
第41回同志社ウィーク
3月21〜23日(レースは22日、23日)に滋賀県立柳が崎ヨットハーバにて第41回同志社ウィークが行われた。同志社ウィークは毎年4回生が企画・運営している全国の社会人、大学生が集うヨットレースだ。1983年以来、同志社が大会を企画運営し、琵琶湖レースシーズンのはじまりを告げている。毎年トップセーラーが招待されており、今年は吉田愛選手(470級)、高山大智選手(470級)、脇永達也選手(スナイプ級)など多数の有名選手が参加した。-

レース初日から8ノット以上の風が吹く中で両クラス4レースを実施。「何か一つでもいいとこを盗もうという気持ちで臨んだ」とプロの選手とペアを組み、同志社ウィークに挑んだ竹本凜(新経2) 。快晴の中第1レースが始まった。470級では4度の五輪経験がある吉田愛選手率いる艇が4レース中、3レースをトップで終える。しかし、プロ選手に続き同志社も屈せず果敢に挑み、1レース目には出口(新社3)・向井(新法4)ペアが2位でフィニッシュした。3レース目は高山選手・竹本凜ペア、4レース目は大石氏(OB)とペアを組んだ水谷(新社2)が2位でレースを終える。大石氏・水谷ペアが暫定1位、それに続いて高山選手・竹本凜ペアが暫定2位で2日目を迎えた。スナイプ級は4レース中、2レースで同志社がトップフィニッシュを決める。1レース目は渡辺・高橋(新文2)ペアがトップホーンを鳴らしてゴールし、同志社の選手を鼓舞。2レース目にはそれに感化されたように西内海(新商4)・濱田(新社2)ペアが快走を見せ、トップフィニッシュを決めた。しかし、それ以上に目を引く艇が現れる。今春から同志社に入学する酒巻(新商1)と4回生の柳本(新経4)ペアだ。ルーキー酒巻のフレッシュさと柳本の安定感がうまく組み合わさった走りで常にトップをけん引。「柳本さんが4回生として自分をレースで引っ張ってくださってとても心強かった」(酒巻)。4レース全てを6位内でゴールし、2位に8点差をつけて暫定1位で初日を終えた。

大会2日目も快晴の中、レースが行われた。10時過ぎに第5レースが始まると、470級は大石氏・水谷ペアが2位、谷・後藤(新商4) /西内楓ペアが4位でゴール。それに続くように多数の同志社艇が上位でフィニッシュした。スナイプ級は脇永選手・北東(新商2)ペアがトップホーンを鳴らしゴールした。6レース目が開始されると、風の強弱が激しくなる。選手たちは風の読みに苦戦するも、沈することなく帆走。470級は高山選手・竹本凛ペアが2位、大石氏・水谷ペアが3位でゴールを果たした。スナイプ級は初日を1位で終えた酒巻・柳本をはじめとした同志社の多数の艇が順位を落とす。第7レースが13時過ぎに開始するも、無風となったためノーレースに。したがって第6レースまでの結果で最終順位が決定となった。

風が適度に吹き、雨が降ることもなく両日合わせて6レースが行われた。470級は大石氏・水谷ペアが準優勝、高山選手・竹本凜ペアが3位、谷・後藤/西内楓ペアが5位、田原・野中ペアが6位入賞。スナイプ級は酒巻・柳本ペアが準優勝を果たした。後に続き、脇永選手・北東ペアが3位、西内・濱田ペアが6位入賞を果たす。

春合宿の成果を存分に発揮し、同志社勢が数多く入賞。プロの高山選手とペアを組んだ竹本凜は「まだまだヨットに対する知識が浅いので、もっと蓄積していきたい」と振り返った。新チームを率いる主将・西内海は「私生活の中でも競技のことを考えていることやそれを苦だと思わず競技を思いっきり楽しんでいるということをトップセーラーから学んだ。」と語る。トップセーラーから学んだことを取り入れ、次戦からの活躍も誓った。シーズンはじまりをつげる今大会で実力を最大限発揮した同志社。今大会で得た成果と課題を今後の練習に活かし、チーム全体の技能向上を図る。大学日本一を決める全日本インカレまで早くも8ヶ月を切った。日本王者の栄冠を手にするため、選手たちの熱いシーズンが幕を開ける。(堀早槻)