポ１）に話を伺った。

　小学生の頃、ドッジボールに没頭し、完全燃焼を果たした葛谷。中学時代に今もなお続けているハンドボールに出会った。高校では1年生ながらに活躍を見せるもベンチ入りを果たすことができず伸び悩んだ。しかし、引退試合では優秀選手賞を受賞するにまで成長。すべてをぶつける気持ちで臨んだ全国大会であったが、準優勝に終わり不完全燃焼で高校生活を終えた。そこでチームの雰囲気を肌で感じ、同志社の魅力に惹かれ入学を決意。仲間とともに高みを目指す志をモチベーションに日々練習に励む。

シュートを放つ葛谷（スポ１）

　篠原も同じく中学生の頃にハンドボールに出会った。今となっては屈強なDFプレイヤーであるが、ここまで這い上がるまでに様々な苦悩を乗り越えた。体育会にはつきものの怪我により高校時代の大事な予選試合の舞台に立てなかった経験をする。しかし、大好きなハンドボールから離れることはなく、２年生から全国３位という結果に貢献する戦力となった。コートに立つと表情は変わり、声を出して勝利に導く選手との評判もあり、今後の活躍にも期待が高まっている。

シュートを決める篠原（スポ１）

　チーム力を武器とする同志社女子ハンドボール部。層の厚さはこの二人の戦力が今後の運命を大きく左右するに違いない。今現在、西日本インカレで全日本インカレへの出場権を獲得すべく闘志を燃やしている佐藤組。誰が出ても実力劣らない同志社が新たな目標を突破する。（長瀬来瞳）