第33回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝
11月4日、第33回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝が鶴見緑地スタジアムで行われた。総力を挙げてリベンジに挑んだものの、6―8で敗北。関西優勝を懸けた平井組の戦いは幕を閉じた。
「今まで切磋琢磨してやってきたライバルなので、楽しみという気持ちが強かった」(平井・生命4)。相手は昨年決勝で敗れた関学大。1部リーグを2位で通過した同志社にとって、全国大会の出場には勝利が絶対条件だ。
第1Q、ドローを奪われ守備に徹するが羽場遥(生命3)がゴール付近でターンオーバーに成功。ボールを渡すことなく岡崎(心理4)から松田(スポ4)にパスが回り、先制点を獲得した。攻守が激しく入れ替わる中、相手のペナルティーでフリーシュートを得た岡崎が追加点を挙げる。終盤に差し掛かり、固いディフェンスの砦を築くもダウンしたボールが相手に渡り初得点を許した。
「ブレイクと細かいパス技術が強みなので、そこでしっかり対応していきたい」(平井)。2点リードで迎えた第2Q、持ち前のカットパスを活かし松田が再びシュートを決める。しかしワンマン力の強い相手オフェンスに苦戦。クォーター終了時には同点に追いあげを許し、試合を折り返した。
前半の攻撃姿勢を崩さず、気持ちを入れ替えて挑んだ第3Q。岡崎に続き羽場遥が華麗なシュートで得点を重ね、チームを盛り上げる。相手キーマンにボールを出さないことを意識するも粘り切れず、1点リードで第4Qへつなげた。
最終Qでは、ポゼッションを保てず序盤に連続失点を許した。劣勢に立たされた中、チャンスをつかんだのは平井だった。「ここでやらないと一生後悔すると思った」(平井)。狙いを定めた渾身の一撃はネットを揺らし、会場中を沸かせた。残り1分、何としてでも追い抜きたい。しかし望みは叶わず試合は6―8で終了した。
これまで順調な勝ち上がりを見せ、決して努力を怠らなかった同志社。昨年の悔しさをばねに「全国制覇」を掲げてきたが、夢は次世代に託されることとなった。「自分たちがやりたいと思ったことに全力で挑戦してほしい」(平井)。思いを引き継いだ新体制で全国へ名をとどろかせろ。【文責:川口桃佳、撮影:金海彩夏、近藤真子、早川京】