~主将セレクション2025~ 【弓道部】仲間を「信」じてより強い組織へ

いよいよシーズンが開幕する弓道部。勝利に向け鍛錬を積む中、男子主将の松井、女子主将の橋本、幹部補佐の内田がインタビューに応じてくれた。
――他己紹介をお願いします
松井→橋本:女子部だけじゃなくて、全体を引っ張っていってくれる存在で、やっぱり日々の弓道への向き合い方であったりとか、試合の時とかの選手との向き合い方とか、普段の練習だけじゃなくて、それ以外の時とかに向き合い方とかも。そういう練習とか試合とかだけじゃなくて、普段の練習が終わった後とかの生活面とかでも積極的に部員と関わってくれてたりとか。本当に、弓道だけじゃなくて、いろんな面で、この部っていうのを引っ張っていってくれる頼もしい存在かなと思います。
橋本→内田:内田は今次新3年生で幹部補佐で、他の幹部補佐の子もいるんですけど、別に幹部補佐としてだけじゃなくて、普通に一部員として色々同期とか後輩とか、もちろん先輩とか含めて色んな人とやっぱ関わって、誰にでもやっぱ平等に接してるっていうのがすごい、なんかみんなで部を盛り上げようとしている感じがいいなっていう。あと、やっぱ弓道の技術面とか、知識も技術もあるし、熱意もある。弓道に時間を割くっていうのは大学生活が忙しい中で難しいと思うんですけど、すごく部活に注力していってくれてるなっていうのは感じます。
内田→松井:松井さんは僕の1個上なんで、もう僕が入学した時からずっとその責任者っていう、まとめる立場をやっていてという形でちょっと上がってこられてるんですけど、いつもやっぱり下の僕らの代とかも1個とかを気にかけてくださってて。着替えとかする時にも、なんかたわいもない世間話とかしながら、最近どんな感じみたいな感じで話を聞いてくださったり、気にかけてくださってることがすごい、やっぱりこちらとしても、やっぱり気にかけてもらっていて、見られてるんだなっていう意味で緊張感もありますし、その見てもらってるんだなっていう安心感もあるそういう優しさはすごい感じます。
――橋本さんから見た松井さんは
橋本:部員も50名とか超えて、それをその男子主将とか言うよりか、やっぱ主将っていうまとめないといけない立場で、その責任感とかもあると思うし、結構自分に厳しくしてるから、なんかこれほんと苦手やからって本人は言うところもあるけど、そこをどんどん攻略していくっていうのが、すごくその弓道を通じて、成長してるって言ったらちょっとなんか偉そうですけど、なんかほんとに着実に自分のできないことを潰していくっていうのが、なんかすごい、当てるっていう弓道だけじゃなくって、やっぱその精神収容的な弓道できてるなっていうので、すごく尊敬してます。
――代替わりから4カ月、部の雰囲気は
松井:去年とかと比べると、結構新しいことにチャレンジしようっていうのをすごい今年思ったりしてて、12月とか1月ってオフ期間で、正規練習は特にない時期なんですけど、その時期とかにもノルマとしてどれぐらい練習してねっていう量とかを設けてみたりとか、あとついこの間から、2月の頭からの正規練習がまた再開してという中で、やっぱ新しいチャレンジをしてみようってことで、集合時間とかそういうところから1から見直して新しい情報を取り入れたりとかっていうのをしたおかげで、結構その正規練習で、やっぱ記録をつける練習への部員の向き合い方であったりとか、練習終わってからでも積極的にその自分の癖を直す、的中率上げようっていう面ですごい努力している部員っていうのが僕から見てすごい増えたなっていうのが1番変わったところかなと思います。
橋本:やっぱり新しいことをこっちがどんどん打ち出していくのに対して、自分でなんとなく考えるようになったっていう、今まで考えてなかったわけじゃないんですけど、もっとなんか色々なことに、新しいことに対して、ただ与えられたことをこなすだけじゃなくって、「これ本当に意味あるんですか」っていう疑問が生まれるのって、逆にすごく考えてるっていうか、意味ないって思うからこそ、「意味ないんじゃないですか」って言えるのであって、そういうのに対して意味ないんじゃないっていう答えが返ってきたら、こっちもこういう意図があるんだよっていうのを返せるし、なんかそういうコミュニケーションをもっと深い段階で取り始めることができるようになって、なんかその上辺だけの練習じゃなくって、本当に意味のある練習とか、本当になんか楽っていう意味じゃなくて、効率のいい練習とかをみんなが考える機会がどんどん増えてきてるなっていうのが、すごい新しい挑戦を重ねて感じてるんで、これからのそのシーズンでちょっと自分と向き合って、結果と向き合わないといけないと思うんですけど、もっとなんかこう、いい結果が生まれそうやなっていうのはすごく感じてます。
内田:やっぱりこう代が変わって、やっぱり去年と違うなって思うのは、やっぱりいい意味でみんな焦ってるっていうか、緊張感が結構あって、結構もうそのメンバーに入るかどうかっていうのが、もうその数字でも、的中何本当たったからそこからぐらいから上にだったらメンバー入れるよみたいな感じで、結構そういう機械的な感じで今争いをしてるので、みんな周りも当ててくるようになってるし、自分もやっぱり負けたくないっていうことで、やっぱり緊張感が結構出てるなっていうのは感じています。
――プライベートでの部員同士の関係は
松井:そうですね、例えば練習しててもお互いに先輩からだけじゃなくて、別に後輩から先輩っていうのもたまにあるし、結構指導とかもしたりで
橋本:基本的にやっぱ真面目さっていうのは大事なんで、全てをフランクっていうのはできないんですけど、なんかそういう技術面とかでも意見交換も盛んですし、その逆に、練習が終わった後とかに、結構フランクにオンオフの切り替えとかはなんとなくできるようにはしてるかなっていう。練習終わった後とか、みんなになんかわーってはっちゃけたりとかもしてる。内田とか
内田:この前の先週は僕1人と1回生6人ぐらい誘って三山木のなんかイタリアンに行って。で、なんか最近どんな感じやろうみたいな、そういう話もしつつ、大半その雑談とかたわいもない話なんですけど、最近部活どんな感じみたいな話もしつつみたいな感じでした。
――弓道を始めたきっかけは
松井:僕は高校1年生の時に始めて、最初はそもそも弓道ってなんぞやって感じだったんですけど、僕のお母さんのお兄さん、叔父に当たる人が弓道部の顧問をしてて、それをきっかけに、めっちゃ激しい運動でもないし、やっぱりなんか自分が結構精神的に弱いところもあったので、そういう面で弓道っていいのかなと始めてみたっていうのが弓道始めた1番最初のきっかけかなと思います。
橋本:私も始めたのは高校1年生からなんですけど、きっかけはほんとに友達に誘われたから、そこから友達はもう辞めちゃったんですけど、自分は弓道面白いなって思って続けて、面白いなって思ってたし、その結果がなかなか出せなかったからこそずっと頑張ってたんで、コーチの人とか、同期とか、先輩とか後輩とかにすごく指導していただいたりとか、応援とかしてもらってて、なんか恩返ししたいなって思ってたんですけど、やっぱり結果で返して、あなたたちのおかげで勝てましたっていうのが言いたいなって思って、大学でも続けたいなって思って、その人たちのために。
やっぱり弓道の団体戦ができる最後の機会がやっぱ大学なので、社会人になるとチーム組んでもなかなかちょっと難しいので、団体戦ができる最後の機会やと思ったんで、大学でも弓道やろうって思いました。
内田:僕は中1からやってるんですけど、最初は松井さんと一緒で、なんか弓道って何みたいな感じで入って、正直最初全然楽しくなかったんです。で、実際にその的の真ん前で弾く練習の前にやっぱり下積みがあって、4か月ぐらい練習してから初めてこっちで練習できるんですけど、それまで全然楽しくなくて。でも、当時の1個上の主将の人がめちゃめちゃカリスマみたいなすごい人で、とりあえずその人についていこうみたいな感じで頑張ってたら、だんだん当たりはじめてめっちゃ楽しいじゃんみたいになって、でそこからずっと、もう楽しいからやってるっていうのを、ただもう高校、大学ってやってきて、バカみたいにやってるだけです。
――弓道の魅力は
松井:そうですね。なんか弓道って結構、どんだけ努力してもやっぱり直らない、癖はやっぱそのままであったりとか、結構そういう辛い面もあるし、やっぱ練習でいっぱい当ててたとしても、なんか試合に出てみたら全然違うっていうのは、やっぱ弓道魅力というか苦しいところなんですけど、でもそんな中でも、なんかそれに負けずにの自分の当て方とか、試合の向き合い方とかっていうのを考え続けた先に、やっぱその大きい、僕とかだったら結構ちょっと前の話にはなるんですけど、リーグ戦で練習通りの的中が出せたりっていうことであったりとか、関西選手権でAチームの中で引かせていただいてた時期があるんですけど、そこでも、チームの核とまでは言わないかもしれないですけど、個人的に結構その時気にしてた癖もあんまり試合では出ずに引ききれた、4本引ききれたっていうのがすごい、そういう経験があって、その努力してから成功するまでの過程がめっちゃ長いんですけど、その間に色々試行錯誤して、自分で考えて、誰かに聞いていって。やっぱり考えながらやっていく上で、最終的になんかちょっとでもいい結果が出たっていうのがすごい嬉しいというか、なんかそのためにずっと熱中し続けられるっていうところが好きです。
橋本:弓道ってすごい自分とずっと向き合い続ける競技なんですけど、自分1人じゃ成長できないところ。なんか、弓道って思ってることと逆のことがめっちゃ多くて、馬鹿みたいに量をかけてもうまくなるとは限らないし、だからといって適当に引いても別に上手くなるわけじゃない。1人の競技なのに1人じゃうまくなれないっていう、なんかその逆のところがあるのも魅力だなって思うんですけど、やっぱその中の魅力で1番でかいのが、1人じゃうまくなれないっていう。絶対に誰かがいないと絶対弓道がそもそも成り立たないので。めっちゃ最悪な言い方かもしれないですけど、なんか他の競技って、なんか頑張ったらギリ自分1人でもなんかしらできるんじゃねっていう競技って結構世の中に多分多いと思うんですけど、弓道って多分自分1人じゃ弓も作れないし、そもそもそれに人生をかけてる人がいらっしゃるんで、もう自分1人だったら弓も作れないし、手袋みたいな賭けも作れないし、矢も作れないし、的分とかもないし、この広い道場がないと私たちはそもそも弓道することができないっていう、その誰かがいないと自分が影響できないんだっていうのがなんかすごい面白い。そういう人の関わり、自分1人の世界の中で人との関わりが見つけられるっていうのが面白いなって。
内田:やっぱり中毒性がめちゃめちゃあって、他の競技と比べても、やっぱり1番思うのは、練習とかしてて、めっちゃいい感じやんみたいな感じになって、この調子で行ったろみたいに思ってた矢先に、なんかえ?みたいな、は?みたいな感じになって感覚がわけわかんなくなって1回落ち込んで、またちょっとマシになったかなと思ったら、またどっか行って分かんなくなってっていう繰り返しで。多分よほど天才とかじゃない限り、多分9割方の人はもう多分これの繰り返しなんです。で、ちょっとずつ上手くなっていく競技。そういう一筋縄じゃ行かないところはなんかなにくそっていう感じで楽しいですし、やっぱ面白いなって思います。
――昨シーズンを振り返って
松井:男子部としては、やっぱりシーズンの始めに新人戦があって、京都選手権があって、関西選手権があって、インカレっていう、その後リーグ戦で1番大事な試合で引かれてる中で、インカレまでは結構こうぐいぐい、だんだんちょっとずつ、選手もそのチームとしてもやっぱり強くなりつつあった中で、やっぱりその練習量が、そのシーズン始まりよりも終わりの方になるにつれて、形式にこだわりすぎた結果、やっぱ練習量が減ってしまって、弓道と向き合う時間が短くなって、そうですね、練習する時間が少なくなってしまった中で、やっぱ個人でめっちゃ練習する子はすると思うし、しない人はしないしみたいな感じですね。結構バラつきがあって、それで1番大事なリーグ戦を迎えたら、初戦で結構がたっと来てしまって、その練習量っていうか、自分の生活の中にやっぱ弓道っていうものをやっぱ中心にして生活に組み込んでいくっていう、もっと練習しようとか、そういう習慣とか、チーム全体としての練習とかも減っていたからこそ、ちょっとそのリーグ戦で失速気味になってしまったっていうのが、やっぱ去年の良くなかったところだと思います。でも昨シーズンよかったところで言うと、やっぱり試合の時とか、もうさっきも言ったと思うんですけど、やっぱり誰かが皆中したとか、負けの試合であったりとかでも、やっぱ選手1人1人を分析してくださる方がいらっしゃって、そういう指導とかも結構ありがたかったです。個人の振り返りとしては、やっぱりその前の年から結構僕はメンバーで引かせていただく機会が多くて、でもやっぱりその悪い癖っていうのをそのままにした状態で無理くり的中出すっていうのをやりつづけて、それに固執した結果全てだんだん崩れていって、昨シーズンはあまり試合に出る機会がなかったっていうのがあるんで、やっぱりそこで1番良くなかったなって思うのは、自分にとって1番の当て方はなんなのかっていうのを追求できてなかったっていうところと、その1番の原因になってた癖っていうのをずっと直すのをちょっと後回しに続けてきたっていうのが、昨シーズンの自分の個人的な反省です。
橋本:去年はすごく、でも新しいことに、やはり今年は去年よりはもっとしてるつもりですけど、去年も、その一昨年よりもどんどん新しいことしていこうっていうことで、勝つために本質的に何をしていったらいいかっていうのを考え始めたというか、より深く考えるようになったのが去年かなと。対面で本格的にその元の大学弓道が戻ってきた時期やったと思うので、そういった中で勝つために、自分が自信持って自分の最大限のパフォーマンスできるためにはどうしたらいいかなっていうのをすごく考えるようになったし、すごくその結果的に、なかなかそれがすぐには反映されなかったっていうのはあると思うんですけど、すごく土台を築いてくださったっていう状況はすごく良かったかなと思います。個人的にはすごく結果、的中は本当に奮わなくって、すごく悔しい思いをしてるんで、今年はその主将として、その全体を見て行動するっていうのはもちろんなんですけど、なんかその言葉とかでみんなを引っ張っていくんじゃなくって、ちゃんと結果とかを出して、なんかやっぱ背中でも見せれるぐらいになりたいな、と思います。
内田:個人的には良かったのは、去年は幹部補佐っていう役職じゃなくて、2回生責任者って言って、2年生と1年生を責任持って管理するっていう立場だったんですけど、その仕事で全体をまとめながらとか、1回生と同期のこう思いとかを聞きながら、それを上にこう伝えるっていう仕事ができたかなと思うんですけど、個人的な、例えばその試合とか的中とかっていう面では、やっぱり今振り返ったらまだいけたよなっていうところが、正直、一言で言ったらもうまだ行けたやんみたいな気持ちがあって。やっぱりあの時多分まだ、今の自分があの時に戻ったら絶対にもっと多分練習をしてただろうし、もっと努力できただろうなっていうところがやっぱりあるから、後悔がないようにやっていきたいです。
――今年の目標をお願いします
松井: 男子は普段の練習から20射皆中の勝負とかもあったり、試合とかもあったりするんですけど、20射皆中を出せるっていう人が多くて、結構今シーズン始まって増えてきたんですけど、それを男子として今シーズンでプラス8人ほど出したいなっていうのと、あとはやっぱり選抜大会っていうが明治神宮で毎年あったんですけど、そちらがその去年のリーグ戦の結果で、やっぱ出場っていうのができなくなってしまってていうのもありますし、やっぱり2部に今いるんで、やっぱり例えば伊勢神宮とか、全国で引くっていう機会が基本的にはないんですけど、でもインカレっていう全国の大学が集まる試合の中で、例えば優勝できると、その王座で引けるっていうのか、出場権を得ることができるので、そこをまずはその選手権で勝ち切るっていうところをを目標に頑張ってます。で、選手権で勝ち切って自信をつけた上で、リーグ戦もずっと2部のままにいるわけにもいかなくて。やっぱり去年もそうですし、もちろん僕たち3年、新4年生もやっぱりチームとして引っ張っていくべきなんですけど、やっぱり後輩たちが去年とかもずっとメンバーとして引っ張っていってくれたのを見て、後輩たちの代でやっぱり一部で引いてほしいなっていう強い思いもありますし、やっぱり部員全員としても一部に上がりたいという気持ちが強いと思うんで。2部で優勝して1部に昇格する。で、それだけじゃなくて、インカレでも優勝して王座で引く。
で、王座で優勝するっていうのを目標にして頑張っていきたいです。
橋本:京都選手権、関西選手権、全日本選手権、インカレとか、あと選抜も女子は出れるんで、その選手権で優勝するっていうことと、2部リーグ優勝、1部リーグ昇格を目指していきたいです。
内田:もちろん部としては松井さんと橋本さんに言っていただいた通りなんですけど、僕としてはやっぱり、ひょっとしたら来年主将するかもしれないし、主将をしないにしても、来年最上級生になって引っ張っていくっていう時に、やっぱり代変わって何しよっか、ていうのだと遅いと思うんで、今のうちからしっかり、自分だったら来年、今この時期は何してる、どういう練習をするかなっていうところを今考えながら、こう計画を頭の中で立ててっていう風に、引き続き代が変わった時にスムーズにより強くなれるようにっていうところで、あともちろん個人的な的中とか成績も頑張れるようにしたいです。

◎共通質問
――今年大切にしたい言葉は
橋本:「信」で。やっぱ色々信じるっていう、自分も信じるし、相手も仲間も信じるし、その関わってくださってる人たちのことも信じる。信頼するし、信用されるしっていう頼り、頼られの関係大事やし、やっぱこの1人の世界やから迷っちゃうことがいっぱいあると思うんですよ、だけど、その中でもみんなでやってるっていうのが部活のいいところやと思うんで。そういう時にその仲間を信じてやってこいって言えたりとか、自分も今まですっごい積み上げてきた努力を信じることができたら、もっともっと強くなるなって思ったんで、今年1年は信じて頑張れたらなって思って、これをゴリ押ししました。
(聞き手:黒田周良)
【プロフィール】
◆松井賢太(まつい・けんた)
2003年12月28日生まれ。大阪府・上宮高校出身。今年度、弓道部の男子主将を務める。理工学部新4年。
◆橋本美聡(はしもと・みさと)
2003年6月17日生まれ。岡山県立岡山朝日高校出身。今年度、弓道部の女子主将を務める。社会学部新4年。
◆内田光多(うちだ・こうた)
2005年1月18日生まれ。熊本県・九州学院高校出身。理工学部新3年。