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~ルーキー特集~ 【体操競技部】輝きを放って

夏のインカレに向け、それぞれが練習に励む体操競技部。今年は個性豊かな10人の新入生が入部した。その中でも、確固たる実力を持ち、異彩を放つルーキーを器械体操から1名、新体操から1名紹介する。

小学校6年生の時に親に勧められ体操教室に行ったことがきっかけで、体操競技に興味を持つようになった伊藤陽。中学から本格的に体操競技を始めると高校でも体操競技部に所属した。毎日の練習で自身の演技に磨きをかけ、大学でも体操競技をすべく総合大学という強みを持つ同志社大学へ。「学業との両立ができると思った」。しかし、大学という新たな舞台で、中高との違いを痛感。自身で何を練習するか決めることに苦戦した。

西カレでのつり輪

「コツコツ練習するタイプではないけど、結果的には最後までやり切れる」。強みを把握し、自身のペースで得意なゆかをはじめ、様々な種目の練習に励む。尊敬する伊藤圭(理工2)から空中姿勢などを吸収し、自身の演技にレベルアップを図った。そんな体操競技に真剣な姿勢を見せる伊藤陽は「技が決まったときはもちろん嬉しいがより綺麗な形に近づけていくことができる」と体操競技の魅力を語った。器械体操ではしばらく遠のいているインカレの舞台。体操競技を愛しこれからに期待がかかる彼が、導いてくれるに違いない。

笑顔を見せる伊藤陽

西日本インカレでの鮮烈な記憶。入部して1ヶ月のルーキーが準優勝に輝いた。大学新体操界に新風を巻き起こした、期待のルーキーが長尾だ。西日本インカレでは、恵まれた体格から繰り出されるダイナミックな演技を武器に、大学生相手でも通用することを自ら証明した。

西カレでのリボン

長尾が新体操を始めたのは4歳の時。母に新体操教室に連れられると、すぐに新体操の虜になった。「新体操が好き」。その一心で練習を重ね、高校時代は団体で近畿大会優勝、日本選手権出場。さらに個人でも近畿大会5位入賞など、輝かしい成績を残した。団体競技で世代トップアスリートだった彼女は今、個人競技の選手として活躍している。同志社新体操部は専任のコーチがいないため、選手それぞれが意見を出し合い高みを目指す。決して恵まれているとは言えない環境にも、彼女は「マットさえあれば」と笑顔で話した。環境を言い訳にしない強さに、これからの姿が期待された。彼女は新体操の魅力を「表現のスポーツなので、自分の演技で見る人を魅了できる」語った。言葉通り、観客の視線を釘付けにした西日本インカレでの演技。1ヶ月後には全日本インカレを控える。しかし彼女の最終目標は、JAPANと呼ばれ、社会人選手も出場する全日本選手権。真の日本一を決める日本最高峰の大会だ。これから大きく成長し、また記憶を塗り替えてくれるだろう。

笑顔を見せる長尾

同志社体操競技部の門を叩き、新生活をスタートさせた2人。ルーキーながら放つ存在感はすでに大きい。4年間でどのような成長を見せてくれるのか。可能性を秘める彼らの今後に注目だ。(林康陽、杉本優衣)


★共通質問

「YOUは何しに同志社へ」

伊藤陽:総合大学で、学業と両立しながらも体操競技ができると思った

長尾:1つは先生にここで練習したら、自分の実力も発揮できると思うと勧められて、もう1つは自分自身もこの環境にとても合っていて、より高いレベルの試合を目指せると思ったので。 
○伊藤陽生(いとう・はるき)

宮城県・東北学院高等学校出身。生命医科学部1年。得意種目はゆか。

○長尾日乃花(ながお・ひのか)

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校出身。スポーツ健康科学部1年。得意種目はリボン。

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